SDGs 大場さん
2021.11.19 — Page 1/3

第52回 ハナコラボSDGsレポート 自分だけの、自分らしい石鹸づくり。身近な化粧品を通じてSDGsを意識するきっかけを与える〈9.kyuu〉

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第51回は、エディター、ライターとして活躍する大場桃果さんが、好きな色や香り、美容成分を自由に配合できるパーソナライズソープ〈9.kyuu〉を取材。実際に石鹸づくりを体験しながら、プロデューサー・菅野沙織さんにブランドに込めた想いについて聞きました。

SDGsの9つの目標を軸にしたものづくり。

〈9.kyuu〉プロデューサーの菅野沙織さん。インドやモロッコを旅しながら世界の自然療法を学び、美容家として過去に300アイテム以上を開発。
〈9.kyuu〉プロデューサーの菅野沙織さん。インドやモロッコを旅しながら世界の自然療法を学び、美容家として過去に300アイテム以上を開発。

ーー菅野さんはこれまでにさまざまなコスメの開発に携わってきたと聞きました。やはり、美容業界においても「サステナブル」というのは大きなテーマになっていますか?

「そうですね。私がコスメの仕事を始めた約20年前は、オーガニックやナチュラルの製品はそれほど注目されていませんでした。ここ数年の間にエシカルなものが広く浸透したなと感じます」。

ーーそんな中、どんな想いで〈9.kyuu〉を立ち上げたのですか?

「ブランド同士で競い合うのではなく、コスメの垣根を超えていろんな業種の方々と協力できるブランドを作りたかったんです。石鹸だったら、美容業界だけでなく幅広いジャンルで活用してもらえそうだなと思って」。

ーーブランドとして大切にしていることを教えてください。

「化学的な成分を使わないことや、動物実験をしないこと。石鹸の場合は、使った時の水が海に悪影響を与えないことも重要です。あとは、なるべくプラスチックを使わずに、過剰な包装を避けています。現在は二次利用しやすい箱を使っているのですが、まだまだ完璧ではないので、より良い素材が見つかったらアップデートしていきたいなと思っています」。

レンジや湯煎で溶かして流し込むだけで石鹸が作れる「ツクレルネコキット」5,000円+税。
レンジや湯煎で溶かして流し込むだけで石鹸が作れる「ツクレルネコキット」5,000円+税。

ーー〈9.kyuu〉というブランド名には、SDGsの“9つの目標”という意味も込められているんですよね。

「永久に持続可能な文化を作っていこうという想いを込めて、永久の“久”と、9つの目標の“9”が由来になっています。SDGsには17の目標がありますが、その中で私たちが最も大切にしているのは『つくる責任・つかう責任』。過剰な在庫を抱えたり、無駄な配送はせず、なるべく一箇所から全国へ届けるようにしています。また、『質の高い教育をみんなに』という目標のためには、石鹸作りを通じて環境問題を学べるワークショップを学校で行っています」。

ーーみんなで楽しい体験をできるだけでなく、SDGsについて考える良いきっかけになりますね。

「〈9.kyuu〉の製法は失敗することが少ないので、小学生でも簡単に石鹸を作れるんです。プラスチックボトルに入ったボディソープを当たり前に使う人が多い中、石鹸という選択肢があるということに気づいてもらえたらなと。これは『気候変動に具体的な対策を』や『海の豊かさを守ろう』といった目標にも繋がります」。

ーーなるほど。

「あとは、『パートナーシップで目標を達成しよう』として、さまざまな企業と協力して活動しています。例えば、結婚式やイベントで廃棄されてしまうロスフラワーを再利用したり、アーティストとコラボしたワークショップを行い、その代金を美術館の修復代に当てたりだとか」。

ーーお花の入った石鹸は見た目も可愛らしくて素敵ですね。働き方の面で意識していることは何かありますか?

「女性の活躍の場を増やしたいという想いがあり、ブランドを運営するメンバーはほとんどが女性です。みんなの働きやすいバランスをできる限り叶えるようにしていて、中には子育て中の方もいます。あとは、包装作業の一部を障害者施設にお願いしていて。『働きがいも経済成長も』や『ジェンダー平等を実現しよう』といった目標にアプローチしています」。

ーーブランドのスタートから1年以上経ち、SDGsが広く知られてきているという実感もあるのでしょうか。

「立ち上げた当初はSDGsの意味すら知らないという方が人が多かったと思います。最近はワークショップに参加される方の中にもSDGsに詳しい方がいたりして、私たちの想いをより深く理解してもらえるようになったと感じています」。

大場桃果
大場桃果 / エディター・ライター

「1994年生まれ。大学在学中からアシスタントに従事し、2018年に独立。『Hanako』や『GINZA』をはじめとする雑誌やWEB、広告などを中心に活動中。趣味は映画・海外ドラマとアニメ観賞。」

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