声優・増田俊樹さん「これ以上のものに出合うのは難しい」。銀座〈ブリッヂ〉で唸ったメニューとは

ますだ・としき/『忘却バッテリー』ほか出演作多数。主演として吹き替えを担当した中国の長編アニメ『ヨウゼン』が劇場公開。また出演作に放送中のアニメ『華Doll* -Reinterpretation of Flowering-』などがある。

普段から、仕事の空き時間にふらっと喫茶店を訪れるという声優の増田俊樹さん。「その街にしかないであろう、気になる喫茶店を見つけると飛び込みたくなるんです」と話す。メニューにあるとうれしくなるのはクリームソーダ。
「色素をつけるだけの甘いシロップのソーダに、ドカッとアイスクリームがのってるだけでいい。時間潰しで入った店で、そんな喫茶店然としたクリームソーダに出合うとワクワクします」今回訪れた銀座〈ブリッヂ〉では、「トップクラス」と増田さんが驚くクリームソーダとの出合いがあった。

「絵に描いたような色も、シロップの甘さも、アイスの大きさも…これが好きだと思わされる、僕の中での正統派クリームソーダ。これ以上のものに出合うのは難しいと思います」と絶賛。
次に、丁寧に焼き上げられたシンプルなパンケーキを口にすると「この味をみんな家庭に落とし込みたかったんだな、僕らはこれで育ったんだと感じる血の通ったパンケーキ」と表現する。様々な作品を自分の中で膨らませて、役を作り上げる声優とあって感性も豊か。

好きな喫茶店のひとつ、上野の〈コーヒーショップ ギャラン〉の魅力も「ノスタルジーとしか言いようのないものを見せつけられるというか。その昔、ここである種の政治的、もしくは文化的なコミュニケーションが行われていたんじゃないか、悪い男たちが集っていたんじゃないか、と想像が膨らむんです(笑)。そう思わせる空気を今なお残しているのが愛らしく、ロマンにあふれているなと感じます」と。

一方“面構え”に惹かれて入ったという銀座〈カフェ・ド・ランブル〉では「コーヒーの楽しみ方を知った」そう。「今の時代、疑似的なコーヒーが身近に多くあるからこそ、いいものに触れる機会が少なくなっている。でも、マスターと話し合って出してもらったコーヒーを飲んだとき、初めて旨味が分かって価値あるコーヒーを飲めたと感じたんです。店内は、時間が流れているような止まっているような空間で、押しつけがましくなくて。あんな喫茶店でカッコよくコーヒーを飲めるようになりたいですね」と笑顔を見せた。
シャツ25,300円、パンツ22,000円(共にDRESS HIPPY)、ブーツ49,500円(TAKE FIVE MILE|全てNew name! TOKYO 03-6447-2199)
住所:東京都中央区銀座4-1 西銀座デパートB1
TEL:03-3566-4081
営業時間:11:00~20:00
定休日:休みは施設に準ずる
席数:84席 喫煙席あり(20歳未満は入店不可)
1958年創業。作家・向田邦子も編集者時代に通った。「メロンパンケーキ」1,400円も人気。
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※20歳未満の方は喫煙可能エリアへは入ることができません。