あつあつのビーフンスープは澄んだ香りがする。1杯たったの30元(約120円)!

秘密の台湾【REPORT #14】 【台北】伝統市場で見つけた、この道46年の味。〈羅媽媽米粉湯 (ルーママミーファンタン) 〉 Learn 2022.02.04

台湾の暮らしを見てみたいなら、伝統市場に行こう。台北の中心地にある東門市場内の〈羅媽媽米粉湯〉秘伝のビーフンスープは台北必食のメニューの一つだ。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。

今年90歳になる羅媽媽さん。お客さんの口にあうか味付けにも注意する日々。元気いっぱいだ。
今年90歳になる羅媽媽さん。お客さんの口にあうか味付けにも注意する日々。元気いっぱいだ。

味にうるさい台北人でも、台北でおいしいものは?との問いに「東門市場の〈羅媽媽〉のビーフンスープが台北のごちそう」と答える人は多いだろう。創業者である羅媽媽さんは今年90歳。経営は孫に任せているが、体が許す限り厨房に立つ。

あつあつのビーフンスープは澄んだ香りがする。1杯たったの30元(約120円)!
あつあつのビーフンスープは澄んだ香りがする。1杯たったの30元(約120円)!
モツ煮込みは台湾の伝統料理
モツ煮込みは台湾の伝統料理

「シンプルなメニューだけではお客さんが飽きるのでは?」と心配で、豊富なメニューを用意する。一方、常連さんのお目当てはビーフンスープ。皆、ビーフンを食べて、羅さんとひとしきり世間話ができれば満足なのだ。彼女の出身は台湾でビーフンが有名な新竹県。漢方薬局を営む兄を訪ねて台北に行った時、隣の店が閉店していたことがきっかけとなり、「その店を改装してビーフンのお店を始めたの。あれからもう46年が経ったのね」と羅さん。

ビーフンスープ30元、茹で豚120元、油揚げ30元。お好みで醤油、ラー油、胡椒などをかける。
ビーフンスープ30元、茹で豚120元、油揚げ30元。お好みで醤油、ラー油、胡椒などをかける。
にぎわいのある店先。46年の歴史がある台湾料理店はいつでもやさしくお客さんを迎える。
にぎわいのある店先。46年の歴史がある台湾料理店はいつでもやさしくお客さんを迎える。

ビーフンスープのほかに、豚の内臓、油揚げなどの小皿料理もある。「豚の内臓はとにかく下処理が大切。きれいに洗っておくことが重要です」。そんな彼女の説明を聞いているだけで、もうお腹が空いてくる。まずはクリアな豚のだしのあつあつスープにビーフンをくぐらせてお椀に盛る。次に刻んで油を絡ませた香ネギをぱっとかければ出来上がり。ふわっとした香ばしさと豊かなスープの香りが店に広がる。羅媽媽さんのスープは台北一のご馳走だ。

〈羅媽媽米粉湯(ルーママミーファンタン)〉/信義路

〈羅媽媽米粉湯(ルーママミーファンタン)〉/信義路

食品から日用雑貨まで、東門市場には台北の暮らしの必需品がそろっている。地下鉄の東門が最寄駅。
■台北市中正區信義路二段81號
■02-2351-3352
■7:00~15:00 無休
■40席

Navigator…Janet Yin(ジャネット・イン)

Hanako Taiwanの編集者。おいしいものに目がない。台北人だからこそ知るおすすめスポットをご案内。

(Hanako1205号掲載/photo : Jimmy Yang text : Janet Yincoordination : Chen Tsuiwen produce : Hanako.taiwan)

Videos

Pick Up

記事4_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅④ | カヌーで巡るマングローブ原生林、海が青すぎる展望台…世界自然遺産を体感!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーである藤井茉莉花さん。今回は美しい海岸と展望台、マングローブの森でのカヌーツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 ※奄美群島のアクティビティの情報は、「あまみシマ博覧会」のサイトでも探せます。 https://www.amami-shimahaku.com/ 公式サイトはこちらTravel 2023.03.22 PR
お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選いま最も注目を集めるスポット・町田。活気あふれる商店街を始め、地元の人に愛される洋食店、100年以上続く名店など、気になるお店が盛りだくさんなんです。そこで、今回は“レトロ”をキーワードに、いま行くべきグルメスポットを厳選。次の休日、きっと町田に行きたくなる!(PR/町田市)Food 2023.03.22 PR
SPpeachPeachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高くなるのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損!Travel 2023.02.28 PR
記事2_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅② | とれたての海鮮丼から、島唄居酒屋で歌って踊って!?2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、「沖縄より混雑していない」ことでも注目されて、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です!日本のLCCを代表するPeachなら奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4,990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーである藤井茉莉花さんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 今回は海鮮丼、島唄割烹、お土産のセレクトショップなど、グルメ&お買い物編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.07 PR