コミュニケーションが深まる、食事も本格派。大阪の激アツ立ち飲み屋3軒 FOOD 2023.08.28

大阪グルメシーンで驚くべきは立ち飲みの進化とその広がり。飲みだけでなく、食事の選択肢として選ばれるほど、人気と実力を兼ね備えた本格グルメ立ち飲みの3軒。

高級割烹の仕事と味が奇跡の立ち飲み価格〈福島 こうふく屋〉。

さりげないおひたしを口にした瞬間、パッと目の前が明るくなるほどのおいしさ。お出汁であえた野菜や魚介なども、割烹顔負けの域。名割烹で20年修業した主人・大田泰広さんが「和食の敷居を下げたい」との思いを有言実行。写真はツルムラサキのおひたしほか「小鉢3種盛り」500円(手前)、「牛しゃぶと野菜のあんかけご飯」500円。目安2,500円前後の奇跡、知れば大阪への敬意が必ず深まる。

フロア、料理、器まで。全てのセンスが心地いい〈yacipoci〉。

川沿いの古民家をリノベーションした天井の高いフロア、レコードによるBGM、和洋中の多彩な小皿料理、そして白磁の名手・岡田直人など現代作家の器まで、店の全てに満ちる洗練のセンスで連日人気。写真は定番人気の「カンパチのお刺身、納豆ソース」590円、「エゾ鹿ハム盛合せ」690円。店主・秋谷直弘さんの注ぎ技が冴える生ビール500円〜のほか10種のナチュラルワイン(グラス900円~)も、おかわりがとまらない名品ぞろい。

ほっこり和食と、名人芸接客で、全国人気〈ヒロカワテーラー〉。

ユニークなU字形のカウンターとウッディなフロアの連日の盛況ぶりは今や淀屋橋の夜の新名物。写真の「ヒネ鶏ポン酢」480円、「サワラの西京焼き」530円ほか、定番の和の居酒屋料理も、お酒のセレクトも全てが外れなし。加えて店主・ケンケンさんの飄々と朗らかで、初めての客でもすぐなごませてしまう接客の妙は、まるで名人芸の心地よさ。お店のファンは全国に増える一方で、18時までにお店に着くのが入店確実。

photo : Kunihiro Fukumori text & edit : Mitsuhiko Terashita

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