47都道府県・全グルメガイド 【福井県・福井市周辺グルメ】〈親玉菓舗〉の「碌寳焼」、〈麩市〉の「地がらし」など地元密着型の名店5選 TRAVEL 2024.01.30

雑誌Hanako2024年1月号「47都道府県、おいしいあの町へ」では、地元在住の食通が教える、47都道府県のおいしい食を求める旅を紹介しました。Hanako Webでは、誌面では紹介しきれなかった47都道府県のオリジナル記事を限定で公開。

今回ご紹介する福井県のガイド役は、福井市内でセレクトショップを営む片山努さん。ピックアップしてくれたのは、地元・福井市周辺エリア。〈黒龍酒造〉の親会社でもある〈石田屋二左衛門〉が手掛ける施設内のレストランや、福井の名スパイスが買えるお店など、地元密着型の話題のスポットを厳選してくれました。

福井県・福井市周辺エリアの地元密着型の名店5選。

1.〈Apéro & Pâtisserie acoya〉で日本酒と景観を味わう

福井県の日本酒といえば筆頭に挙がるのが、永平寺町に蔵を構える〈黒龍酒造〉。その仕込み水にも使われる九頭竜川のほとりにオープンしたのが、〈黒龍酒造〉のお酒を核に、福井を中心とした北陸の文化を伝える複合施設〈ESHIKOTO〉。自然豊かな立地も素晴らしいおすすめの場所です。施設内のレストラン〈Apéro & Pâtisserie acoya〉では、郷土料理「へしこ」(魚を塩漬けしたあと糠漬けして発酵させた保存食)を使った椀物や、酒粕を食べて育った「黒龍吟醸豚」の料理などとともに、日本酒を存分に味わえます。「ESHIKOTO AWA」ほか、ここでしか買えない銘柄の酒もチェック必至。車移動が便利なエリアですが、お酒をいただくならぜひ「えちぜん鉄道」で。かわいいローカル線で、旅情もたっぷりですよ。

Apéro & Pâtisserie acoya

Apéro & Pâtisserie acoya(アペロ アンド パティスリー アコヤ)は福井の食材をふんだんに使ったフランス料理店。曹洞宗の大本山〈永平寺〉に近いこともあり、料理には、食のありがたみを感じさせる禅の心が込められている。写真の朝食2,750円は、精進料理にちなんだ和食ベースの御膳プレート。また、フレンチシェフとパティシエールを抱え、アペロとデザートを楽しめることでも人気。

住所:吉田郡永平寺町下浄法寺12-17 酒樂棟 2F-B
TEL:0776-97-9396
営業時間:モーニング9:00〜10:00LO(平日は予約制)、ランチ11:00〜13:30LO、アラカルト14:00〜16:00、デザートタイム11:00〜16:00LO、テイクアウト10:00〜17:00
定休日:水、第1・第3・第5火休

もっと福井県を楽しめるお店4軒
県外にもファンの多い福井名物をお土産に。

2.〈昆布屋孫兵衛〉で、目にもおいしいアシェットデセールを

2024年1月号特集「47都道府県、おいしいあの町へ」 昆布屋孫兵衛

天明2年(1782年)創業の老舗和菓子店〈昆布屋孫兵衛〉(福井市松本2-2-6)が2023年6月にリニューアルし、アシェットデセールが食べられる菓子店に! 立役者は17代目であり南青山〈アン グラン〉などで活躍したパティシエの昆布智成さん。

3.立方体の愛らしい焼き菓子、〈親玉菓舗〉の「碌寳焼」

2024年1月号特集「47都道府県、おいしいあの町へ」親玉菓舗

〈親玉菓舗〉(福井市順化2-20-15)の「碌寳焼(ろっぽうやき)」は、一面ずつ鉄板で焼いた生地の中にこし餡を詰めたお菓子。外はカリッと、中はもっちりとした食感がたまりません。

4.〈麩市〉の「地がらし」は福井の名スパイス

2024年1月号特集「47都道府県、おいしいあの町へ」地がらし

〈麩市(ふいち)〉(福井市足羽1-6-18)の「地がらし」は、通常取り除かれる油分を残し、からし種をそのまま粗びきしたもの。使う時は、この粉に熱湯を注いですり鉢で素早く回し練ります。すると豊かな香りと辛みのあるペーストに。おでんなどに欠かせない、福井の名スパイス。

5.〈笏谷そば〉の「いなりおろしそば」が絶品!

2024年1月号特集「47都道府県、おいしいあの町へ」 釈谷そば

日本で指折りのそばどころである福井では、大根おろしや薬味がのったぶっかけそば「おろしそば」が定番。僕がご褒美的に行くのが〈笏谷(しゃくたに)そば〉(福井市足羽4-5-10)で、ここでは「いなりおろしそば」と呼びます。

One More Place 荘厳な寺〈永平寺〉で禅の道を体験。

大本山永平寺提供 
大本山永平寺提供 

曹洞宗の大本山〈永平寺〉(吉田郡永平寺町志比5-15)は、禅の道場として有名。日帰りの坐禅や1泊2日の参禅など、個人の体験も受け入れてくれます。街からそれほど離れていないのに、山深く入ったような荘厳な雰囲気が魅力です。

photo_Kunihiro Fukumori text&edit_Kahoko Nishimura

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