結成30年目のガレッジセール、東京での挑戦を前に二人で禁止にしたこととは?

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ガレッジセール
お笑い芸人
中学校の同級生だった「ゴリ」こと照屋年之(てるやとしゆき)と「川ちゃん」こと川田広樹が1995年に結成したお笑いコンビ。東京を拠点に数々のライブやバラエティ番組に出演し、全国区で活躍。現在は沖縄でもレギュラー番組を持ち、地元の魅力を発信中。

「東京で一緒にお笑いをやろう」。始まりは、上京していたゴリさんから沖縄に住む川田さんへの電話。その後、夜の波の上ビーチで語り合い、半年後に川田さんも東京へ。地元の海を眺めながら挑戦を決めたコンビの道は、2025年で30年目を迎える。沖縄出身のお笑いコンビの成功例がなかった時代、どうしたら全国区で活躍できるか。二人は普段の会話でも沖縄の方言を禁止し、誰にでも伝わる言葉で舞台へ上がることに努めた。「初舞台は足が震えた。毎日が必死であっという間の30年」と振り返る。
2024年春、長年の大阪暮らしから拠点を沖縄に戻した川田さん。「民謡やエイサー、若い頃には気づかなかった文化の魅力を再発見している感覚。自然も豊かで沖縄にいるとリセットできる。ゼロから新しい何かを始めようという気持ちになれます」
ゴリさんも番組収録で月に一度は必ず帰郷する暮らしだ。
「この暖かな気候は心身ともに緊張をほぐして人を穏やかにしてくれる力があると思う。でも自分は帰って来てもほっとする間もなく、常に〝沖縄のために何ができる?〞と自問する日々。もっと沖縄の魅力を知ってもらいたい。そのために自分ができることを尽くしていきたいです」
思い出の場所〈波の上ビーチ〉

那覇空港から車で約15分、那覇市唯一のビーチ。地元の人たちが尊ぶ神社〈波上宮〉のふもとにある。遊泳期間以外も海を眺める人たちで集う、うちなーんちゅの憩いの場。