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家族
- カフェ ブラジル料理 café vivement dimanche店名を冠したパフェの深層に敷き詰めてあるのは、ハンドドリップしたアイスコーヒーを固めたビターなゼリー。表層部のコーヒーグラニテ(かき氷)と甘めのコーヒーアイス、さらには見えない部分に潜んでいるコーヒー味のスポンジが、存在感をアピールする。メニューの誕生は約15年前、菓子研究家のいがらしろみさんとの共作。当初はバニラアイスだったが、「どうせなら全部コーヒーに」と、今の形におさまったのだそう。見た目のキュートさも、さすが。
- カフェ カレー OXYMORON onari上からダコワーズ、ゼリー、アイス、シリアルまで、すべて手作りのコーヒー味。その名のとおり、これでもか、というくらいコーヒーを満喫できる一品だ。ゼリーはマイルドとストロング、2種類の異なる自社焙煎コーヒー豆をドリップして使い分けているのが特徴。苦さのバランスを調整し、味に奥行きをもたせている。すきまにぎゅっと流し込まれたゆるめの生クリームの甘さは控えめで、苦みを品よく引き立てているのもお見事。
- 中華 せろりや「ベジタブルチャイニーズ」を掲げ、葉山近郊でとれた野菜をふんだんに使う。名物は、低温でじっくり火入れした「口水鶏」1,300円。「家庭料理のような優しさがありながら、すごくおいしい。いつも混んでます」。
- サンドイッチ Double Sandwich自家製パンにぎっしりと具が詰まったサンドウィッチは、「でっかくて、とにかくウマイ!」(ミネさん、以下同)。森戸海岸のすぐそばという立地ゆえ、天気がよければテイクアウトもおすすめ。写真は「バインミーチキンサンド」1,150円。
- イタリアン Piscariaイタリアの海沿いの街、カターニアの市場からその名をとったイタリアンレストラン。葉山の街の雰囲気は、海がある風景や漁港の感じが、オーナーシェフの出雲択逸(いずもたくいつ)さんのイメージするそれと近かったそう。海沿いの街らしく、豊富な素材を使ったストレートな料理は、イタリアのカターニアのレストラン仕込み。毎朝、佐島港でシェフ自らがピックアップする新鮮な魚介が、どんなふうになるのか、飛田さんも楽しみにしている。
- その他専門店 茶館 天藍ゆったりとした時間が流れる中国茶館は、朝も慌ただしさとは無縁。まず、薬膳湯でおなかを温めて食事をスタート。七分づきのお米に胡麻油をまぶして炊いたお粥に、日替わりの副菜をトッピング。金針菜の醤油煮、白菜漬物の辣白菜(ラーパーツァイ)など、そのままつまんだりお粥になじませつつ食べ進める。暑い日は、生姜オイルだれでさっぱりと食す、ゆし豆腐朝食(600円)もおすすめ。600円。
- タイ料理 タイの食堂 バーン・フア・ドン店主の野口さん一家はバンコクで13年暮らして、昨年帰国。タイの庶民的な食堂の味と雰囲気を再現した店は、瞬く間にうまいと噂に。ここで人気なのが日本で手に入りづらい生米麺。甘みの強いタイの醤油で炒めた太麺はプルリとなめらかな未知の食感。奥さんの故郷であるタイ東北部の料理も見逃せない。コブミカンの葉やタイショウガ、ミントに唐辛子を合わせて魚醬やライムで味付けした「ラープ」は、辛くて酸っぱくて爽やか。竹籠で蒸したもち米と頬張ればジワリと汗が湧き出てくる。料理はテイクアウトもOK。
- 割烹 小料理屋 和房 達や京都の老舗料亭〈京大和〉をはじめ、大阪の民芸酒房、東京のフレンチなどで研鑽を積んだ店主の張替達矢さんが店を開いて約7年。「小坪や佐島の地魚、鎌倉や三浦半島の野菜、伊勢原の地卵などを直接仕入れています。鎌倉周辺は本当に食材の宝庫で、料理人冥利に尽きますね」。食材の滋味深さを生かし、関西風のあっさりとした味付けに仕上げる。〆に提供される、自家製のデザートも女性に好評。
- 和食 活魚料理仲の坂店内に生け簀があり、活きの良い魚介類が味わえると評判の一軒。若い頃、磯釣りにハマっていた大将は、魚の知識が実に豊富。市場から天然の魚を届けてもらったり、地元の小坪港に赴き、活魚などを仕入れる。産地にもこだわっているため、全国各地の漁師から直送してもらうことも! それらを見事な包丁さばきで調理し、薄造りや煮つけ、唐揚げなど、一番おいしい調理法で提供してくれる。
- ショコラトリ― Dandelion Chocolate, Kamakuraカカオの選別から製造のすべてを自社で行う“ビーン・トゥー・バー”チョコレートの先駆的ブランドが今年2月、鎌倉駅前に上陸。東京・蔵前のファクトリーで一枚ずつ丹念に作られるチョコレートバーはもちろん、自社工房で焼き上げるぺストリー類やチョコレートドリンクなど、カフェメニューも充実。小町の茶舗〈枝村園〉のほうじ茶をブレンドした「カマクラホットチョコレート」やチョコレート・クロワッサンなど、鎌倉限定メニューも楽しい。窓を大きく取り、床面にヴィンテージのラワン材を使用した2階のカフェは居心地も格別。早くも鎌倉っ子に愛される存在に。
- カフェ 燕CAFE築83年の古民家カフェ。ハニートースト(648円)などのほか、お弁当も注文OK(写真は756円)。2階にはセラピスト・山辺まきさんの〈La Présence〉によるマッサージ(足裏30分3,500円、各税込、要予約/la-presence.xyz)も。平日は19時から、第3日・月は日中も予約可能。
- イタリアン LA PORTAローカルにも人気のイタリアン。旬の果物の自家製ジェラート(380円~、税込)は毎日6種類。テラス席も。
- 懐石料理 鎌倉前 魚源江戸前ならぬ鎌倉前と銘打っているのは、店主の長尾眞理さんが目の前の海で獲れる魚介にこだわり抜いているから。三浦から小田原まで満足いくものが見つかるまで漁港をめぐり、魚を仕入れるのが長尾さんの日課だ。そうして入手した新鮮きわまりない“鎌倉前”の魚を、正統派会席料理へと仕立てていく。しかも、最初の「口取」から、最後の「水菓子」まで10品も登場するコースが昼も夜も3,900円という驚きのお値段。後半で登場する煮魚は、お頭付きが丸々1尾のことも。また、この煮魚の甘辛のバランスが絶妙で、もうお腹が一杯でもぺろりと食べられてしまう。要予約。
- 懐石料理 和料理 日和店主の沼上典正さんは稲村ガ崎出身。地元食材を熟知している沼上さんが目指すのは、食べた後に体の調子が良くなる料理。「たとえば梅雨時には体の水分調節を促す食材や、暑い時には体を冷やしてくれる食材があります。そうしたものをうまく取り入れて、食べると体が楽になるような料理を目指しています」。ダシはきっちり丁寧にとり、塩分は控えめに。食材の味、その日の温度や湿度、客の年齢などにあわせて塩分量を細かく調整するという。柔らかい笑顔と穏やかな人柄の中に秘められた凄腕を、ゆっくり味わいたい。予約が望ましい。
- フレンチ サラマンジェ・ド・ヨシノ「バラエティ豊かな食材に恵まれた鎌倉だけど、それをそのまま出すのではなく、フランス料理としてきちんと完成させるにはどうすればいいかということを常に考えています」と、オーナーシェフの吉野民雄さん。魚料理には、新鮮な魚のアラを何種類も使って丁寧にとったヒュメドポワソンで作るソースを。何日もかけて作ったフォンドボーは重層的で、肉料理を引き立てる。ゆっくりと味わってほしいからと、ワンポーションがたっぷりなのもうれしいかぎり。素材のおいしさを引き出していく吉野シェフのひと皿ひと皿から、料理に対する真摯な姿勢が伝わってくる。予約が望ましい。
- 和食 空花三ツ星日本料理店〈元麻布かんだ〉で修業を重ね、銀座の〈アコメヤ厨房〉で料理長を務めた脇元かな子さん。独立時には、「自然に囲まれた豊かな土地でお店をやってみたくて」鎌倉を選んだのだそう。築90年を超える古民家をモダンに改装した店内でいただくのは、引きたてのダシと炊きたてご飯にこだわった、体にも心にも優しい和食。お米は季節に合った味わいのものを厳選。魚は三崎の朝獲れ、野菜は鎌倉産を中心にと、旬の食材を手間をかけ丹精込めてひと皿に仕上げていく。美しい器に盛られた料理の数々に、季節を五感で味わう日本料理のエッセンスが詰まっている。要予約。
- 中華 イチリン ハナレ築地で人気を集めているモダン・チャイニーズの〈一凛〉。オーナーシェフの齋藤宏文さんが、数寄屋造りの美しい日本家屋に出会い、それにひと目惚れしてオープンしたのがこちら。贅を尽くした日本建築はそのままに、ダイニングは大きなカウンターのあるモダンで洗練された雰囲気に。四川料理を独自の解釈で分解し再構築した独創的な料理は健在だが、「鎌倉の食材や旬を意識して、東京では食べられないものを作っていきたい」と齋藤シェフ。ひとつの皿の中にいくつもの表情がある、ほかにはない料理が待っている。予約が望ましい。
- カフェ その他中南米料理 THE PALMSカリフォルニアやメキシコ、ハワイ、そして七里ガ浜。世界の海沿いの町に流れるゆったりとした時間、雰囲気をインテリアやメニューに表現したカフェ。デリまで充実しているのもうれしい。「トマトチキンカレー」(ジャスミンライス)1,000円、「ナチョス」(ハーフ)450円、「ムーチョアロハ」700円。
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