理想を追い求め、動き続けている人たちに聞く。 仕事、結婚…生き方を選ぶ。 #5/『節目のタイミングでお互いを見つめ直す』ライフスタイルプロデューサー・オア明奈さんの選択。

SUSTAINABLE 2020.12.12

働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。「どこで」「誰と」「何をして」働くのが自分にとって心地よいのか。理想を追い求め、動き続けている人々の話。今回は、ライフスタイルプロデューサー・オア明奈さんにお話を伺いました。

節目で共に生きる理由を見直す結婚更新制度。

オア明奈さん

〈CRAZY WEDDING〉のエグゼクティブプロデューサーとして働く傍ら、人生を祝うプロデューサーとしてオンラインサロンを運営したり、ニュージーランドのライフスタイルブランドを立ち上げるなど、精力的に活躍するオア明奈さん。彼女が現職に就くきっかけになったのは、自身の結婚だったという。「結婚願望は強くありませんでしたが、するなら国際結婚がいいと思っていました。パートナーと出会い、いざ結婚式をする際に良いウェディングプランナーと出会うことができず、自分自身でプロデュースしたことがきっかけで転職をしました」

そんな彼女は、自身が考えた「結婚更新制度」を取り入れている。「結婚5年目を迎えた頃、多忙だった私の仕事も少し落ち着き、自分の人生に向き合うちょうどいいタイミングが来ていました。そこで夫婦で結婚記念旅行をした際に、一緒にいる理由とパートナーシップを考える機会を持ったんです。2日間かけて5年間の振り返りと今後のことを互いに考え、最終日の朝にお互いに向けた手紙を読むセレモニーを行いました。こんなにも忙しい私と一緒にいて、彼は本当に幸せなのかな?と感じていたことや、お互いに改めて知りたいと思ったことをぶつけ、子どもを持つタイミングなども含めて向こう5年間についても話し合い、無事にセレモニーを終えました」

お互いが今を楽しむための新たな選択肢。

オアさんが結婚更新制度を取り入れたのにはいくつか理由がある。「この更新制度の考え方について話をすると、女性よりも男性から賛同を得ることが多いです。だけど、女性がこれまでよりも社会進出を果たしている中、未来ばかりを見据えた夫婦関係ではなく、今を楽しむためのパートナーシップを考えてみてはどうでしょう。『結婚更新』という考え方は、今の私と夫にとってはベストな選択です。『更新』で懸念となる点が取り上げられやすいですが、この考え方によって互いにマンネリ化した関係になるのを防ぐことができます。前向きに結婚生活を続けるため、5年後も私を選んでもらうため、年を重ねることを楽しむためにも夫婦生活をうまくアップデートしていく適切な方法だと思っています」

オアさんが結婚更新制度を取り入れながらも、法律婚を選んだのには理由があるのだろうか?「日本ではまだまだ離婚は良くないことという概念が強いと感じていますが、海外ではパートナーシップのあり方に対してもっとフレキシブルな考えを持っています。私自身は法律婚を選ぶことにデメリットはなかったですし、互いの国で籍を入れることで家族になる実感が持てると思ったので、その選択をしましたね」

一生同じ感情じゃないから、アップデートする。

独自の制度を取り入れたオアさんは、この先の未来をどう考えているのだろうか?「出会った頃と同じような“好き”という感情が、一生続くことはないと思っています。愛情の深さと濃度はどんどん変わっていくものなので、その変化をどう受け入れていくか。今はこの『更新』という考え方がベストバランスですが、子どもが生まれたら状況は変わるかもしれません。でも、それも都度話し合いで決めていきたい。今は仕事も趣味も充実していることもあり、自由な夫婦関係ですが、この先もお互いを大事にするために、自立した人生をシェアして生きていきたいですね」と話す。

オアさん自身、「結婚更新制度」というのは万人に受け入れられるものではないと言う。ただ、自分たちのパートナーシップを築くためには最良の選択だからこそ、続けていきたいそう。未来ばかりを見るのではなく、今の自分たちの生活と幸せに向き合うことが、夫婦生活には欠かせないことなのかもしれない。

迷った時の支え…『SELFISH』 トマス・J・レナード

『SELFISH』 トマス・J・レナード

自分の魅力を最大限に引き出すためのコーチングを28のステップで紹介している本書。「何かを選択する際に、自分本位に生きることに決めました。ただ自分の利益だけでなく、自分の心が喜ぶ上で、バリュー発揮と周りへの貢献ができる方法を選択するように心がけています」(祥伝社/2,200円)

My decision

・結婚更新制度を取り入れること。
・節目のタイミングでお互いを見つめ直すこと。
・パートナーと自立した人生をシェアすること。

Biography

・2008〜:新卒から経営コンサルタントとして働き始める。
・2014〜:北アイルランド出身の男性と、日本と北アイルランドで入籍。
・2015〜:結婚を機にオーダーメイドウェディング業に転職し、現職に就く。
・2017〜:NEWoManのイベントをプロデュース。
・2018〜:結婚5年目を迎えたタイミングで、結婚更新制度を導入。
・2020〜:将来のことを考えて夫婦で話し合い、受精卵凍結を行う。

オア明奈(おあ・あきな)

お祝い&ライフスタイルプロデューサー。個人や法人における節目を祝う機会のプロデュースを行う。人生を振り返ることで自己肯定に繋がるきっかけを様々な形で提供している。

(Hanako1190号掲載/photo:MEGUMI, Tomo Ishiwatari, Andy Jackson, Keiko Nakajima, Naoto Date illustration:Manako Kuroneko text:Rie Hayashi, Mariko Uramoto, Makoto Tozuka, Miho Oashi, Rio Hirai edit:Rio Hirai)

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