【保存版】正しいブラックフォーマルの選び方|青山商事の専門家が教える喪服のマナー、格式の違い、最新事情

【保存版】正しいブラックフォーマルの選び方|青山商事の専門家が教える喪服のマナー、格式の違い、最新事情
LIFEHACK JOURNAL no.35
【保存版】正しいブラックフォーマルの選び方|青山商事の専門家が教える喪服のマナー、格式の違い、最新事情
LEARN 2026.07.22
年を重ねるごとに、大人の嗜みとして心得ておきたい喪の装い。大切な場面でも着疲れせず、年齢・立場に合わせた選び方やマナー、手元にある一着をこの先も大切に着続ける方法を見直してみよう。フォーマルスペシャリストゴールドライセンスの資格を持つ青山商事の谷本つくしさんに教えていただきました。
photo_Wataru Kitao illustration_Shoko Takahashi text_Ami Hanashima
教えていただきました
谷本つくし
谷本つくし
青山商事 商品第一部 マネジャー

たにもと・つくし/2016年からレディース商品企画を担当。働く女性の悩みに寄り添うフォーマル企画などのアイテム開発を牽引。フォーマルスペシャリストゴールドライセンスの資格を持つ。

ブラックフォーマルを初めて購入するタイミングは、制服がなくなる高校卒業時や、急な不幸・体形の変化など必要に迫られた時が多い。「結婚を機に配偶者側の弔事が増えて慌てて用意するケースや、出産等の体形変化で再購入するという声も。長い目で見ると丈感などディテールに若干の変化はありますが、最近は体形を拾わないボクシーなシルエットが増えているのでどんな骨格にも合いやすいです。着用する立場や儀式の格式に合わせたミスマッチのない一着を選びましょう」(谷本つくしさん、以下同)

1. ブラックフォーマルの基本をおさらい。

頻繁に買い替えないものだからこそ、体形変化をカバーする柔軟さや着回し力といった、自分に合う実用的なポイントを吟味することが重要だ。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方

服装マナーを解説!

お通夜や葬儀・告別式など故人を偲び、哀悼の意を表する場では、原則控えめな装いにすることを覚えておこう。

  • 全身は黒で統一。
    ブラックフォーマルの生地は光沢を抑えた深みのある黒が一般的。ヘアゴムなどの小物も黒で揃え、色みや素材に統一感を持たせよう。
  • 派手なアクセサリーはNG。
    ゴールド・ダイヤモンドなど華美な装飾、揺れるデザインは避ける。結婚指輪、真珠の一連ネックレスや一粒イヤリング・ピアスは可。
  • ワンピースの袖丈は五分or七分袖。
    なるべく肌の露出は控える。ワンピースの場合、暑い時季は肘が隠れる程度の五分袖、冬は七分袖だと一枚でも違和感なく着こなせる。
  • スカートは膝下。
    座っても膝が隠れる膝下約5㎝丈が定番。膝上丈や体のラインを拾いすぎるシルエットは避け、窮屈さのないフレアなデザインが◎。
  • 黒ストッキング着用。
    無地で光沢がなく、程よく肌が透ける20~60デニールが目安。パンツスタイルの場合は、足首まで隠れる黒の靴下でも代用OK。

【喪服の格式】略喪服<準喪服<正喪服

  • 略喪服
    急な弔問や三回忌以降の法要で参列の場合は、前もって準備していた印象を避けるため控えめな平服を着用する。ダークスーツも可。
  • 準喪服
    弔事で最も多く着用される喪服で、参列者として通夜や葬儀に出る際の一般的な装い。洋装の場合は、正喪服と大きな差はない。
  • 正喪服
    喪主側が着用する最高格式の装い。葬儀や告別式、一周忌までの法要の際、喪主や近親者である三親等までの親族が着用するもの。

まず用意するならアンサンブルタイプ。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方 アンサンブル

夏は1枚で涼しく、冬はジャケットやコートで調整できるシフォン素材やジョーゼットタイプなど。軽量なうえ、上着を脱いでも品よく見えるので季節を問わず心地よく着回せる。

ジャケットは、”ノーカラー”か”テーラード”が使いやすい。

ワンピースとアンサンブルにしても使いやすい定番デザイン。昨今は首元や胸元にゆとりがあるタイプも人気。肩幅をカバーしたい時は首元に存在感が出るテーラードが重宝する。

ノーカラーシフォンフリルアンサンブル39,490円、テーラードカラーアンサンブル21,890円(写真はジャケットのみ)。問い合わせは全て〈洋服の青山〉お客様相談室 084-975-3939

2. より着やすく進化中!最新ブラックフォーマル事情。

「素材が硬くて動きにくい」「お手入れが大変」という堅苦しいイメージから、洗える・動ける・涼しいに寄り添う、快適な一着へとアップデートしている。

ストレッチ素材。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方 最新ブラックフォーマル事情

一見すると従来通りのカチッとした印象のデザインでも、葬儀や法事は立ち座りなどの動く場面も多く、伸縮性のある素材は疲れにくいので頼りになる。環境による多少の体形変化も安心。

ウォッシャブル素材。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方 最新ブラックフォーマル事情

頻繁に着ないからこそ、毎回のクリーニングが負担になるケースも。現在は型崩れや色落ちを防ぐ高機能ポリエステル素材の開発が進み、ほとんどの喪服は家庭用洗濯機で丸洗い可能に。

暑さに対応。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方 最新ブラックフォーマル事情

吸汗速乾に優れ、軽い肌触りと着心地を叶えたものや、1枚でジャケットを着ているように決まる、前開きタイプのツーピース風ワンピースなどフォーマル度を落とさず涼しく過ごせるものも。

パンツスタイル。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方 最新ブラックフォーマル事情

本来は準・略喪服だが、単体でも着回せて汎用性が高く、防寒性や動きやすさから一般葬での着用も増加。選ぶ際はゆとりのあるシルエットで足首が見えない十分な丈感のものを。

3. 着用後のお手入れで長持ち。

頻繁に着ることの少ないブラックフォーマルは、匂いや汚れが定着する前のスピードケアが命。カビや虫食いを防ぎ、次の機会に備えてメンテナンスを。

STEP.1 クリーニングでにおいや汚れをすぐに落とす。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方 最新ブラックフォーマル事情

短時間の着用でもお焼香の匂いや汗、食べこぼしなどの汚れが付くため、使用後はすぐクリーニングへ。自宅で洗える場合も後回しにせず、清めの観点からもすぐに汚れや匂いを綺麗にして収納すること。

STEP.2 保管は厚いハンガーで。不織布に包み、伸ばして。

絶対に失敗しないブラックフォーマルの選び方 最新ブラックフォーマル事情

レディース素材に多いポリエステルはシワが取れにくく、湿気やカビに弱い。クリーニング後はビニールを外し、厚みのあるハンガーと不織布カバーで通気性を確保。除湿材も一緒に置いて収納しよう。

Videos

Pick Up