超意外なアレを添えるお店も。チーズケーキがおいしい喫茶店3選

超意外なアレを添えるお店も。チーズケーキがおいしい喫茶店3選

FOOD 2025.04.28

喫茶店の定番メニューのひとつ「チーズケーキ」。なぜ定番になったのでしょうか？　都内でチーズケーキが自慢の喫茶店の紹介とともに、東京喫茶店研究所二代目所長の難波里奈さんと一緒に、その魅力を改めて紐解いていきます。

photo_ Yoko Tajiri, Kaori Ouchi, Hikari Koki　text_Kimiko Yamada　edit_Kahoko Nishimura

1. 【目黒】〈コーヒーの店 ドゥー〉のチーズケーキ

俳優や文化人など当時の粋人も愛した味。

1972年創業。出窓のある、こぢんまりした店内はパリの路地裏にあるカフェをイメージ。自慢はサイフォン式コーヒーを、マスターが吟味したオールドノリタケで提供。また東京のクロックムッシュ発祥の店としても有名。

2. 【永田町】〈かふぇ ぺしゃわーる〉のチーズケーキ

職人技を実感できるホテルの穴場カフェの逸品。

創業1981年。建築家・松樹新平氏による店内は、レンガとアーチが印象的な静謐（せいひつ）な空間。店の名付け親はなんと昭和の文豪・井上靖。

3. 【吉祥寺】〈COFFEE HALL くぐつ草〉のチーズケーキ

吉祥寺を代表する名店で深煎りコーヒーと。

創立390年になる「江戸糸あやつり人形劇団 結城座」の劇団員の手により、1979年にオープンした店。劇団員たちが手掛けた洞窟のような不思議な店内では、深煎りのコーヒーやカレーも名物。

フードをあまり出さない硬派な店でも、チーズケーキなら用意されていることが多い。「混ぜて固めれば完成するレアチーズケーキはオーブンが必要なく、ベイクドチーズケーキにしても手作りしやすい簡単さで喫茶店のメニューに定着したのではないでしょうか。そういった店主の都合は脇に置いておいても、チーズケーキはみんな大好きですよね。小腹を満たすのにぴったりですし。まさに、需要と供給が一致した形。ほかのケーキは仕入れたものを出していてもチーズケーキだけは自家製、という店もありますね。自家製の店は、それだけで魅力になります」

一口にチーズケーキと言っても、レアかベイクドの違いもあれば、レモンの皮が入っていたり、ブルーベリージャムやホイップクリームが添えられていたりと個性豊か。「スイーツとコーヒーの色は近い方が相性がいいと言われていて、チーズケーキは浅煎りコーヒーが合わせやすいそうですよ」

※記事内に特段の記載がない場合は禁煙店です。
※20歳未満の方は喫煙可能エリアへは入ることができません。