![](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215124/203f9d1574a2803bea2c465927bdd29e-768x512.jpg)
え、ここ銀座ですか?ディープな銀座の路地裏の名店6軒
華やかな銀座には、実は“路地裏の街”という顔も。銀座好きライターと路地裏好きイラストレーターが、ディープな“銀座の裏”を探検しました。
銀座路地裏探検
![イラスト1 イラスト1](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215136/896a6fc0b7b5de41e84cb796c2d48332.jpg)
江戸時代、庶民の家屋を増やすために路地が張り巡らされた銀座の街。明治には表通りから裏通り、横丁から横丁へと繋がる道が敷かれ、商いの場や居住地として、人々は路地とともに生きてきた。路地裏に入るとワクワクするのは、銀座の人々の生きた証が刻まれているからかもしれない。
![イラスト2 イラスト2](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215134/0bb03b10fe977cfe2b16b7883ff5c4e2-1.jpg)
そんな歴史に思いを馳せて歩くと、6軒の名店に出会えた。
1. たちばな
![イラストたちばな イラストたちばな](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215131/06723b927a4f7c88536f29cfa8273701.jpg)
かりんとう専門店〈たちばな〉は創業45年。昔は〝夜の街〞の色が濃く、ホステスさんへの手土産を買いに訪れる客が大半だった。「バブル時代は夜12時になっても帰れなかったのよ」と女将の札川香苗さん。夜の営業がなくなった今も行列は絶えない。どんなに時代が変わっても、愛される味は不変だ。
たちばな
住所:東京都中央区銀座8-7-19
TEL:03-3571-5661
営業時間:11:00~16:30(土~15:00)
定休日:日祝休
かりんとうの素材は小麦粉、砂糖、イーストのみで、甘さも油の風味もこの上なく上品。2種の太さがあり、1袋1,000円。
2. 銀座しまだ/数寄屋通り・裏
![イラストいまだ イラストいまだ](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215122/1dbc059dc73e576d5277afb9223be7fb.jpg)
立ち飲み割烹〈銀座しまだ〉は、高級料亭の味をカジュアルに楽しめるようにとミシュラン三ツ星店出身の島田博司さんが路地裏に開店。現在は2代目の佐々木晃太さんがその味を継承し、多彩な料理を生み出す。和服姿で出迎えてくれるのは女将の宮城陽子さん。偶然隣り合った客と何気ない会話を交わしているうちに、気がつけばもう一杯。
銀座しまだ
住所:東京都中央区銀座8-2-8
TEL:03-3572-8972
営業時間:16:00~21:45LO
定休日:日祝休
名物「からすみソバ」1,800円は、岐阜の蕎麦屋から仕入れた風味豊かな麺を使用。キュッと締めた冷たい蕎麦に、からすみがマッチ。
3. 銀座 篝 本店/数寄屋通り・裏
![イラストsoba イラストsoba](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215120/5157ab0990e01e69c68cd938ee37ce7d.jpg)
銀座の地代が高く、当時は路地裏にしか出店できなかったというラーメン店〈銀座 篝 本店〉。その後行列店となれたのは「〝路地裏に名店あり〞とポジティブに信じ続けたから」と代表の岩田まことさん。手狭になって移転を余儀なくされたが、次に選んだ現在の場所ももちろん路地裏。名店道を突き進む。
銀座 篝 本店
住所:東京都中央区銀座6-4-12
TEL:非公開
営業時間:11:00~21:30LO
定休日:不定休
鶏ガラと丸鶏を純水だけで炊き上げた濃厚な鶏白パイ湯タンスープは、フルーティさすら感じる。野菜のカットまで芸術的。「鶏白湯Soba」1,600円(取材時)。
4. 和酒BAL だんない/銀座コリドー通り・裏
![イラストだんない イラストだんない](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215129/e3532b9b3ba6ca8fbc7dbffab3486299.jpg)
50種以上の日本酒と京料理が自慢の居酒屋〈和酒BAL だんない〉。つい中を覗きたくなるような店にしたいと、路地裏の一軒家を古民家風に造り込んだ。20代の若さで切り盛りするのは、しっかり者の店長・佐藤遼さん。真っ白な割烹着と輝く笑顔が路地裏を明るく照らす。
和酒BAL だんない
住所:東京都中央区銀座7-2-20
TEL:03-6280-6657
営業時間:17:00~24:00
定休日:日休(月が祝の場合は営業)
親しみやすい居酒屋メニューだが一品一品の完成度の高さに驚く。豊洲市場で仕入れる鮮度抜群の刺盛(3,168円)は必食。
5. こなから 銀座店/銀座鈴らん通り・裏
![イラストこなから イラストこなから](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215126/f1710c1e6cb1ed930e1b2966f27563aa.jpg)
隠れ家的魅力で愛される湯島の本店にならい、同じく路地裏に店を構えたおでん店〈こなから 銀座店〉。開店以来16年使い続けている鍋の中には、手作りの絶品ダネがほくほくと浮かぶ。「もうすぐ底が抜けるかも」と冗談交じりに笑うのは大将の土屋登さん。おすすめのタネなども丁寧に答えてくれるので、迷ったら聞いてみるべし。
こなから 銀座店
住所:東京都中央区銀座7-7-6
TEL:03-3571-1320
営業時間:18:00~3:00(土17:00~22:00)
定休日:日休
だしは日高昆布、干し椎茸の軸、鰹節、鯖節でとり、塩のみで味を調える。継ぎ足しはせず、毎朝仕込む。1品220円~。
6. 銀座・ルパン/みゆき通り・裏
![イラストルパン イラストルパン](https://img.hanako.tokyo/2024/04/10215124/203f9d1574a2803bea2c465927bdd29e.jpg)
路地裏に店を構えて2024年で96年、太宰治をはじめ名だたる文豪に愛されてきたバー〈銀座・ルパン〉。敷居が高いかと思いきや、なんとまあ居心地のいいこと。この道50年以上のバーテンダー・開幾夫さんの肩の力の抜けた立ち居振る舞いを見ていると、背伸びせず楽しむのが本当の大人なんだと気付かされる。
銀座・ルパン
住所:東京都中央区銀座5-5-11 B1
TEL:03-3571-0750
営業時間:17:00~23:00LO
定休日:日月休
銅のカップで提供される人気のモスコミュール(1,320円)は辛口のジンジャーエールを使ったすっきり味。レモンがゴロッと入っている。