炭酸は“買う”から“作る”へ。キッチンにも美しく置ける「aarke」

Good design, So ethical Vol.21

学生時代から、エシカルな暮らしやオーガニックの食品に関心を持ち、地元葉山でのウェルネスな体験型ツアーの企画や、企業のリブランディングプロジェクトに携わる。また、食にまつわる資格を複数保有し、ヴィーガンスイーツのプロデュースなど、多方面で活躍する。ハナコラボパートナー。Instagram:@haluchn
気温も暖かくなってきて、炭酸水を日常的に飲みたくなる新緑の時期。リフレッシュの一杯として、またお酒や料理の割材として、炭酸を常備しているという方も多いのではないでしょうか。でも、そのたびにボトルゴミが出ることに、少しモヤモヤした経験はありませんか?
そんな悩みをすっきり解決してくれるのが、〈aarke〉(アールケ)です。スタイリッシュな見た目と電源不要の使いやすさで、自宅でもアウトドアでも大活躍。愛用して感じた〈aarke〉の魅力と、サステナブルなメリットをご紹介します。
北欧らしい、デザインの美しさと機能性の両立
初めて〈aarke〉を見た時、“キッチンに置きたい”と直感で思いました。私が使っているのは、ミニマルで洗練された「aarke Carbonator 3」のスチールシルバーモデル。
金属の質感が美しく、生活感の出がちなキッチンにあっても、スタイリッシュに、オブジェのように空間を引き締めてくれます。

〈aarke〉はスウェーデン発の炭酸メーカーブランドです。さすがの北欧デザイン、見た目が洗練されていて美しいだけでなく、使い勝手もシンプル。さらに電源不要で、コードレス。ガスシリンダーと専用ボトルがあれば、どこでもすぐに炭酸水を作ることができます。
レバーをひくと、シュワっと音がして、目の前で炭酸が注入されていく。なんともアナログで、少しレトロな操作感が日々の小さな楽しみになっています。

炭酸の強さはレバーを引く回数で調整可能で、冷やした水から炭酸を作ることで市販の炭酸水と変わらないような強炭酸を自宅で楽しむことができます。
ペットボトルを使わない暮らしが、無理なく続く

私が〈aarke〉を使い始めたきっかけは、空きペットボトルの場所の確保に困ったことから。炭酸水は飲料としてはもちろん、お酒の割り材や料理にも使うので、いつの間にか空きボトルが増えていくことが気になっていました。
これを取り入れてから、週に数本は消費していた炭酸のペットボトルが、まったく不要になりました。仮に週5本のペットボトルを1年間使うとしたら、約260本。それをゼロにできるインパクトは、想像以上に大きいと感じています。
家庭でできるサステナブルなアクションとして、こんなに無理なく、実感を持てるものはなかなかないのではないでしょうか。また1本あたりの炭酸を円で換算しても、購入するよりかなりお得になります。
電源不要だから、アウトドアにも連れていける

〈aarke〉の隠れた魅力のひとつが、屋外でも使えることです。バッテリーも電源も不要なので、公園でのピクニックやキャンプに持っていくのもおすすめです。お気に入りのグラスとカットしたフルーツ、ハーブなどを一緒に持参して、現地で炭酸水を注げば、それだけでちょっと特別な時間になります。家族や友人との行楽のひとときに、ぴったりの相棒になってくれるはずです。
“使いたくなる”道具こそ、暮らしをサステナブルに変えてくれる存在に
サステナブルな選択肢が増えるなかで、それを“続けられるかどうか”は、結局その行為自体が心地よいか、好きになれるかにかかっているように感じます。その中でも〈aarke〉はまさに、「使いたくなる」デザインと機能性を兼ね備えたプロダクトです。
日常的に炭酸水を飲む方にとっては、コスパも決して悪くありません。最初に本体とシリンダーを揃えれば、あとは自分のタイミングで必要な分だけ作ることができます。ゴミが出ない、ストックが不要、買いに行かなくていい。そんな小さな利便性が積み重なって、気づけば持続可能な選択につながっていました。

〈aarke〉と暮らして感じたのは、「自分の好きなものを選ぶこと」が、結果的に地球にもやさしい選択になるということです。
見た目の美しさ、使い心地、そして地球へのやさしさも叶えてくれる〈aarke〉。新しい季節の相棒に、迎えてみてはいかがでしょうか。

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