夜の街・北新地で飲んだ後は、上品麺か生姜餃子、どちらでシメる? FOOD 2023.08.24

北新地は大阪を代表する夜のネオン街。ということは当然、飲んだ後のシメもいい店が集う。麺と餃子、それぞれの人気店を紹介。

割烹料理店が誘う貝出汁ラーメンの世界〈野口太郎ラーメン 北新地本店〉。

飲んだ後に沁みる上品な貝出汁スープ
飲んだ後に沁みる上品な貝出汁スープ

〈野口太郎ラーメン〉は本店は割烹料理店〈野口太郎〉で、京都などで高評価を得ている貝出汁のラーメン店〈麺屋 優光〉と共同開発した、あっさりなのに深い味わいの一杯を提供。北新地ならではの上品な味が終盤にぴったり。「太郎ラーメン」と「花子ラーメン」のほか、夏季限定で独自のレモンオイルを使った「冷やし太郎ラーメン」も用意。鶏胸肉のチャーシューと爽やかな風味のスダチスライスをのせ、仕上げに柚子皮をちらしてある。温冷とも、本店の名物「トリュフ香るさつま揚げ」が北新地らしさを増幅させている。

生姜風味の餃子スタンドでシメるつもりがエンドレス〈僕の見つけた餃子〉。

〈僕の見つけた餃子〉外観

それでもまだ飲み足りないという向きには、もう一軒ダメ押しのシメとして、〈僕の見つけた餃子〉のようなスタンド店まである。北新地の餃子はパリッとした皮で小ぶりの一口サイズが多い。こちらもそのスタイルを踏襲しながら、ひと回り大きめ。ニンニクではなく生姜を効かせたアッサリした味わいの焼き餃子。さらには鶏ガラスープにアサリ、トック(韓国餅)を入れ、溶き卵を加えたマイルドな味の「スープ餃子」が沁みる旨さで大シメにぴったりなのだ。

「キタ」と一口に言っても、店や時間帯によってそれぞれの個性を発揮しているのだから、うまくハシゴすれば大阪の旨いもん巡りが、ぐぐっと大充実する。早朝から深夜まで、大阪キタのエリアを巡れば、今の大阪が見える、と言っても過言ではないホッピング。一周するだけでなく、ぜひとも何度も足を運んで、自分なりのルートを探して楽しんでみて。

photo : Kouji Fujita text : Masaaki Sotsuka

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