きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」
2022.04.06

第25回 さあ、行くわよ? きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」第25回〜『インフルエンサーの闇に迫るわよ』〜

きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る連載。おかげさまで、話題沸騰です。第25回は「怪しい〝Thank you〟」のお話。

『インフルエンサーの闇に迫るわよ』

皆さま、ごきげんよう。そんなにフォロワー数が多くないインフルエンサーたちが、ブランドの新作バッグをインスタのストーリーに載せてるのが不思議で仕方がない、きゃりーぱみゅぱみゅです。これ、Hanako読者の皆さんならきっとわかってくれると思っています。

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だいたい、そのバッグと一緒に「Thank you」って書いてあるんですよね。要するにブランドから宣伝のためにバッグをもらって、それをインスタに載せてる(こういうのを「ギフティング」っていうそうです)というわけなんですけど、そんなにフォロワー数がいないからそれほど宣伝にならないと思うし、だいたいブランドのバッグとかって50万とかするわけですよ。コスパが悪すぎて宣伝活動として成立してないし、「え、君、なんでこれもらえんの?」と思わざるをえません。

これってひょっとしてパパ活のパパに向けた“パパ活Thank you”なのかな? だって明らかに自分では簡単に買えるようなものじゃないし、「Thank you」ってことは誰からもらったとかそういうことですよね? それか、ブランドバッグ借り放題のサブスクに月数千円くらいで登録して、バッグを借りて写真だけ撮って返却ということなのかな? あるいは、こないだこのコラムでも取り上げたみたいに、最近の人が高級志向になっている表われのひとつとか…?

↓ わかりやすくするとこういう感じ。ちなみにこれは楳図かずお展で自分で購入しました(笑)

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う~ん、でも「Thank you」たちっていつもだいたいブランドの新作を載せてるし、どう考えてもギフティングっぽいんですよね。それが何人もいて日々インスタで「Thank you」「Thank you」「Thank you」「Thank you」言ってるからほんと謎なんです。それに、気になってた新作が売り切れになってることを知ったときに、追い打ちをかけるかのように「Thank you」とかやられると正直イラついてしまいます。こいつはもらってんのか…、お金も払ってもないわ、列に並んでもないわでもらえんのか…と。

ってか、「Thank you」ってなんやねん。「これよかった」とか「買いました」とかじゃなくて「Thank you」ですよ? 「Thank you」なんて、そもそもフォロワーに向けて書く必要がありません。

じゃあ、誰に対する「Thank you」なのか? パパではないのだとしたら、それは新作をギフィティングしてれたブランドに対しての「Thank you」になると思うんですけど、でもそれはあくまで表面上の建前であって、本音の部分は「私はこのブランドさんからもらえる立場なんだよね」というライバルインフルエンサーたちへのマウントなんだと思います。

SNSは、本当は誰に対して発しているメッセージなのかを注意深く読み解いていく必要があります。だから皆さんも、こういうギフティングやPRとかに騙されないで~。ギフティングは基本的に無料ですけど、PRだとお金もらって「めっちゃいい」って言っているものもありますから…。

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聞いた話だと、1万フォロワーで1万円がPRのだいたいの相場だそうです。それでフォロワー数に応じた金額をもらって、さも自分が普段から愛用しているかのように書くわけなんですけど、普通の投稿と違って一緒にハッシュタグがめっちゃついてたりします。「#商品名」「#ジャンル名」「#〇〇でも買えるよ」とかめちゃくちゃついてたらPRの可能性が高いです。おそらくハッシュタグもつけるのが条件になっているんだと思います。

私はインフルエンサーではないので、こういうPRやギフティングはやらないんですけど、それでも「使ってください、きゃりーさん(SNSに載せてね?)」と圧高めなプレゼントをされることはよくあって、その場合は本当に自分がいいなと思えたら載せるようにしています。

例えば以前、「きゃりー、新作できたから着て」とお洋服が送られてきたことがありました。…ってことは、載せてってことだよね?と察した私は、実際とても気に入ったので「〇〇さんの新作だよ~」と書いてSNSに投稿。するとそのリプ欄に、服を送ってくれたご本人から「わ、きゃりー買ってくれたの!? うれしい!」みたいなコメントが……自演乙!

「似合うと思ったから送ったんだよね」とかじゃなくて、「買ってくれたの!?」という小芝居をみんなの前で披露している姿にうっすら恐怖を覚えました。その一方で、「似合うと思って送ったのでうれしいよ」という正直な人もいるし、人によってSNS上での見せ方や振る舞い方が全然違う。なんかSNSのそういうところが怖いです。

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そういえば、普通に買って着ていた洋服でもこんなことがありました。ある日それをSNSに載せたら、そこのブランドから「新作が出るんでぜひ送らせてください」とDMが来て、それで後日、「よかったら、SNSに載せていただけませんか?」というメッセージとともに新作の服が送られてきたんです。

まあ、もともと自分が好きなブランドだったし、送っていただいた恩義もあるし、だけどインフルエンサーではないので、SNSには着用中の写真ではなく、服の写真だけを載せることにしました。

すると早速「載せてくれたんですね! ありがとうございます!」というDMが届きました。しかし、その先には「ZOZO TOWNに新たにショップがオープンするんですけど、明日の9時から告知してもらえませんか?」という、さらなるお願いの一文が…。「ZOZO TOWNはさすがに私と関係ないので…」とお断りしたんですけど、いや~、タダってめっちゃ怖いですね。

世の中、やっぱりそんなおいしい話なんかなくて、やっぱりみんな何かを企んでいます。 タダでもらえてラッキーという人と、タダではおかねえぞ~という人の間の駆け引きがやばくて、どこかのタイミングで「ZOZO TOWNの告知を…」みたいにグイッと踏み込んでこられます。ほんとギフティングってパパ活と一緒です。

だからもともと押しに弱い子で、もはや告知マシーンと化しているインフルエンサーなんかもいます。最後、押し負けてしまったんでしょう。「ZOZO TOWNに新しいショップが~」と、まるでカゴの中のカナリアの悲しい鳴き声のような投稿が翌朝9時にどこかから流れてきました。

人間の欲望が渦巻いている、ギフティングカルチャー。それを見てつくづく、本当に自分が好きなものは、自分で買うのがベストなんだと私は思います。

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