【秋は、札幌を旅しよう!】あの巨匠の作品も札幌に! あこがれの「名建築」巡礼。

【秋は、札幌を旅しよう!】あの巨匠の作品も札幌に! あこがれの「名建築」巡礼。
【秋は、札幌を旅しよう!】あの巨匠の作品も札幌に! あこがれの「名建築」巡礼。
TRAVEL 2026.10.26PR
世界的な建築家・安藤忠雄による現代建築から、〈北海道庁旧本庁舎〉や〈札幌市時計台〉など、街の歴史を刻む建築まで。札幌には、時代も趣も異なる名建築が点在しています。2026年8月には、新たな安藤忠雄建築〈こども本の森 札幌・北大〉も開業。紅葉に彩られるこの秋、名建築を訪ねながら、札幌の街を歩いてみませんか?(PR/札幌観光協会)
photo_ Masanori Kaneshita, Yasuyuki Ohashi, Michi Murakami text_Ai Sakamoto, Hiromi Etsunaga(Studio Mercato), Tamaki Sugaya

札幌の安藤忠雄建築①
北大キャンパス内に新たな安藤建築が誕生!
2026年8月開業、〈こども本の森 札幌・北大〉。

木々の中に佇む〈こども本の森 札幌・北大〉。自然豊かな北大キャンパスで、目を惹きながらも、周囲の景観に溶け込んでいる。

北海道大学の正門からほど近く。サクシュコトニ川が流れる「中央ローン」と呼ばれる芝生エリアの南側に、2026年8月、〈こども本の森 札幌・北大〉が誕生した。安藤忠雄が設計を手がけ、建築費を寄付した全国6館目の施設で、大学構内への設置は国内初となる。

コンセプトは「自然との共生」。安藤は既存樹木の影響を考慮し、大木を中心に半径5mの範囲には建物を寄せないルールを設定。その結果、アメーバのように曲線を描くフォルムが生まれた。木の根を傷めないよう杭で支えられた建物は、まるで宙に浮いているかのよう。周囲の自然に応答するなかで生まれた、必然のデザインだ。

直線の書架がひとつもない館内。高い位置の本は、表紙が見えるよう面出しで並べられている。

館内へ一歩足を踏み入れると、そこは天井まで届く書架が連なる「本の森」。
木を基調とした空間に、大木を思わせる円柱状の書架や、外壁の曲線に沿う書架が並ぶ。中央ローンに向かって大きく開かれた開口部が、北大キャンパスの豊かな自然を捉えている。

〈こども本の森 札幌・北大〉は、子どもはもちろん、年齢や居住地を問わず誰もが入館無料で利用可能。北大の豊かな自然環境も含めて楽しめる、札幌の新たな名所だ。

書架の一部に設けられた覗き穴。子どもたちが中を覗く姿が楽しい。
大開口の向こうには緑が広がり、内外のつながりを生み出す。

延床面積は約350 m2 とコンパクトだが、カーブを描く書架に囲まれた館内は、行き止まりが視界に入りにくく、視線がゆるやかにその先へと導かれる。曲線の書架がつくる奥行きと、緑豊かな外へと視線が抜ける開放感が、面積以上の伸びやかさをもたらしている。

書架は上に向かって広がり、下から見上げると本に包み込まれるような感覚に。木の「うろ」(枝や幹の空洞)を思わせる読書スペースや、棚の一部を覗き穴にした仕掛けもあり、本を探すことはもちろん、空間そのものを探検する楽しさもある。

中央ローンや周囲の木々を借景にした窓辺のカウンター。夏は木々の葉が日射をやわらげる。

館内の椅子やテーブルはすべて旭川家具。北海道東川町の〈昭和木材〉が手がけ、椅子には北海道産ヤチダモ材を使った。くっきりと美しい木目と明るい色味が、木を基調とした空間に軽やかに馴染んでいる。
子どもが使うことも考え、身体が触れる部分は丸く仕上げ、怪我のリスクにも配慮している。

円柱状の書架の「うろ」にはラウンドテーブルを配置。窓辺には、建物の曲線に沿うカウンターが続く。建築の曲線に、丸みを帯びた家具の佇まいが響き合い、やわらかな表情を添えている。

選書は、国内外で活躍するブックディレクター・幅允孝(はば・よしたか)さんが大枠をつくり、具体的なセレクトはスタッフの創意工夫によるもの。

約15,000冊の本は、14の大テーマを軸に、中テーマ、小テーマへと細分化して配架。

北海道大学の学部や研究領域につながるものから、自然、宇宙、社会、暮らしまで、幅広い分野をカバー。「クマと共生できる?」「魚はおもしろい」「おにぎりがいい」など、棚ごとに設けたスタッフ発のユニークな小テーマが楽しい。北大の教員や研究者がおすすめする本や研究テーマを紹介する「まなびの窓」もあり、本を入り口に北大の多彩な学びに触れられる。

絵本や図鑑から専門的な本まで、年齢を区切らず、同じテーマの中にさまざまな本が並ぶ。思いがけない一冊に出会えるのも魅力だ。

1人1冊まで本の持ち出しが可能。レジャーシートとオリジナルトートバッグを借りて、芝生でくつろぎながら読書を楽しむこともできる。

館内で選んだ本は、外へ持ち出して読んでもOK。レジャーシートと本を入れるためのトートバッグのセットを借りて、中央ローンの芝生でピクニック気分で読書を楽しむのもいい。ウッドデッキを利用する際はクッションもレンタルできるので、室内外の好きな場所で本とともに過ごせる。

黄色に色づくポプラやイチョウ、ハルニレの木など、秋の美しい景色が広がる北大キャンパス。建築を訪ね、本を探し、そして自然に包まれながら読む。〈こども本の森 札幌・北大〉で、特別な読書の秋を楽しみたい。

札幌市内屈指の紅葉スポットでもある北大キャンパス。四季折々の景色の中で、本と出会おう。
information
こども本の森 札幌・北大

住所:北海道札幌市北区北8条西6丁目 北海道大学構内
TEL:011-788-8700
営業時間:10:00〜18:00
定休日:毎月第2・第4水曜、年末年始、蔵書一斉点検期間
https://honnomori-sap-hok.jp/

札幌の安藤忠雄建築②
緑の丘から、お顔がひょっこり。
巨匠が手がけた〈頭大仏殿〉が圧巻!

数万株のラベンダーが植えられた丘の中央に、大仏さまが佇む。毎年7月にはラベンダー祭を開催。

JR札幌駅から南へ車で約40分。郊外にある公園霊園の一角に、高さ13.5mの大仏さまがひょっこり顔を出す丘がある。その名も〈頭大仏殿〉。設計を安藤忠雄が手がけた。

かつて、広い敷地にぽつんと座していたという大仏さま。どこか寂しそうな御姿を見た安藤は、その首から下をラベンダーの丘で覆い隠すという大胆な計画を実行する。着想を得たのは、インドのアジャンタや中国の敦煌で見た石窟寺院での厳かな光景。かくして、世界中から多くの人々が訪れる人気スポットができあがった。

丘へとまっすぐに延びるアプローチ。左右にもラベンダーの丘が。
安藤曰く、胎内を思わせる暗いトンネルから「大仏回廊」を見る。
足元まで来て、やっと大仏さまと目が合う。その総重量は1,500tにもなるという。

安藤建築の魅力のひとつに、歩くにつれて次々と視界が変化するドラマティックな動線がある。〈頭大仏殿〉の場合、手水舎からのアプローチは全長約135m。途中、水庭の周りを迂回することで、日常から非日常へと意識を切り替え、長さ40mの暗いトンネルを経て、大仏さまの足元へとたどり着く。

そこは、内側に30度傾いた円錐型の壁に囲まれた「大仏回廊」。見上げると、ぽっかりと切り取られた青空を背景に、大仏さまのご尊顔が現れる。

気づけば、御顔を拝見するのはここに来て初めて。長いアプローチの先に待つご対面は、「ありがたさ」も格別だ。

北海道の雄大な自然と、頭大仏の姿が見事に調和。四季折々に表情を変える景観を楽しみたい。

約180ヘクタールの広大な園内には、大仏さまのほか、33体のモアイ像やストーンヘンジもある。モアイ像にいたっては、最大で高さ9.5m・重さ120t、小さいものでも高さ6.5m・重さ60tあるというから驚く。

周囲の山々が色づき、紅葉が深まる秋は、静謐な空気を堪能できる季節。一面の銀世界に包まれる冬も、ラベンダーが波打つ初夏も美しく、巡る季節で表情を変える景色を楽しみたい。

毎年7月のラベンダー祭期間中のみ、丘に設けられた遊歩道を歩くことができる。
information
頭大仏殿

住所:北海道札幌市南区滝野2 真駒内滝野霊園内
TEL:011-592-1223
営業時間:9:00〜16:00(11月〜翌3月は10:00〜15:00)
閉殿日:指定日およびメンテナンス日。天候などにより閉殿する場合あり
拝観料:1,000円、小学生以下無料
https://www.takinoreien.com/pages/107/

札幌の安藤忠雄建築③
北海道初の道立図書館を
人気菓子ブランドの旗艦店へと再生。

表通りから見た外観。レンガ壁の中に、上から下まで鉄筋を通して補強している。

1926年、〈北海道庁立図書館〉として竣工。美術館や公文書館へと用途を変えながらも、長く札幌の人々に愛されてきた歴史的建造物が、2016年、安藤忠雄の手により改修された。

往時の面影を残しながら、人気菓子ブランド〈北菓楼〉のフラッグシップストアとして再生。改修から10年が経った今も、道内外から多くの人が訪れる。

竣工時の面影を今に伝える旧玄関。赤大理石の手すりや、レリーフ、アカンサスの装飾などが残る。
3層吹き抜けの1階ショップ。吹き抜けに面して、写真右側に浮かぶようにカフェが設けられている。

〈北海道赤れんが庁舎〉などの歴史的建造物が残る街並みを保つため、表通りに面した外壁と竣工時の姿を留める旧玄関ホールを保存。それ以外の部分には新たな空間を増築した。

目指したのは、建物を使いながら後世に残す「動態保存」という方法。かつて札幌の文化や芸術活動の拠点であったこの場所を、北海道の魅力を発信する「サロン」とすることが望まれた。

開放感あふれるカフェ。ドリンクから軽食、スイーツまでを提供する。人気は、好きなケーキ1個とシフォンケーキ、ソフトクリーム、ドリンクがついたケーキセット1,700円。
幾何学的な窓枠も絵になる。

店内は1階が3層吹き抜けのショップで、2階がカフェ。浮遊感のあるカフェの両壁には約6,000冊の本を収納できる本棚が設けられ、図書館だった記憶を今に伝える。

またカフェには細い柱に支えられた、幾重にも弧を描く白い天井が新たに架けられ、既存の赤レンガ壁と緊張感のあるコントラストを生み出している。

チョコサンドクッキー「北海道廳立圖書館」2,300円。

訪れたなら、ぜひ手に入れたいのが札幌本館限定の商品。建物の外観を型押ししたチョコレートとラングドシャを自分で挟んで仕上げるチョコサンドクッキー「北海道廳立圖書館」や、ベルギー産チョコを使った濃厚な生地にアプリコットジャムを挟んだチョコレートケーキ「クラシックショコラ『夢がさね』」などが揃う。

さらに、定番のバウムクーヘン「妖精の森」には、札幌本館限定のオリジナル記念焼き印を無料で入れてくれるサービスも。建築とスイーツ、どちらも楽しみたい人におすすめだ。

information
北菓楼 札幌本館

住所:北海道札幌市中央区北1条西5丁目1-2
TEL:0800-500-0318
営業時間:10:00〜18:00(カフェ11:00〜、フード14:00LO、ドリンク15:30LO)
定休日:無休(カフェは火休、祝の場合は翌日休)
https://www.kitakaro.com/ext/tenpo/sapporohonkan.html

CHECK!
札幌に来たのなら、“近代北海道”の建築も必見!

北海道開拓の拠点として、明治初期から都市づくりが進められた札幌。開拓使が置かれた当初から、西洋の建築様式と日本の技術や意匠を融合させた建物が造られ、その姿は今も街のそこかしこに見ることができる。札幌の街を歩いて、フォトジェニックな“近代北海道”の面影を探してみよう。

“近代北海道”の建築①
令和の大改修で、
美しさに磨きがかかった〈赤れんが庁舎〉。

美しさに磨きがかかった〈赤れんが庁舎〉
張り替えられた八角塔屋根を覆う赤褐色銅板は時を経て、いつか再び緑青色へ。

1888(明治21)年、開拓が本格化する北海道に竣工した〈北海道庁赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)〉。アメリカン・ネオバロック様式を取り入れ、北海道産のレンガや石材がふんだんに使われている。左右対称のファサード、中央にそびえる八角塔屋根、赤褐色のレンガを長手・小口交互に積み上げた壁面など、外観からも洋風建築の美しさを実感できる。

館内では、細やかな意匠が施された階段の柱や扉、壁の腰板など年月を重ねた木材が放つ飴色のツヤが長い歴史を物語る。

2025年7月、令和の大改修を終えてリニューアルオープン。歴史的な姿を大切に保存・修復しながら、レトロな雰囲気に包まれて優雅な時間を過ごせるカフェなども誕生した。池のある庭を散策しながら外観を眺め、館内では細部にまで目を凝らして、明治の洋風建築を堪能したい。

information
赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)

“近代北海道”の建築②
産業振興のシンボル・赤星がレンガの壁に輝く、
〈サッポロファクトリー〉。

蔦が絡まるレンガの壁。夏は緑に、秋は真っ赤に染まる。

1876(明治9)年、北海道開拓使の事業として開設された〈開拓使麦酒醸造所〉。現在、複合商業施設〈サッポロファクトリー〉の一部として残るレンガ造りのビール工場は、明治25年に建てられた。

長い煙突と、レンガの壁面には、開拓使のシンボルマーク「赤星」が今も輝く。一部は、現在もクラフトビールの醸造所として使用。隣接する〈BREWERY 1876〉で、出来たてのビールが飲める。
蔦に覆われた南側のレンガ壁は、秋になると紅葉し真っ赤に染まる。ライトアップも圧巻。

information
サッポロファクトリー

“近代北海道”の建築③
北海道大学の前身となった、
木造洋風建築〈札幌市時計台〉。

札幌のビジネス街、静かに時間を刻む時計台。撮影用のステージもあり。

1878(明治11)年、北海道大学の前身、旧札幌農学校の演武場として建設された〈札幌市時計台〉。アメリカの建築様式を取り入れ、白を基調にした板張りの外壁に、急勾配の赤い屋根、中央の時計塔と屋根の星マークが象徴的。どこか愛らしい佇まいが目を引く。

館内に入ったら、2階のホールへ。天井を見上げれば、屋根を支える木の骨組みがそのまま見え、開拓期の建物らしい素朴な雰囲気を醸し出している。
夏は緑、秋は赤や黄色に色づく木々、そして冬の雪景色と、それぞれに美しい佇まいを見せてくれる。

information

建築は、その土地の記憶を映し出し、これからの街の風景をつくるもの。ひとつひとつの建築に触れるたび、札幌という街がまた違った表情を見せてくれる。この秋は、新旧の名建築を入り口に、札幌の魅力をより深く味わいたい。

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