窯から出した印象そのままに 【パンがより美味しくなる裏ワザ】
フライパンで自分好みの食感にリベイクする方法 FOOD 2023.10.17

取り寄せたパンや買ってきたパンをよりおいしく、長く楽しみたい人は、リベイクをマスターするのがオススメ。家にある道具でひと手間加えるだけで、そのおいしさは蘇る。桜上水〈メガネコーヒー〉店主の竹日渉さんに、リベイクの裏ワザを取り寄せたパンで伝授してもらいました。

竹日渉さん流のリベイクはフライパン

この日は、普段お店でも使っているフッ素樹脂加工のフライパンで実践。ストウブや土鍋でリベイクしても、また違った風味と焼き加減が楽しめて面白い、と竹日さん。
この日は、普段お店でも使っているフッ素樹脂加工のフライパンで実践。ストウブや土鍋でリベイクしても、また違った風味と焼き加減が楽しめて面白い、と竹日さん。

フライパンに水を入れ、蓋をして焼くという画期的な方法にたどり着いたのは、竹日渉さんが自身の店で冷凍パンを販売したことがひとつのきっかけだった。

「トースターがないお客さんがいらっしゃって、どうしたらおいしく食べていただけるか色々試してみたんです。普通にフライパンで焼けば〝焼きパン〞はできるけど、さらに蒸し焼きにすることで、焼きたての食感に近づきました」

フルーティな甘さの、中浅煎りのコーヒーと合わせると両者のおいしさも引き立つそう。
フルーティな甘さの、中浅煎りのコーヒーと合わせると両者のおいしさも引き立つそう。

この方法は今回紹介した〈HIYORI BROT〉のパンの中でも、特にロデブとの相性が抜群だ。「荒々しいクラストとみずみずしいクラム、そのコントラストがたまらないんです」

パンの種別フライパンリベイクの裏ワザ

パンの種類別フライパンでのリベイク方法を紹介します。

ロデブ

トースターのスチーム機能をフライパンで再現
トースターのスチーム機能をフライパンで再現

厚く3㎝にカットし並べ、10㎖の水を加える。この時、ジュワッと蒸発するくらいにフライパンが温められているのが理想。蓋をして中火の蒸し焼きにすることで、ロデブの特徴でもあるみずみずしいクラムを再現。焼き目がついたら、裏返してさらに1分ほどで完成。

バゲット

本場フランスの方法で、カリカリに仕上げる
本場フランスの方法で、カリカリに仕上げる

バゲットは食べやすい長さに切った後、縦にスライス。断面を上にした状態で5㎖の水を入れて蒸し焼きに。最後にハケで断面にオリーブオイルを塗り、その面を軽く押さえて焼き目をつけることで、しみこんだオリーブオイルの豊潤さを演出。

photo_Nozomu Tomita text_Ami Hanashima

Videos

Pick Up