【副業女子に突撃インタビュー 第9回】 副業でフリーランスの編集者。「何のために副業をするのか」、本業とのいいバランスとは? LEARN 2019.07.24

働き方改革で脚光を浴びている、“副業”。収入アップが見込めるのはもちろん、キャリアアップにつながって起業することだって夢じゃない! ただ、興味はあるんだけど、何をすればいいのかわからない……なんて人も多いはず。そこで、副業をエンジョイしている女性たちにインタビュー!第9回目は、本業では〈サイボウズ〉で自社メディアの編集をしつつ、副業でフリーランスの編集者としても活躍している明石悠佳さんに登場してもらいます!

副業は、自分の興味を満たせる場所。

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「何のために副業をしているのかを考えて、副業の仕事は受けたほうがいい」と語る編集者の明石悠佳さん。「それを見失ってしまうと、仕事を受け過ぎてキャパを超えてしまう」明石さん自身も副業のやり過ぎで体調を壊してしまった経験があると言います。そこからどう立ち直って副業を続けたのかを教えてもらいました。

――明石さんのお仕事の詳細を教えてください。
「本業では、自社メディアである『サイボウズ式』の企画編集をしています。『サイボウズ式』は、〈サイボウズ〉という会社を知らない人たちに、会社を広く知ってもらうというのが使命のメディアです。なので、〈サイボウズ〉の価値観と合う人や取り組みをピックアップして取り上げたりしていますね。最近では、書籍編集にも取り組んでいます」

「副業ではフリーの編集者として、ウェブや書籍の仕事を受けています。本業では“働き方”がテーマになっていることが多いのですが、副業では、私自身の趣味や興味のあることについての仕事が多いです」

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――なぜ副業を始めたのですか?
「本業以外の場所で、自分の興味を満たす場所が欲しかったんです。本業でも、自分の好きなことを仕事にする努力はしているのですが、限界があるのも事実。純粋に自分の興味を満たすために、楽しんで副業をやっています」

副業は会社にとっても社員にとってもプラスに働く。

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――会社からの理解はありますか?
「会社として、副業は認められています。むしろ、どんどん社外で経験を積み、本業と副業をミックスさせていってほしいというスタンスです。しかも、〈サイボウズ〉では1ヶ月ごとに働き方を変えられることもあり、副業しやすい環境といえますね。例えば、私は今は週5日制で働いていますが、来月から週3日制にすることもできます。なかには週末に副業でカレーショップをやっていて、週3日制に変更し、その後転職された方もいらっしゃいます」

「弊社の経営陣がよく言っているのですが、『副業を禁止にしてしまうと、何かほかのことがやりたくなったときに“辞める”か“続けるか”の2択になってしまう。そうではなく、せっかく〈サイボウズ〉の理念に共感してくれているなら、3割の力でもいいからコミットしてくれた方がうれしい。その方が、お互いがハッピーになれるはずだ』と。副業は会社にとってプラスに働くと考えているんですね」

副業と本業が相互作用しているのが理想。

――副業のメリットは?
「私の場合は本業と副業の内容が似ているので、副業で知り合った人と、本業で仕事ができたりします。また、その逆もある。本業と副業が相互作用しあってプラスに働いているのを感じます」

「お金のために副業をしているわけではないのですが、収入面では実際に助かっていますね。本業の固定の給料がありつつ、副業での臨時の給料があるのは心強いです。副業で稼ぐ必要がなくなるので、より自分が興味をそそられるものや会いたい人に関する仕事ができるんです」

「本当にやりたかった仕事なのか」と自問することが必要。

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――副業での失敗はありますか?
「じつは今年の1月に副業をやり過ぎて体調を崩してしまったんです。その時は月に80~90時間ほど副業に割いていて、本業で週5日働きながらだとかなりきつくて。一週間くらい会社に行けなくなってしまった事がありました」

「ありがたいことに、お仕事をどんどんいただけて、既に手一杯になっているのに『会いたかった人に会えるから』『おもしろそうだから』と、無理に仕事を受けて頑張ってしまいました。そうすると、ある日突然心身のバランスを崩してしまい……」

――どのように立ち直ったんですか?
「副業の分量を見直して、その時よりかなり減らしました。仕事を受ける際に『これは自分が本当にやりたかったことなのか?』と前よりも考えるようにしました。ピーク時よりも副業の仕事を1/5程度に減らしたら、体力的にだいぶ楽になりましたね」

本来の目的を維持したまま副業をすることが、長続きする秘訣。

――これから副業する人へのアドバイスはありますか?
「副業をしていると、トータルの労働時間を知っている人が少なくなります。本業だけを見ている人からすれば、『まだ頑張れるはずだ』と思われがち。自分自身も『まだ頑張れる』と考えがちですが、それは危険。友達や家族、同僚に、副業について話しておいて、客観的にアドバイスをもらうことが重要だと思います」

「あとは、何のために副業をするのかは考えた方がいい。私の場合、副業をはじめた当初は『自分の好きなことをして、人生を豊かにする』というのが目的でした。でも、仕事をどんどん受けるようになって、『周囲の期待に応えなきゃ』という目的に徐々にすり替わっていきました。そして結果的に体調を壊してしまい、当初の目的の『人生を豊かにする』ことが全然できなかったんですね。だから、本来の目的を見失わずにいることが、副業を長く続けるための秘けつなのではないでしょうか」

(edit:yuma tsujino text:osamu sasaki)

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