おめかし気分のじゅわっとクランブルタルト|矢野仁穂の「日曜日の朝おやつ」 FOOD 2023.06.15

焼き菓子屋〈カサネ〉のオーナー・矢野仁穂さんが、日曜日の朝に食べたい「朝おやつ」をお届けする短期連載。今回のテーマは、クランブルタルトです。

初めての「森、道、市場」に胸がいっぱいです

ずっと行きたかった野外イベント「森、道、市場」に、やっと参戦してきました!
朝の5時に起きて、車で4時間。会場に一足踏み入れると、それはそれは和やかな熱気で。
お酒を片手に、目の前の音楽に体を揺らしたり。遠くのリズムをとらえながら、芝生に座ってごはんを食べたり。
この自由さこそが、森道の温かさなんだろうな。

ただ“わたしらしく楽しむ”だけで胸がいっぱいになりました。
なんか、気負わなくてすごくいい。来年も!必ず!

※「森、道、市場」…愛知県蒲郡にて開催される「モノとごはんと音楽の市場」。音楽ステージと物販が両方楽しめる。

5月/青時雨「ブルーベリーのクランブルタルト」

おめかし気分のじゅわっとクランブルタルト|矢野仁穂の「日曜日の朝おやつ」

今日の朝おやつは、ブルーベリーのクランブルタルト。マフィンなどの上によくかかっているあのサクサクのやつです。
クランブルをあえて土台にしてつくる、型いらずの朝おやつ。
作るのは超簡単なのに、フォークとナイフでフォーマルめに食べる違和感に、なんだか心が高鳴るおやつです。
森道からずーっと引きずっている余韻を、わたしなりに昇華していく気持ちで。

朝おやつも自由に楽しみたい。自由に!

おめかし気分のじゅわっとクランブルタルト|矢野仁穂の「日曜日の朝おやつ」

■材料(直径15cm・1つ分) 所要時間30分ほど
バター…20g(ギリギリまで冷蔵庫で冷やしておくと◎)
薄力粉…50g
アーモンドパウダー…10g
シナモン…2g
きび砂糖…10g
はちみつ…大さじ1
冷凍ブルーベリー…50g

★準備物
ボウル

おめかし気分のじゅわっとクランブルタルト|矢野仁穂の「日曜日の朝おやつ」

【1】まずは、バターを1cm角くらいにカット。
このあと手で潰していくので、ざっくりでOKです!このタイミングでオーブンも170度に予熱を。手が汚れる前にピピっとしちゃってください◎。

【2】薄力粉、アーモンドパウダー、シナモン、きび砂糖を入れ、それぞれが混ざり合うようにぐるぐるっとフォークなどで混ぜます。

おめかし気分のじゅわっとクランブルタルト|矢野仁穂の「日曜日の朝おやつ」

【3】ボウルに角切りにしたバターを入れ、指で潰すようにして粉と混ぜていきます。
バターを直接たくさん触るとベタベタしてしまうので、ボウルを揺らしてバターに粉をまぶす→潰すを繰り返すように混ぜていくのが地味なコツ。手が汚れすぎるのを防げます。

【4】全体的に粉とバターが混ざってきたら、ボウルにはちみつを入れ、さらによく混ぜます。2枚目のように、大きめの塊がゴロゴロある感じでOK。
あっという間に生地の完成です!

【5】ここからは成形。ほんの少しだけ仕上げように生地をボウルに残して、ぎゅっと全体を1つの塊にしたら、ベーキングペーパーの上でまる〜くラフに伸ばしていきます。
最初は手のひら全体で、ある程度薄くなってきたら親指で凸凹をつけるようにぎゅっと押しながら伸ばしてみてください。あえて凸凹を作ることで、ブルーベリーが転がるのを防ぎます。

【6】ブルーベリーをたっぷりとのせていきます。生地だけだと甘さ控えめで物足りなくなってしまうので、生地全体にとにかくたっぷりとのせるのがポイント。

最後に、残しておいた生地をすりつぶしながら全体にのせ、お好みで砂糖(分量外)をパラパラしても。170度のオーブンで13分ほど焼いたら完成です。
周りに焼き色がついてきたら、焼き上がりの合図。ご家庭のオーブンに合わせて焼き時間を調整してみてくださいね。

いざ、朝おやつ!

今月の朝おやつ、いかがでしたでしょうか。
甘さ控えめの生地に、ジュワッとみずみずしいブルーベリー!ちょっとトキメキたい時は、よくこれを作ります。
ラフなのに、サマになる!なんだかちょうどいいんです。

今日はこのまま数ヶ月ぶりの美術館です。5月は芸術に触れ続けている…!

みなさんも、るんるんな日曜日を。
行ってきます!

今月のプチアレンジ

今月のプチアレンジは、番外編。
朝おやつの連載の中で密かに楽しんでいるのが、お皿選び。すっごくたくさん持っているわけではないですが、蚤の市にいくたびに少しずつ集めています。
ヨーロッパのお皿とかに盛りたくなってしまう焼き菓子ですが、実は、こんな絵付け皿にも馴染んでしまうんです。馴染むというか…焼き菓子とお皿の絶妙なチグハグ感が好きなのかもしれません。

表紙のお皿ともまた違うニュアンスで、渋めな表情もいい。
みなさんもぜひ、朝おやつでお皿選びも楽しんでください〜!

photo:Wataru Kitao

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