【東京】優しい甘さがたまらない!一度は食べておきたい喫茶店のプリン3選

【東京】優しい甘さがたまらない!一度は食べておきたい喫茶店のプリン3選
【東京】優しい甘さがたまらない!一度は食べておきたい喫茶店のプリン3選
FOOD 2025.05.19
喫茶店のプリンはむっちりと濃厚で、ぷるんと優しめ。各店ごとの“黄金比”を味わいましょう。都内でプリンが自慢の喫茶店の紹介とともに、東京喫茶店研究所二代目所長の難波里奈さんと一緒に、その魅力を改めて紐解いていきます。
photo_Kaori Ouchi, Miyu Yasuda, Yoko Tajiri, Natsumi Kakuto, Hikari Koki text_Kimiko Yamada text & edit_Kahoko Nishimura

1. 【新橋】〈パーラーキムラヤ〉のプリン

【新橋】〈パーラーキムラヤ〉のプリン
昔ながらのオーブンを使い、手間を掛けて作るプリンは卵黄たっぷりでやや硬め。果物やクリームと調和するよう甘さ控えめ。プリンア・ラ・モード1,200円。

昭和レトロを体現する、空間とメニュー。

新橋駅前ビル1号館と同時に開店し、早59年。現在では2代目が切り盛りする店。幾何学模様の壁面やアールデコ調の照明などが現役で活躍する空間は、令和の今見てもモダン。

information
パーラーキムラヤ

住所:東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館B1
TEL:03-3573-2156
営業時間:8:00〜19:30(土11:00〜17:30、途中休憩あり)※時短閉店の日もあり
定休日:日祝休
席数:46席

2. 【錦糸町】〈喫茶ニット〉のプリン

【錦糸町】〈喫茶ニット〉のプリン
年季が入ったガスオーブンを新調したことで復活した自家製プリン750円。温度を変えて3回焼くのがおいしさの秘密。

家族3代でつなぐ、ふくよかなプリンの味。

創業は昭和40年。かつてこの地で羊毛メリヤスのニット工場を営んでいたことが店名の由来。3代目の兼松雅昭さんが切り盛りする現在も、ホットケーキや種類豊富なランチも名物。

information
喫茶ニット

住所:東京都墨田区江東橋4-26-12 小沢ビル1F
TEL:03-3631-3884
営業時間:11:00〜20:00(祝〜18:00)
定休日:日休
席数:60席

3. 【入谷】〈TORONTO〉のプリン

【入谷】〈TORONTO〉のプリン
「プリン王子」こと池畑孝資さんの助言により、クリームを山盛りにのせたところこれが大ヒット。自家製プリンホイップのせ850円。

驚きのプリンを昭和のインテリアと共に満喫。


古き良き壁面レリーフやレトロな照明など1965年創業時のインテリアが印象的。88歳の店主・大野勝弘さんが家族ぐるみで経営するこの店では、イタリアンの料理人でもある息子さんによるフード類も自慢。

information
TORONTO
トロント

住所:東京都台東区入谷1-6-16 松田ビル1F
TEL:03-3876-0680
営業時間:10:00〜20:00
定休日:日休

教えていただきました
難波里奈
東京喫茶店研究所二代目所長

なんば・りな/「純喫茶コレクション」の活動名で2008年からブログを始め、喫茶店の魅力を発信し続ける。近著は『純喫茶とあまいもの 大阪編: 親しみやすい名喫茶』(誠文堂新光社)。

材料は卵、牛乳、砂糖の3つだけ。卵が多いほど硬めになり、牛乳が多いほど柔らかな口当たりになるプリンは、マスターたちにとっても研究しがいがある、ということなのだろう。ほろ苦いカラメルもまた、プリンとコーヒーの味わいをつなげてくれ、喫茶店のデザートとして根付いたのは必然的だ。「コーヒーよりもプリンに力を入れているお店もあるほどです」と難波さん。プリンには、作り手の心もお客の心も掴む力があるのだ。

クリームがうずたかく絞られた〈TORONTO〉、難波さんが「濃厚なクリームをいただいているよう」と讃える〈パーラーキムラヤ〉のプリンは、まさに店の看板を背負う逸品。キリリとエッジの立った姿にもうっとりとするが、陶器で焼き上げた〈喫茶ニット〉の優しいフォルムにも癒される。添えられるフルーツやクリームは、口直しのような存在に。まったりとしたプリンの甘みを最後までおいしくいただける。

※記事内に特段の記載がない場合は禁煙店です。
※20歳未満の方は喫煙可能エリアへは入ることができません。

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