日曜の朝に幸せとちょっとの現実逃避を。“日曜日の朝おやつ” Vol.13 “むちっと食感の苺大福”。火を使わない簡単レシピ FOOD 2024.01.21

迫り来る月曜を思うと、少し憂鬱な気分になりかける日曜の朝。そんな時、手作りの焼き菓子で朝の時間を丁寧に過ごせたなら、それはもう幸せな一日に様変わり。ちょっとの現実逃避と暮らしに寄り添うささやかな幸せを叶える“日曜日の朝おやつ”を焼き菓子屋〈カサネ〉のオーナー・矢野仁穂さんがお届けします。今回は、むちっと食感と優しい甘さが嬉しい苺大福の作り方をご紹介。

【1月 / 冬暁】 『苺大福』

今月の朝おやつは、苺大福です。まだまだ本調子になりきれない1月。優しい甘さに包まれたくて、朝おやつ初の和菓子にしてみました。少しずつ苺も手に取りやすいお値段になって来ているので、きっと皆さんも作りやすいはず。

火も使わない楽々レシピなので、ゆるっと試してみてください〜!

◾️準備

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

*材料(4個分)
・白玉粉…50g
・上新粉…20g
・きび糖…15g
・こし餡…100〜150g
・苺…4つ

・片栗粉…適量

*主な調理器具
・耐熱ボウル
・バット

◾️作り方

➀下準備:いちごのヘタを切る

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

まずは、いちごのヘタを切るところからスタート!ヘタを切ったら、キッチンペーパーで水気をよく拭き取ります。

②苺を包む

こし餡を4等分にし、それぞれを丸めます。手のひらで5mmくらいの厚さになるように潰したら、苺を包む準備完了!苺のとんがりを餡の中心におき、餡で苺を少しずつ覆っていきます。手のひら全体で包むようにしていくと包みやすいかも。

③粉を混ぜる

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

白玉粉、上新粉、きび糖をボウルに入れて合わせます。全体が混ざるように、泡立て器でぐるぐる。この時に、白玉粉の固まりも砕いていくようなイメージで混ぜると、水に溶けやすくなります!

④水でつなぐ

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

粉類が混ざったら、水を入れ、さらに泡立て器でぐるぐると混ぜ合わせます。ふんわりとラップをかけ、電子レンジで2分ほど加熱。ここからは熱さとの勝負です...!

⑤固さを整える

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

水で濡らしたゴムベラで、熱々の生地を練っていきます。生地が伸びてくっつきやすいので、都度お水をつけながら練ると◎全体の固さが均等になるまで混ぜたら、再度ラップをしてレンジで加熱。今回は、1分ほどで大丈夫です。

⑥生地を伸ばす

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

バットに片栗粉を薄くひき、その上に生地を広げます。生地の上にも、片栗粉を薄くひいたら、厚さが7〜10mmくらいになるように伸ばしていきます。
冷えてしまうと餡を包みにくくなってしまうので、ご注意を。とはいえ、柔らかい生地なので広げやすいはず...!

⑦餡を包む

生地の1/4を手のひらにとり、②と同じ容量で餡を包んでいきます。生地と生地をくっつけたい時には、2.3回ほどつまむようにくっつけたい箇所を練ると◎最後に形を整えれば綺麗になるので、とりあえず包んじゃえばこっちのものです...!

⑧完成

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

思ったよりも大きめの、ボリュームいっぱいの苺大福。出来立てを食べるのがとにかくしあわせなので、早速食べましょう〜!

いざ、苺大福で朝おやつ!

矢野仁穂 朝おやつ 苺大福

今月の朝おやつ、いかがでしたでしょうか。朝おやつにぴったりな手軽さと食べ応えの苺大福、意外と簡単にできるんです。

ポイントは白玉粉と上新粉を合わせて使うこと。柔らかさはありつつ、歯切れの良い生地が好きなんです。割合を変えても同じような手順でできるので、柔らか食感が好きな人は白玉粉を、もちっと食感が好きな方は上新粉を多めにしてみてくださいね。

今年も日々、自分にできることを少しずつ。日曜日の朝おやつで、1週間を心地よくはじめられますように。

追伸:大切なことを、大切にする1年に。

新年、明けましたね。社会人になってからはじめての超長期帰省と題して、2週間ほど家族と一緒に過ごせました。ぼちぼちお仕事はしつつも、こんなことができるなんて。各方面、ありがたい限りです...。

楽しいのも、笑っているのも本当の気持ちだけど、ずっと自分の無力さをただ抱えながら、過ごしていたように思います。

やりたいことも、やらなければいけないこともたくさんあって。もちろん時間は有限で、できることには限りがあって。

自分の気持ちに素直に、“いま”を見つめて、本当に大切なことを大切にしていきたいと思った年の始まりでした。

自分を甘やかしながら、時にはストイックに。今年も引き続き、どうぞよろしくお願いします!朝おやつが気持ちをほんの少し前向きにする時間になれば、嬉しいです。

text_Kimiho Yano photo_Katsuwo

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