きゃりーぱみゅぱみゅの大人なLADYになるわよコラム〜第82回 15周年で神が試練を与え給うたわよ〜

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きゃりーぱみゅぱみゅの大人なLADYになるわよコラム〜第82回 15周年で神が試練を与え給うたわよ〜
LEARN 2026.09.16
きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る連載。今回は、「PAMYU FES」裏話です。


第82回 15周年で神が試練を与え給うたわよ

皆さま、ごきげんよう。先日、デビュー15年で初めて音楽フェスを主催した、きゃりーぱみゅぱみゅです。

題して「PAMYU FES」。

こういうネーミングではいつも「きゃりー」とか「KPP」のほうばかり使ってた気がしたので、今回は「ぱみゅ」のほうを採用しました。

出演アーティストは、氣志團さん、木村カエラさん、MONGOL800さんというレジェンドたちに加えて、新しい学校のリーダーズとFRUITS ZIPPERという同じ事務所の仲間たち。

デビュー15周年の一発目の企画としてのフェスなので、トリは私が務めさせていただきます。

と同時に今回は主催者でもあるので、これまでに出てきた数々のフェスで、主催者がしてくれてうれしかったことを自分もやってみました。

例えば、お礼のお手紙を書いて、私の好きなオススメのお菓子をお土産として一緒に楽屋に置いたりとかです。

それ以外に、ケータリングコーナーにスターバックスPAMYU FES店を作って、スタバのドリンクやフードを自由に食べれるようにしたり、自分なりにおもてなしの心を表してみました。

あとは、主催者による舞台袖での送り出し。

これから出演するアーティストを「行ってらっしゃい」と舞台袖から見送ったり、出演が終わると「お疲れ様でした」とねぎらいの声をかけたりするんです。

これをやっているフェスがたまにあるんですけど、出演側としてはけっこううれしいものなんですよね~。

フェスを盛り上げるために自分も力になれたのかも💪と実感できたりして。

なので、まずそれはやりたい。

…と思ってたんですけど、いざ当日になってみると、空いている時間に取材を受けたり、次のコラボステージの衣装の準備をしないといけなかったりでマジでドタバタ。

ほんと取材受けてるか送り出ししてるか着替えてるかみたいな感じで、5時間半の間に休憩時間がぜんぜんなくて、主催者って想像以上に忙しいということを思い知らされました。

にしても、舞台袖から見るレジェンドたちのステージは、やっぱり圧巻でしたね。

何より安定感がありますし、空気をガラッと変える力がすごいので、まるでワンマンライブを見に来たかのような気持ちになれます。

私も15年やってますけどレベルの違いを叩きつけられた気がして、打ちのめされた思いです。

そんな心強いレジェンドたちがリードしてくれたおかげで、コラボもうまくいきました。

木村カエラさんのステージでは、『Jasper』の後半に私の楽曲『PONPONPON』をくっつけて一緒に踊ったり、MONGOL800のステージでは、粒マスタード安次嶺さんというめちゃくちゃ踊ってライブを盛り上げる名物おじさんと一緒に安室奈美恵さんの『TRY ME』をカバーしたり。

そして氣志團のステージでは、まさかの『One Night Carnival』の名台詞「俺んとこ 来ないか?」を担当することになって、いや~、これを言える日が自分の人生で来るだなんて…と感無量になりました。

ぶっちゃけリハーサルがあまりできなくて不安だったんですけど、コラボが無事にできてホッとできたし、舞台袖から見えるお客さんたちはめっちゃ盛り上がってるし、これは最高のフェスとして完璧に終われる———。

そう思ってました。

事件が起きるまでは…。

いよいよ迎えたトリの私のステージ。

イントロの音がドゥンドゥンと鳴り始めて、自分の気持ちを高めるべく、舞台袖で精神を集中させて、「よし、行くぞ!」と我に返った途端「あれ?」。

耳に付けたイヤーモニター(略してイヤモニ)から音が来ていません。

大きな会場だと、音って反射して自分に返ってくるまでにズレたり、ワンワン響いたりして、とてもじゃないですけど歌える状況にならなくなるんですね。

なので、直接イヤモニから音源とか自分の声を聴きながら歌うわけなんですけど、それが来てない😱

慌てて舞台監督さんに伝えて、私の腰に付けられたイヤモニのコントローラーを調整してもらいました。

が、イヤモニから音は聞こえず。

とはいえ、もうイントロが終わってしまいそうになったので、結局聞こえないまま出ることに…。

イヤモニって自分の耳の形に完璧にフィットするように作られた特注品なので、それをしたままだと耳栓をしてるみたいになって本当に何にも聞こえなくなっちゃうんですね。

そこでイヤモニを外して1曲目の『ファッションモンスター』を歌ったんですけど、まあ、会場が1万人以上入る広いところだったので、マジで音の大時化状態。

ズレた音が何波にもなって返ってくるわ、反響がグワングワンあるわで、そんな大嵐の中で必死の思いで歌ったものの、ちゃんと歌えてるかだなんて知るすべもありません。

しかし、そんな状況でも唯一はっきり聞こえた音がありました。

それは、ポキっと折れた自分の心の音でした😂

やがて1曲目が終了。

たった3~4分のはずなのに、死ぬほど長く感じました。

「機材トラブルでちょっと中断しますね」

曲が終わってお客さんに言ったら「ぜんぜんいいよー!」とのことだったので、いったんステージから退散して、舞台袖でイヤモニの調整。

しばらくして、やっと音が来るようになりました。

再びステージに舞い戻って、皆さんに状況説明をします。

「本当にごめんなさい、ここまでうまくやってきたのに…」

そう話してるうちにだんだん思いが溢れてきてしまい、泣きはしなかったけど、半べそをかいてしまいました😢

私は昔から人が泣く瞬間に変わる「え?」みたいな空気感に敏感なんですけど、まさにその空気を自ら醸し出しつつ、それでもまあ、なんとか乗り切った…というのがこの1回目の事件。

そう、事件は続きます。

次は、衣装トラブルです。

トリのステージで私は、昔のヨーロッパのクイーンみたいなドレスを着ていました。

そのドレスは首の部分のエリザベスカラーと、腰から下のスカートがパッと外せるようになっていて、ステージ上で早着替えする段取りになっていたんですね。

もちろん事前にリハーサルもしました。

ただ、そのときは本番で被るウィッグを使わずに地毛のままでやったので、つい見落としてしまったんですよね。

ウィッグだと、エリザベスカラーを外すときに引っかかってしまうということを…。

「あれ? なんかめっちゃカラーにウィッグが絡まるぞ?」

本番の途中で気づきました。

なので歌いながらなんとかちょっとずつほどいて、まもなく訪れる早着替えに備えたつもりだったんですけど、いざやってみるとやっぱり引っかかってしまったという…。

そればかりか、ウィッグまで外れたカラーに持っていかれそうになってしまいました。

そのままいかれたら、坊主頭のクイーンが爆誕してしまいます。

今回は幸いにもそうならずには済んだんですけど、明らかに途中で引っかかってる風になってしまったし、イメージ通りにバッとキレイに早着替えできなくて、ちょっと落ち込んだという事件でした。

これが2回目。

そして3回目は…と続けても仕方ないのでこのへんにしておきますが、どれも根本的な原因は共通してると思うんですよね。

それは、事前にちゃんと確認できてなかったこと。

これに尽きると思います。

自分のフェスだからこそ、自分の時間を削って他のアーティストさんたちのリハーサルを優先してたら、自分のことが疎かになってしまったんですね。

初の主催だったので、そのへんのバランスがうまく取れなかったというわけです。

そもそもフェスにトラブルは付きものですからね。

それは本当にランダムに起こってしまうことなので仕方のないことだし、もし私が一参加者という立場だったら「音が来なくてびっくりしたよ~」で済んだ話だったと思います。

ただ今回は主催という立場で、ましてや皆さんが最高のパフォーマンスをしてくれたからこそ、自分がつまずいてしまったことが許せないし、消化しきれない気持ちも正直残ってしまうんですよね。

これはきっと「神様経験値アップチャレンジ」なんだろうなと思っています。

私は今まであまり練習しなくても行けちゃってたタイプで、「できちゃったね」「よかったね」みたいな感じでなんとなーく来てしまったんですけど、それに対して神様はこう言ってる気がするんです。

「15周年のここで初心に戻ってしっかり骨組みを作っていかないと、こういうことが起きるぞ!」

だから、このトラブルはそんな自分の経験値をアップさせるための試練だったんだろうなと…。

私の15周年の門出を祝ってくれて、そして支えてくれたファンや出演者やスタッフの皆さんに感謝しつつ、いつか「PAMYU FES」はリベンジしたいと思っています夜露死苦😎

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