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連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」 【シンガポール】ローカル発のアイスクリームショップ3選。ひんやりスイーツは暑い国のお楽しみ! Learn 2022.03.06

結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第39回は、近ごろ数がどんどん増えている印象のある、ローカル発のアイスクリームショップにフォーカス。独自の工房で、毎日、手作りされるフレッシュな味わいが魅力です。

こんにちは。シンガポールは1年を通じて日本の7月くらいの気温を保つ、常夏の国。暑い気候でおいしく感じる食べ物、ひんやりスイーツのなかでも今回フォーカスしたいのは、アイスクリーム。昨今、独自の工房を持ち、オリジナルアイスを提供するローカル発の人気店がしのぎを削っており、特にここ2年ほどでその数がかなり増えた印象です。

1.〈creamier(クレミア)〉

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独立系アイスクリームショップとして名高い古株といえば〈creamier(クレミア)〉。少量ずつ毎日手作りすることを信条に、約10年前、公団が建ち並ぶエリア・Toa Payoh地区に1号店をオープンしました。アイスクリームという多くの人にとって馴染み深いスイーツが、こだわりのコーヒーと一緒にいただけるとあって、瞬く間に、憩いの場として注目されるようになり、いまでは島内に4店舗を展開しています。

深煎りしたピスタチオの香ばしい風味が特徴のRoasted Pistachioや、ココナッツシュガーと海塩を合わせた甘じょっぱいSea Salt Gula Melakaなどが同店のアイコン・フレーバー。

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我が家の推しは、Plain Ole ChocolateとSummer Strawberries。前者はカカオの苦味も感じさせる仕上がりで、後者は摘みたてのイチゴが用いられており、ほどよく酸っぱくて爽やか。どちらもするりとした軽やかな口どけで、乳成分特有の重さがなく、さっぱりとした後味なのが特徴。あまりの軽やかさに、熱々ワッフルにのせていただくことへの罪悪感も薄れてゆくはずです。

〈creamier(クレミア)〉
■住所:Blk131 Toa Payoh Lorong 1, #01-02, Singapore 310131※写真は旗艦店のToa Payoh店、Tiong Bahru店の2店舗にて撮影
■アクセス:MRT・North South Line(赤)「Toa Payoh」駅より徒歩約11分

■URL:https://creamier.com.sg

2.〈NOM Gelato(ノム・ジェラート)〉

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いま、アイス好きの間でもっとも注目されている新顔が〈NOM Gelato(ノム・ジェラート)〉。NOMとは食べるときの擬態語「むしゃむしゃ」を意味する英語であり、タイ語で「牛乳」も意味するのだそう(筆者には、滑らかな舌触りから「飲む」という日本語も含むように感じられました)。

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同店が人気を呼んでいるのは、大人好みのフレーバーが多いから。ブルーチーズをふんだんに使い、ウォールナッツの香ばしさを加えたBlue Cheese with Walnut Pralineや、香り高いウィスキーベースのアイスクリームをベーコンの塩味でキリッと締めるWhisky and Bacon Brittle、オリーブオイルと海塩のアイスクリームにローズマリーで香りづけしたOlive Oil Rosemaryなど、ラインナップは全体的に、スイーツというより、セイボリーのよう。重厚感があり、口の中でほどけるようにゆっくりと溶けていくので、食後にお酒に合わせてのんびりと味わいたくなるアイスクリームです。店頭にスタンディングのイートインスペースがありますが、次回訪れたならば、お気に入り箱買いし、家で楽しもうかと目論んでいます。

〈NOM Gelato(ノム・ジェラート)〉
■住所:33 Erskine Road, #01-08, Singapore 069333
■アクセス:MRT・North East Line(紫)またはDowntown Line(青)「Chinatown」駅より徒歩約6分

■URL:https://www.nomgelato.sg/

3.〈Museum of Ice Cream(ミュージアム・オブ・アイスクリーム)〉

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最後に、ローカル発ショップではないのですが、2021年のアイスクリーム・ニュースとして、〈Museum of Ice Cream(ミュージアム・オブ・アイスクリーム)〉の上陸についてもご紹介を。アメリカで誕生したアイスクリームの博物館が、初めての海外進出先としてシンガポールに上陸しました。

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植民地時代の軍の兵舎が並ぶDempsey地区に、約5,600平方メートルものスペースを使って展開されるのは、ポップな色味のかわいいインスタレーションたち。1970年代にシンガポール島内の団地に点在していた代表的な遊び場・ドラゴンプレイグラウンドなどからインスピレーションを得た、ユニコーンの遊具作品のほか、最終ポイントには、アイスクリームのスプリンクルを模したボールが詰まったボールプールが。子どもだけでなく、大人も思い切り飛び込んで楽しんでおり、格好の写真映えスポットとなっています。もちろん、アイスクリームの歴史や、どの国でどんな風に食べられているかなど、学びの要素がある展示も。ところどころのカフェスタンドで提供されるアイスクリームは、食べ放題。お腹を空かせて訪れてみてください。

〈Museum of Ice Cream(ミュージアム・オブ・アイスクリーム)〉
■住所:100 Loewen Road, Dempsey, Singapore 248837
■アクセス:バス停「After Ministry of Foreign Affairs」より徒歩約9分

■URL:https://www.museumoficecream.com/singapore

呑んだ後の口直し需要もあるため、夜遅くまで開いているアイスクリーム店多数。常夏の陽射しのもと、汗をかきかき食べたり、ナイトアウトの締めに訪れたり。甘い誘惑に身を委ねてみてください。

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