【京都】平安時代創業のお店も。お参り前後で立ち寄るべき「門前おやつ」4選
やまもと・としこ/東京・代官山〈イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ〉で製菓を学ぶ。〈シトロン・シュクレ〉を開業し、現在は菓子教室〈シトロン〉を主宰。スイーツとお酒をこよなく愛する。
1. 【今宮神宮】平安時代から続く、日本最古の飲食店。〈一文字屋 和輔(あぶり餅 一和)〉の「あぶり餅」

災疫鎮静の社として知られる今宮神社の参道で1000年に創業。御神饌(しんせん)のお下がりを焼いてふるまったところ、疫病が鎮まったことから名物に。「小さい頃、お参りに行った帰りに食べさせてもらった思い出の味です」(山本さん、以下同)。毎朝、糯(もち)米を蒸してつく餅を親指大に丸めてきな粉をまぶす。焦げ目がつくぐらい豪快に炙り、まったり甘い白味噌のタレにくぐらせる。
住所:京都府京都市北区紫野今宮町69
TEL:075-492-6852
営業時間:10:00~17:00
定休日:水休、不定休あり
席数:80席
店内で味わう場合は、夏はほうじ茶、秋冬春は緑茶が添えられる。持ち帰り用は3人前から注文可。
2. 【北野天満宮】できたての粟餅だけを商うこと、340年余り。〈粟餅所 澤屋〉の「粟餅」

南北朝時代の武将、楠木正行(くすのきまさつら)の家来だった祖先が、自分で育てた粟の餅を天満宮の境内で売るようになったが始まり。以来、長きにわたって粟餅だけを商い続けている。蒸した粟と糯米をついた、プチッと弾ける食感が魅力。硬くなりやすいので、注文の度に丸めてこしあんで包み、棒状にした方にはきな粉をまぶす。「私はきな粉好きなので、混ぜて食べることもあります」
住所:京都府京都市上京区紙屋川町838-7
TEL:075-461-4517
営業時間:9:00~17:00
定休日:水木休(25日の場合営業、前後日休)、毎月26日休
席数:30席
左は13代目の森藤哲良さん。持ち帰り用はきな粉とこしあんの割合が決められる。
3. 【下鴨神社】名店が140年ぶりに復活させた名物。〈休憩処さるや〉の「申餅」

申餅は、下鴨神社の例祭である葵祭の申の日に、息災を願って作られていた縁起物。長く途絶えていたが、氏子でもある〈宝泉堂〉の主人によって復元された。丹波大納言小豆のゆで汁でつく餅は明け方の空を表した“はねず色”。樹齢数百年の樹々に囲まれた境内の一角で味わえる。「愛らしいフォルムで、中の小豆は上品な甘さ。神秘的な雰囲気にも心が洗われます」
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社境内
TEL:090-6914-4300
営業時間:10:00~16:30
定休日:無休
席数:60席
申餅は程よい柔らかさ。食べることで身体が清められ、無事息災で過ごせると伝わる。
4. 【松尾大社】名勝地の眺めを映した小ぶりのよもぎ餅。〈京菓子司 松楽〉の「奥嵯峨」

昭和43年の創業以来、松尾大社の御用達を務める和菓子店。粒あんを包み、きな粉をたっぷりまぶした、よもぎ入りのやわらかな餅「奥嵯峨」を考案したのは先代。風光明媚な嵐山一帯をイメージしつつ、舞妓さんのおちょぼ口でも食べやすい小さめサイズにしたのだとか。「お店の近くで生まれた私が今までに一番多く食べてきた和菓子かも。いつも2個3個と手が伸びます」
住所:京都府京都市西京区嵐山宮ノ前町23-3
TEL:075-871-8401
営業時間:9:00~18:00
定休日:水休
Instagram:@kyotoshoraku
御神酒を使う饅頭も名物。乾燥させた青森県産のよもぎの新芽を主に使用。名水で戻し、京都産の餅粉に練り込む。



















