BARをもっと、カジュアルに。 中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉のバーテンダー・宮武 祥平さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜 LEARN 2021.09.20

お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第33回目の登場は、中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉宮武 祥平さん。業界初ジントニック専門店で日々ジンの魅力を発信しています。

本日のバーテンダーは…宮武 祥平さん

中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉

宮武 祥平
■バーテンダー歴:1年
■生年月日:1993年12月27日
■星座:山羊座
■血液型:O型
■趣味:邦楽中心に音楽聴くのが好きです。最近はレコード集めにハマっています。

元不動産営業マンや警察官。これまでさまざまな経歴を持つバーテンダーさんに登場いただいてきましたが、今回登場のバーテンダーさんもなかなか異色。元は法人融資や個人のホームローンを担当していたという銀行マンで、資産運用の相談もできちゃう方です。
「立つ時は利き手を隠すんですよ。相手に敵意がないことを示すためなんです」。ポートレート撮影でも社会人スペックの高さを感じさせるのが、中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉宮武 祥平さんです。

中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉

業界でも珍しいこのジントニック専門店は、プロモーションもなかなかの個性派。夏には「冷やし中華、はじめました。」のフレーズのもとにジン漬けした新生姜を使った冷やし中華を展開したり、ジンで作ったシロップを使った〈氷屋 Antonic〉になったり、花屋さんとのコラボレーションをしたり、と緊急事態宣言中も前向きに知恵を絞っています。
「ここがジンを好きになるきっかけになってほしいという思いがあって。インスタグラムのメニューアカウントもお店の外でも使ってほしいなと思って、発信しているんです」。

中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉

Antonicのメンバーは宮武さんの他に、オーナーとディレクターの武田夫妻。奈良県の同郷で旧知だった宮武さんの“誰もが居心地の良い空間を作れること”がかわれて、お店のオープン時に声がかかりました。
「東京に出るとは夢にも思っていなかったんです。ですが、次のステップを考えている段階でしたし、武田さんのお店のコンセプトにしっかりとした信念を感じたので、ついていこうと!」
とはいえ、ジンの初心者だった宮武さん。お店のインスタグラムアカウントのジンの撮影や、商品説明文を全て一人で作り上げることで、ひとつづつ丁寧に覚えていきました。

中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉

「初めて好きになったジンは、スコットランドの〈ザ・ボタニスト〉。植物学者(ボタニスト)とともに作られた約30種類の香草類が使われているんですが、こんなに華やかなジンがあるのかと。ジンは知るほど面白いです。国や地域ごとに使われているボタニカルが違いますし、ベースのスピリッツをどの穀物から作ってもいいというおおらかさも好きですね」。
今ではお客さまのその日のムードや、食べてきたものなどに合わせ、自在にリコメンデーションができるようになった宮武さん。

中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉

バックバーのボトルは、左上が北欧、右下が南米と世界地図を見立てて並べており、国境を超えたさまざまなジンがカウンターに並びます。
「“月曜から頑張れるジンください!”みたいなざっくりしたオーダーもいただくのですが、こちらから提案するものが私と他の2人では違うと思うんです。ジンにそれぞれのイメージを重ねられるのも面白さだと思うので、こちらからの提案を楽しんでください」。
ジントニックを入り口に、バー文化を伝え、洋酒を愛する人を増やすことを目標としているAntonicは、店舗を増やすことやお店の外に活動を広げていくことを目指しています。音楽フェスなどで出張Antonicを見る日も近いかもしれません。

ハナコラボからの質問
Q.「初恋の味がするジンってありますか?」

A.「気分でのオーダーは大歓迎ですが、初恋は難しいですね(笑)。思い浮かんだのはラベルに海が描かれたモナコのジン『ラ・ディスティラリー・ドゥ・モナコ』。自分の初恋が海の記憶と紐づいていることがバレますね」。

このお店のこの一杯「ジントニック」

「メリフェラ ジントニック」1,200円
「メリフェラ ジントニック」1,200円

新製品や限定品は一通り試して、いち早く導入されることも多いAntonic。この日は今秋に日本初上陸となるイモーテルの花を使ったフランスのジン「Melifera(メリフェラ)」のジントニックを。柔らかなスパイスの風味と柑橘が香るメリフェラには、ドライのレモンを添えて。

宮武さんのいるお店はここ。

中目黒〈The World Gin&Tonic〔Antonic〕〉

外から店内がよく見える路面店で、明るくカジュアルな空間。バックバーには宮武さんがセレクトした世界各地のジンが並ぶ。カウンターのほか、店内奥には小上がりになったテーブル席もある。

■東京都目黒区東山1-9-13
■03-6303-1792
■平日15:00~22:00、土日13:00~22:00 
 ※緊急事態宣言中は休業。

【本日の一言】
お店に広がるジンの世界地図を宮武さんに案内してもらおう!

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