【母の日のギフトに】革でできた枯れない花。想いが残るレザーフラワーの魅力


学生時代から、エシカルな暮らしやオーガニックの食品に関心を持ち、地元葉山でのウェルネスな体験型ツアーの企画や、企業のリブランディングプロジェクトに携わる。また、食にまつわる資格を複数保有し、ヴィーガンスイーツのプロデュースなど、多方面で活躍する。ハナコラボパートナー。Instagram:@haluchn
花を贈るという行為には、どこか人を和ませる力があるように思います。毎年、母の日が近づくたびに、カーネーションや季節の花を探しに花屋さんへ足を運ぶのが私の習慣でした。でも今年は、生花ではなく、長く残る“革の花”を選んでみることにしました。

手に取ったのは、エシカルレザーブランド〈JOGGO〉(ジョッゴ)のフラワーギフト。柔らかな質感のレザーでできた小さな花々は、飾るだけで空間がパッと明るくなり、何よりその背景にあるストーリーが、贈る気持ちをいっそう深めてくれます。
エシカルなものづくりを続けるブランド〈JOGGO〉
〈JOGGO〉は、バングラデシュや東京の工房で革製品を一点ずつ手作業で仕立てているブランドです。
使用されているのは、バングラデシュで毎年行われるイスラム教の祭礼「イード」によって生まれる副産物の牛革。宗教的な儀式のなかで食肉として捧げられた動物の革が、これまで十分に活用されることなく廃棄されてきた背景がありました。

本来であれば廃棄になっていた革を丁寧に回収し、現地の職人の手によって価値あるアイテムへと生まれ変わらせているそう。
この取り組みは、持続可能な資源活用という側面だけでなく、現地での安定した雇用や教育支援にもつながっており、ひとつのギフトに込められた“想い”の奥行きを感じさせてくれます。

これまでパスケースやレザーフラワーをギフトとして選んできましたが、そのたびに「これはどこから来た素材なのだろう」「どんな人がつくってくれたのだろう」と自然と想像を巡らせるようになりました。
手に取るものの背景を知ることで、大切に使いたいという気持ちが、より深まっていくのです。
母の日に贈りたい、レザーの花
母の日におすすめしたいのが、レザーを再利用してつくられた革のブーケ(バラ)。柔らかな色合いの革が花びらに仕立てられ、まるで本物のブーケのような華やかさがあります。
それでいて、どこか優しく、インテリアにもすっと馴染む佇まい。母の日に贈るギフトとして、ささやかだけれど記憶に残る、そんな一品だと感じました。

本物の花のように、香りや、みずみずしさはありませんが、その代わりにずっと枯れずに残る強さがあります。見るたびに贈ってくれた人のことを思い出せるような、“永遠の想いを伝える花”としてそばに置いてもらえたら、という気持ちも込めて選びました。
革のブーケは、バラ・ガーベラ・ユリの三種類から選べて、1本からも購入可能です。
カスタムで伝える、特別な想い
好みの色で自由にカスタマイズできるレザーアイテムも、大きな魅力のひとつ。財布やキーケース、小物入れなど、複数のパーツを自分で配色して、名前やイニシャルの刻印を入れることもできます。
ギフト選びの段階から、相手のことを思いながらつくる時間が生まれるのは、〈JOGGO〉ならではの楽しさかもしれません。

残念ながら、カスタムオーダーは母の日には間に合いませんが、誕生日や退職祝い、記念日などの節目にはぴったりです。私も以前、家族にオーダーメイドの名入れパスケースを贈ったことがありますが、届いた瞬間の驚きと喜びの表情は、今でもよく覚えています。
使う人の暮らしに寄り添いながら、色や言葉で気持ちを込められるアイテムは、心に残るギフトとして幅広いシーンで活躍してくれそうです。
“贈る”という行為の先にあるもの

長く残るものを贈るというのは、それだけで思いやりの深い選択だと思います。ふと目に入ったときに思い出せるようなもの。時間が経っても色褪せず、日々寄り添い続けてくれるもの。〈JOGGO〉のレザーフラワーには、そんな静かな強さがありました。
花を贈ることが、ただの季節行事ではなく、“あなたを想っている”という気持ちを伝える行為であってほしい。その想いにそっと寄り添ってくれる一輪を、今年の母の日に選んでみてはいかがでしょうか。
text&photo_halu