強制デジタルデトックス!「考える時間」を与えてくれる辺境の宿3選 TRAVEL 2024.03.20

本当の休息を得るために、なかば強制的に「人」も「電波」も追ってこないところへ行く。そんな固い決意を後押ししてくれるのは、島や里山の大自然の中にぽつんと佇む小さな集落の小さな宿。パソコンもスマホの開かない旅をしませんか?

INDEX

長野県富士見町の小泊Fuji

一度訪れるとリピーターになる人が多く、春は桜、夏はホタル、秋は紅葉と季節ごとに変わる里山の風景を求めて訪れるとか。GW前後の新緑の時季も人気。
一度訪れるとリピーターになる人が多く、春は桜、夏はホタル、秋は紅葉と季節ごとに変わる里山の風景を求めて訪れるとか。GW前後の新緑の時季も人気。

JR小淵沢駅から車で約10分のこの場所を、〝辺境〞と呼ぶのはややオーバーかもしれない。でも、田んぼの中にぽつんと佇むこの建物を見たら、ずいぶん遠いところまで来たんだ…そんな気分に浸ること間違いなし。

藤森建築の特徴のひとつ、漆喰の天井に炭を張る意匠はベッドルームで見ることができる。
藤森建築の特徴のひとつ、漆喰の天井に炭を張る意匠はベッドルームで見ることができる。

南アルプス、富士山、八ヶ岳を三方に望む4000 m2 という敷地の高台に、〈小泊Fuji〉が完成したのは2023年8月。建築家・藤森照信氏の熱烈なファンだったというオーナーの山越典子さん。彼女の情熱に動かされた藤森氏の手によって、構想から約13年の時を経て、〝いのちの中で呼吸する〞宿が産声を上げた。

スマホを手放し、アウトドアチェアに身を預け、空と山を仰ぎ見る。何にも縛られないここでの時間が、忘れかけた何かをきっと教えてくれる。

小泊Fuji

住所:長野県諏訪郡富士見町※予約時に住所を案内
TEL:なし
全1棟 1泊2名1室83,600円~
HP:https://kodomari-fuji.jp/
  

長崎県五島列島のめぐりめぐらす

将来や仕事のこと、一度はゆっくり考えたい。と願いつつ、つい目の前のことに追われてずっと後回し…。〈めぐりめぐらす〉は、そんな人にこそ訪れてほしい宿。Wi-Fiはあれど電波はほぼ入らず、サービスもシンプル。近くにコンビニだってない。あるのは美しい小さなビーチと素朴な教会くらい。でも逆にその不便さが、内省する時間をたっぷり与えてくれる。

めぐりめぐらす

住所:長崎県五島市戸岐町1180
TEL:0959-73-0220
全1棟(7室) 1泊54,000円(1棟貸し)~
HP:https://megurimegurasu.jp/

福江空港から車で約40分。建築家・中村好文氏が設計。食事はキッチンで自炊するスタイル。地域で採れた食材を調理する楽しさも。

香川県小豆島の海音真里

羽田空港から高松空港へ飛び、バスやフェリーを乗り継いで、宿に着くまではおよそ5時間。移動で半日を費やすことになっても、〈海音真里〉には行く価値がある。ベッド、ソファ、デスク、お風呂、そしてテラス。部屋のどこにいても視界には必ず海があり、窓を開ければ潮風がやさしく頬を撫でる。何もしない、が苦手な人も、ここなら簡単。海をただ、眺めればいい。

海音真里

住所:香川県小豆郡小豆島町堀越字東脇478
TEL:0879-82-0086
全6室 1泊2名1室・1名39,000円(2食付き)~※今年4月より変更予定
HP:https://uminoshijima.com/

宿自慢の夕食は「オリーブ会席」。小豆島産オリーブオイルや自家製の調味料はお土産としても人気。

photo_MEGUMI text_Yoshie Chokki edit_Yoshie Chokki

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