「伊太利亜 ミラノ村からBuongiorno!」第7回 日本最大級のイタリアンフェスティバル「イタリア・アモーレ・ミオ!」へ。豪華ゲストから本場のイタリアンまでMade in Italyを堪能!
人生の転機でミラノへ引越しした元築地OLによる、伊太利亜通信。街を駆けまわるのが大好きな好奇心旺盛の食いしん坊が、意外と田舎でミニサイズの愛すべきミラノから、リアルな日常をお届けします。第7回目は、2016年に日伊国交150周年を記念してスタートした日本最大級のイタリアンフェスティバル「イタリア・アモーレ・ミオ!」に行ってきました。
テーマは“Italian Tanabata”
2016年に日伊国交150周年を記念してスタートした日本最大級のイタリアンフェスティバル「イタリア・アモーレ・ミオ!」。第4回目の今年は、七夕を含む週末に開催されました。食、文化、ファッション、車など沢山のMade in Italyで溢れ、イタリア色に染まった2日間でした。
ビル群の隙間に位置する妙に心地の良い空間…そんな今年の会場は、〈TBSテレビ赤坂サカス広場〉。こぢんまりとしたスペースはイタリアを愛する多くの人で賑わい、リラックスした時間が流れていました。七夕当日はあいにくの雨でしたが、前日の土曜日はなんとか天気が持ち、幸いにもその日のプログラムが全て終わると同時に小雨が!
今年は、日伊間の貿易の壁となっていた関税の引き下げにより沢山の優れたMade in Italyが輸入され、経済交流の発展が見込まれています。織姫と彦星が天の川を渡り感動的な再開を果たす年に一度のイベント「七夕」になぞらえて、障害を乗り越えたこれからの新たな出会いに注目されています。
イタリアからのスペシャルなゲストを迎えて
今にも雨が降りそうな空の下で、新曲の「Pioggia Viola(紫の雨)」を披露したのは、今をときめく歌手のキアラ・ガリアッツォ。「タイトルに“雨”が入っているけれど歌い終わるまで降らないで~!」などと笑って叫びながらも、うっとりと聞き入ってしまう歌声を夕暮れの空に響かせました。この曲の中に「私にとってBonsai(盆栽)だけが親友だ」というフレーズがあるのですが、近年のイタリアンポップスには遠く離れた日本を思い起こさせる単語がよく含まれるようになり、嬉しいものです。ラストソングにはアコーディオニストのcobaとの共演が実現!会場全体が一体感に包まれ、観客の手拍子とともに盛り上がりは最高潮に。
実はその前夜、〈赤坂Bizタワー〉のバールにてキアラのリハーサルがあったのですが、イタリアでは有名な彼女も、気さくにファンとの交流を楽しんでくれました。最新ヒットチャートにランクインしているので曲はよく知っていたものの、これがキアラの曲だったとはつゆ知らず…本人を目の前にしてすっかり私もファンに。
キアラとともに初来日の20歳の人気You Tuber、ソフィア・ヴィスカルディは、「ゴミ箱がほとんどないにもかかわらず、街が綺麗!それに道に置きっぱなしの自転車も盗まれない!」と驚いた様子をinstagramで綴っていました。
イタリアで最も影響力があるサッカージャーナリストのファビオ・カレッサが、ちびっ子たちの試合の実況をしてくれるという豪華なプログラムも。日本で一番有名なイタリア人(!?)、ジローラモのトークは終始笑いを誘いました。
やっぱり食べたいイタリアンフード!
モッツァレッラ、ズッキーニピューレ、スペックハムから成るピッツァは、このイベントのために作られた「アモーレ・ミオ」(ホールサイズ 2,000円)。夏野菜と燻製ハムの調和が相性抜群!
「ピッツァ生地には、水、小麦粉、酵母、塩だけを用いる。発酵作業が一番大事な工程で、それによって腹持ちが良く、胃もたれのないクオリティの高いピッツァが出来上がる」と実演を交えて語ったのは、ピッツァの本場ナポリから来日した職人、ヴィンチェンツォ・ロベルト。
もっちもちで、オリーブオイルとバジルの味も効いた特別なピッツァでした。
会場のブースではピッツァ以外にパスタ、パニーノ、プロセッコ、イタリアンビール、エスプレッソ…などなどイタリアを代表するフードが用意され、イタリアンビアガーデンが展開されました。
そのほかにも希少価値の高いイタリアンサラミの「カッチャトーレ」、ボローニャからは「モルタデッラ(通称 ボローニャソーセージ)」、バルサミコ酢で有名なモデナからは「コテキーノ」がふるまわれ、来場者の胃袋を満足させました。
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