ワンボウルでOK。いまが“食べ頃”な栗のフィナンシェ|日曜の朝に幸せとちょっとの現実逃避を。“日曜日の朝おやつ” Vol.12 FOOD 2023.11.21

迫り来る月曜を思うと、少し憂鬱な気分になりかける日曜の朝。そんな時、手作りの焼き菓子で朝の時間を丁寧に過ごせたなら、それはもう幸せな一日に様変わり。ちょっとの現実逃避と暮らしに寄り添うささやかな幸せを叶える“日曜日の朝おやつ”を焼き菓子屋〈カサネ〉のオーナー・矢野仁穂さんがお届けします。今回は焼きたてが最高においしい栗のフィナンシェ

【11月/霜降】 『栗のフィナンシェ』

今日の朝おやつは、栗のフィナンシェです。フィナンシェって、なんか特別なおやつって感じがして、子どもの頃からずっと大好きなおやつなんです。フチはしっかりカリッと派

本格的な冬も顔を出してきて、ちょっと重みのあるフィナンシェはまさに食べごろ!
秋が1番、焼菓子を美味しく食べられる季節なんじゃないかと思っています。さらに今回は秋の定番、栗をトッピング

火を使うレシピですが、基本はワンボウルなのでどうか構えずに…!一緒に作っていきましょう〜!

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」 材料

◾️準備

*材料(直径3.6cmのマフィン型9個分)
・卵白…60g(約2個分)
・バター…50g
・きび砂糖…35g
・薄力粉…25g
・アーモンドパウダー…25g
・粉糖…20g
・栗の甘露煮…3-5粒

*準備する調理器具
・ボウル
・マフィン型
・漉し器
・濡れたタオル(焦がしバターを冷ますため)

◾️作り方

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」

➀下準備:栗をカット

栗を4等分にカットします。今回使用する型が小さめなので、それに合わせてカットしています。もし大きめの型で作る場合は、カットせずごろっと入れても

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」

②焦がしバターをつくる

バターを鍋に入れ、火にかけます。最初は弱火で、全ての固まりが溶けたら中火に変え、触らずにじっと待ちます。泡が出てきてももう少し我慢! 大きめの泡から細かい泡に変わって、茶色くなってきたら完成。濡れたタオルを下にひき、冷ましておきます。

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」

③卵白を泡立てる

ボウルに卵白を入れて、泡立て器で一気に泡立てます。写真のように泡立ち、コシが切れてシャバシャバになったらOK

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」

④材料を混ぜる

きび砂糖をボウルに加え、泡立て器でよく混ぜます。アーモンドパウダー、粉糖を入れ、再度混ぜます。最後に、薄力粉をふるい入れ、こちらも泡立て器でぐるぐると混ぜます! 最初は混ざりにくいので、下から上に持ち上げるようにして混ぜるのがおすすめ

ここでオーブンを190度にセット! 今回は少し高めの温度設定です。

⑤焦がしバターを合わせる

ボウルに焦がしバターを漉し器を通して注ぎ入れる。こちらも泡立て器で混ぜ合わせます。分離は気にせず、どんどん混ぜちゃってください!

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」

⑥型に流し込み、焼く

生地が完成したら、型に流し込みます。今回は油分も多いので、下準備要らず! 8分目まで流し込んだら、最後に栗をトッピングします。190度のオーブンで10分→180度に温度を下げて15分。じっくり焼いていきますよ〜!

⑦完成

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」

縁がギリギリ焦げるか焦げないかくらいまでじっくり焼いたら完成! 熱々で難しいと思いつつ...油分が固まる前に型から外すのがおすすめです。網の上で冷ましてあげると◎その間にお茶の準備でも!

いざ、栗のフィナンシェで朝おやつ!

栗のフィナンシェ 矢野仁穂「日曜日の朝おやつ」

今月の朝おやつ、いかがでしたでしょうか。いつ食べても、やっぱり、ちょっとリッチで優雅な気分になれちゃうんですよね。
本当は紅茶と食べたかったんだけど、切らしてたのでお湯です!(笑)むしろ今から買ってこようかなぁ。

皆さんも、優雅に気ままな日曜日を!

追伸:小さな挑戦で自分を褒める日々。

食わず嫌いなものって、皆さんありますか? 私は結構多くて...結構守りに入りがちなんですよね。ここ最近は、そういうものに出合うたび、ちびちび食べてみたりしています。

人生初の熊鍋。ドロドロ感に構えて今まで飲まなかったどぶろく

やっぱり食わず嫌いはダメですね、想像以上に美味しくて、ちびちびどころかガツガツ食べて飲みました。とても小さな、きっと、私だけにしかわからない挑戦。

でも、挑戦したぞ!っていう事実はとても大きくて、ちょっとめげそうになっても、「あれ挑戦できたしな」なんて私を励ましてくれます。

今年もあと少し! 食わず嫌いだけじゃなく、やらず嫌いなことにも小さな挑戦を重ねていくぞ〜!

text&edit_Kimiho Yano photo_Katsuwo

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