【松庵文庫】おもわず篭りたくなる、西荻窪の古民家カフェ|
ある日、あの店のプレイリスト#1 CULTURE 2023.11.10

雰囲気が良い・おいしい店には、心地のよい音楽も流れているはず。
"食のある場所"の、ある日のミュージックプレイリストをおすそわけしてもらった。
第一回目は古民家を改装した風通しの良い空間が魅力の、松庵文庫。
記事内のSpotifyのプレイリストを流し始めれば、あっという間にあの店気分に。あなたのお気に入りは、どこの店?

プレイリストのこだわり。
「その日のお客さんの雰囲気を伺って選曲することも」

松庵文庫は西荻窪の駅から徒歩7分の場所にある、古民家を改装したブックカフェ&ギャラリー。レトロな雰囲気に、オーナーの岡崎さんがセレクトしたという洗練されたインテリアが、どこかモダンでまさに何時間でも籠りたくなるカフェです。そんな松庵文庫さんに、お店と音楽の関係、とっておきのプレイリストを教えてもらいました。

左からBillie Holiday、Christian Lee Hutson、Chet Baker
左からBillie Holiday、Christian Lee Hutson、Chet Baker

店内でかける音楽はいつもレコードです。よくかけるのはこの3枚で、朝夜はBillie HolidayChet Baker。お昼時にはChristian Lee Hutsonをかけることが多いです。Christian Lee Hutsonは、Big Thiefや、Sufjan Stevensが好きな人はきっと気に入るアーティスト。歌ものでも会話を邪魔しない、さりげないアルバムなのでお店でも使いやすいんです。Billie Holidayはすでに名が知れているアーティストですが、これはコンサートを録音したものなので、ライブ感があってレコードで聞くとまた違った味わいがあります。
お店にあるレコードプレイヤーは、オーナーの親戚から代々受け継がれたもので、音楽に詳しいスタッフが修理して蘇らせてくれたんです。古いものなので不具合なども起きたりしますが、それも趣があっていいかなと。

今の時代は好きな”曲ごと”に音楽をきくという人が多いと思うのですが、レコードだとアルバム単位で聞くことになる。でも通しで流すからこそ、醸し出せるお店の雰囲気があると思います。お店に余裕があるときは、お客さんの雰囲気を見ながらレコードを変えたり。お話好きなお客様が多いなという日には軽快なサウンドのもの、読書などを楽しんでいるお客様が多い日には場に馴染む穏やかなものを。ただし、夕方5,6時にはビートルズをかけるという謎の習慣があります(笑)

あとはうちのスタッフの年齢層が20代から40代と幅が広いので、昔ながらの雰囲気の良いスタンダードジャズや海外の若いアーティストのレコードなど、どちらも取り入れて流すことを意識しています。世代をミックスすることで、お店の居心地の良さにも繋がるんじゃないかと思うので。

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illustration_Yoshiya Gen text,edit_Nakazato Wakaba

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