飲茶巡り in シンガポール!昼も夜もおいしい小吃6軒。各地の飲茶スタイルをいいとこ取り!
2020.02.29

第23回 連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」 飲茶巡り in シンガポール!昼も夜もおいしい小吃6軒。各地の飲茶スタイルをいいとこ取り!

結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第23回は、飲茶inシンガポール。中華系移民がもたらした飲茶文化は、香港・上海・四川と、各地のスタイルをいいとこ取り。夜に楽しめる店もあるので、昼夜のおすすめ店を6軒ご紹介します。
T. Ayako
T. Ayako / フリーランスエディター

「シンガポール在住の元Hanako編集者。焼き菓子とコーヒーの店〈The Better Half〉へ。グラメラカ(椰子からとれる砂糖)とアボカドを使ったケーキなど独創性あふれる焼き菓子と、ほどよい苦味のコーヒーは、まさにBetter Half(ベストパートナー)な関係♪」

T. Ayakoさんの記事一覧 →

「え、なんでシンガポールで? 香港じゃないのに?」という声が聞こえそうというか、提案すると高確率でこういったリアクションが返ってくるのが、飲茶。シンガポール、飲茶店が多いんです。なぜなら、その昔、中華系移民がその文化を携えてやってきたから。なんなら上海や四川のスタイルを織り交ぜて、独自カルチャーに進化させています。なので中華系家族がファミリー・ギャザリング(家族会。少なくとも月1回は親戚で集まるらしい)を開催しているようなレストラン業態から、サクッと食べられる屋台まで、いろいろな店形式でそこここに。

飲茶というとランチ帯のみのイメージですが、夜営業のところも。軽く食べられる小吃がいただける店のなかから、昼のおすすめ、夜のおすすめを各3軒ずつピックアップ。

【昼編】〈LEI GARDEN〉

〈LEI GARDEN〉
〈LEI GARDEN〉
〈LEI GARDEN〉

まずは昼から。ラッフルズ・ホテルなどが位置する観光エリアにあってアクセス良好、修道院跡地という空間のユニークさも楽しめるのが〈LEI GARDEN〉。1973年に香港で創業した広東料理店で、シンガポール店は2016年、2017年にミシュランで星を獲得。

〈LEI GARDEN〉

じゅわりと出てくる小籠包のスープの量はさすが。叉焼包の肉あんの甘くてとろとろ具合はふわふわの皮にピタリとはまっているし、海老餃子のエビは小さいながらプリップリ。食感のバラエティに富んでいて、食べていてとても楽しめます。ハレとケでいえばハレ向きの店なので、さぞや高級かと思いきや、写真くらいのボリュームであれば、2人でオーダーして1人25ドル(約2,000円)程度と、意外とリーズナブル。

〈LEI GARDEN(レイガーデン)〉
■30 Victoria Street, CHIJMES #01-24, Singapore 187996
■アクセス:MRT・East West Line(緑)またはNorth South Line(赤)「City Hall」駅から徒歩約5分、MRT・Circle Line(黄色)「Esplanade」駅から徒歩約5分

〈Paradise Teochew Restaurant〉

〈Paradise Teochew Restaurant〉
〈Paradise Teochew Restaurant〉

皮が薄い小籠包を愛する友人に薦められて以来、足繁く通っているのが〈Paradise Teochew Restaurant〉。大手外食グループ「パラダイス」が展開するオーセンティックな潮州料理レストランで、夜はなかなかな高級店なのですが、昼の飲茶は気軽に楽しめます。

海老餃子や焼売、揚げ春巻き、腸粉、ちまきなどメニューが豊富で、何を頼んでもハズレなし。必オーダーの小籠包はお箸で持ち上げると、皮の下がビヨンと伸びるほどスープが入っていて、軽く歯を立てると、モチっとしながらも薄い皮がすぐにやぶけ、上品な味つけのスープがドドドっ。吸い込むように食べられるので、わたしは1人1皿(3個入)ずつ頼んだうえで、結局足りず、追加で1皿ずつおかわりオーダーしています。

〈Paradise Teochew Restaurant(パラダイス・テオシュー・アット・スコッツ・スクエア)〉
■6 Scotts Road, Scotts Square #03-04, Singapore 228209 ※「VivoCity」店もあり
■アクセス:MRT・North South Line(赤)「Orchard」駅から徒歩約1分

〈RED STAR〉

〈RED STAR〉
〈RED STAR〉
〈RED STAR〉
〈RED STAR〉

ディープな雰囲気が好きな人は〈RED STAR〉へ。場所からして独特で、HDB(公団)の7階に入っているんです。住人も利用するエレベーターなので、「本当に合っているかな??」と戸惑うかと思いますが、思い切って上がってください。店内はこれまた独特で、フロアにステージなんかもあり、重厚感ある絨毯などのインテリアもあいまって、いまにも歌謡曲が聴こえてきそう。

〈RED STAR〉
〈RED STAR〉

シンガポールでは珍しいカート式で、飲茶がのったカートを押す給仕スタッフが各テーブルを回り、欲しいものがあれば声をかけるシステム。創業者は、1970年代にシンガポール料理界の四天王と称されたシン・レオン。半世紀近くローカルに愛されてきた名店ゆえ、週末の昼は行列。とはいえ回転は速いので、ご安心を。

〈RED STAR(レッド・スター)〉
■Block 54 Chin Swee Road, #07-23, Singapore 160054
■アクセス:MRT・East West Line(緑)またはNorth East Line(紫)「Chinatown」駅から徒歩約6分

【夜編】〈Swee Choon〉

〈Swee Choon〉
〈Swee Choon〉

さて、夜。夜飲茶の代表的存在が〈Swee Choon〉。なんと夜6時から朝6時まで営業。「もう少しだけ何かつまんで帰りたい」という若者から熱狂的に支持されていて、真夜中でも同店の周辺は賑わっています。

しかもとてもリーズナブル。お腹いっぱいオーダーしても、ここで会計が1人20ドル(約1,600円)以上になったことがほぼありません。香港や上海の飲茶メニューをバランス良く取り入れていて、お薦めは肉まん(大サイズ)と四川式雲呑。肉まんは具沢山で食べ応え抜群、雲呑は厚めのもっちりとした皮とピリ辛タレがマッチ。

〈Swee Choon(スイ・チュン)〉
■183/185/187/189/191/193 Jalan Besar, Singapore 208882
■アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Jalan Besar」駅から徒歩約4分

〈Jing Hua Xiao Chi〉

〈Jing Hua Xiao Chi〉
〈Jing Hua Xiao Chi〉

「毎日でも食べたくなる家庭料理を」と、ハン夫妻が1980年代にオープンした〈Jing Hua Xiao Chi〉。店の主役は毎日約1千個も作られるという小籠包。ごま油の香りが食欲をそそります。また、閉じずにクルッと巻かれた焼き餃子や、サクサクに揚げた生地で豚肉を包んだ円盤餃子パイも人気。どれもボリューミーなので、人数を募って訪れるのがベター。

〈Jing Hua Xiao Chi(ジン・ホア・シャオ・チー)〉
■159 Rochor Road, Singapore 188434 ※ニール・ロード本店もあり
■アクセス:MRT・East West Line(緑)またはDowntown Line(青)「Bugis」駅から徒歩約1分

〈Mitzo〉

〈Mitzo〉
〈Mitzo〉

あまりのお得さに、内緒にしておきたいな、と思っていた隠し玉が〈Mitzo〉。広東料理をモダンに昇華させたお洒落な品々がいただけるのですが、同店が木曜夜にだけ展開しているプロモーション「Ladies Gourmet Night」がすばらしくて、飲茶が食べ放題、カクテル・シャンパン・ワイン・スピリッツ各種などアルコールが飲み放題。

〈Mitzo〉

ビール以外のアルコールが(とても!)高いシンガポールにあって、75ドル(約6,000円)で飲茶をつまみにこれだけのお酒が楽しめるなんて、冗談みたいなことなんです。しかもここのカクテルは、美味かつ美麗。
スタッフが非常にフレンドリーで盛り上げ上手なのも嬉しく、飲茶が減ってきたな、と思えばサッと新しいものを提供してくれます。味のクオリティが高いのはさることながら、ここで過ごす時間が楽しくて、一時は毎月訪れていました。

〈Mitzo(ミッツォ)〉
■270 Orchard Road, Level 4 Grand Park Orchard, Singapore 238857
■アクセス:MRT・North South Line(赤)「Somerset」または「Orchard」駅から各徒歩約5分
※「Ladies Gourmet Night」は毎週木曜19〜21時のみ

人気が出たら値上がりしちゃうかも、なんて勝手に不安になって、どこにも載せてこなかった〈Mitzo〉ですが、せっかくの飲茶回なので、えいや、とご紹介してみました。昼も夜も、楽しい飲茶ライフをお過ごしください。

TOPに戻る