サウナーじゃない私が、本場のサウナに毎日入ったら…。編集部I、初めてのフィンランドで整う!? 体験記。最終回

サウナーじゃない私が、本場のサウナに毎日入ったら…。編集部I、初めてのフィンランドで整う!? 体験記。最終回
サウナーじゃない私が、本場のサウナに毎日入ったら…。編集部I、初めてのフィンランドで整う!? 体験記。最終回
TRAVEL 2026.05.14
フィンランドといえば、皆さんは何を思い浮かべますか? ムーミン、マリメッコ、オーロラ、かもめ食堂……こうやって列挙するだけでも、魅力的なコンテンツの数々に、Hanako読者ならきっとワクワクするでしょう。が、しかし! 忘れてやいませんか? それらを凌駕するほどのフィンランドのとっておきの名物。そうです、フィンランドといえば、サ・ウ・ナ!
 
そこで! 今回は編集部Iがフィンランドにビューンと飛び、ムーミンにもマリメッコにもオーロラにも目もくれず、ただひたすらにサウナを巡りまくるという、ちょっと変わった(でもサウナーにとっては贅沢すぎる!?)特化型の旅をしてきました。
 
(取材協力/Visit Finland、Helsinki Partners、Visit Kuusamo、フィンエアー/Finnair)
photo & text_Hanako

フィンランド3日目、いよいよヘルシンキへ。
目指すは中心部と郊外、2つの名物サウナ!

またまた約数ヶ月ぶりに、こんにちは! 海外旅行(とお酒)が大の好物、編集部Iです。

これまで、私の本場フィンランドでのサウナ修業の模様を、2回にわたりお届けしてきましたが、今回は3回目にして、ついに最終回。

前回の記事はコチラ。

↓↓

これまでの2つの記事では、フィンランド北部の街「クーサモ」と「ルカ」での衝撃サウナ体験をレポートしてきたわけですが、今回の舞台は、首都「ヘルシンキ」。

思えば旅の1日目、東京からヘルシンキ空港を経由(=素通り)して、そこから国内線でクーサモ空港まで辿り着いた私…。そしてついに、後ろ髪を引かれていた未到の地・ヘルシンキに上陸する時がぁぁぁ(歓喜)!

フィンランド クーサモ空港の出発ロビー
クーサモ空港の出発ロビーはこんな感じ。小さな地方空港なのですが、内装デザインがさりげなく凝っていたり、青を基調とした爽やかな色合わせだったりと、随所に北欧のムードを感じます。

クーサモからヘルシンキへは、約1時間半のショートフライト。クーサモは森と湖とトナカイだらけ(!)の街だったのですが(離陸直後に窓から見えた、一面の森林が印象的だったな…)、数時間後に私が目撃したのは、それとはまた全然違う、別世界のフィンランドの景色。

ヘルシンキの街並み
こちら、数時間後の景色。森林から一転、洗練されたヘルシンキの街並みにクギヅケ! 空港からホテルへと向かうバスの車窓に広がる景色が、すでに素敵すぎて…。
ヘルシンキの街並み
普通の街並みが、こんなに絵になる。建物ウォッチングも、はかどります。

バルト海に面した港町・ヘルシンキ。都市整備が行き届いており、首都でありながら、緑地や公園が約30%を占めているそう。さらに街のあちこちにネオ・クラシック洋式の建物が並び、自然と建築が美しく調和したその様子から「バルト海の乙女」とも称されています。

Hanako読者の皆さまは、映画『かもめ食堂』のロケ地、と言ったほうがピンとくるでしょうか? 港と、そこを飛び交うかもめと、北欧デザインがいっぱいの、魅惑の街。さぞかし街歩きもお買いものも、はかどりそう! …なのですが、いやいやいや、今回の己のミッションは「サウナ」。浮かれすぎるな、自分!(と、先に戒めておく)

ヘルシンキ Solo Sokos Hotel Pier 4 ホテル
ホテルに到着。ロビーからもうオシャレなんですけど〜! なんだか美術館みたいな洗練された内装。

ヘルシンキでの宿泊は「Solo Sokos Hotel Pier 4(Instagram @hotelpier4)」にて。2024年に開業した注目のホテルで、木造でデザインされた吹き抜けのロビーが圧巻! フィンランド産とスウェーデン産の木材をふんだんに使用した空間に、森をイメージしたアロマがふんわり香る…。都会にいながら森林を感じられるホテルなのです。

ヘルシンキ Solo Sokos Hotel Pier 4 ホテル
客室は、コンパクトながらも、スタイリッシュで快適。お部屋内にも木の素材がたっぷり使われていました。窓の外には、すぐ横の港を行き交うヨットも眺められます。

こちらのホテル、内装も素晴らしいのですが、特筆すべきはその立地! ヘルシンキを代表する観光スポット「ウスペンスキー大聖堂」や、ズバリ、映画『かもめ食堂』のロケ地として劇中で度々登場する青空市場「マーケット広場」などが全部、徒歩圏内に。そしてさらに、ヘルシンキでのサウナ体験として絶対外せない「Allas Sea Pool(アッラス・シー・プール)」もすぐ近く!

…ということで、素敵ホテルをゆるりと満喫する間もなく、さっそく「Allas Sea Pool」へと急ぎます。

船が行き来するハーバーが目の前に!
広大なサウナで、地元民と肩を並べる。

ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
ホテルから徒歩5分ほどで、さっそく到着。エントランスで受付を済ませて中に入ってみると…。
ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
©︎Allas Pool
えー! すごい! めちゃくちゃ広大! これ全部「Allas Sea Pool」の敷地なんです。ハーバーを挟んで向こう側に、「マーケット広場」や歴史建築がずらりと並ぶギャップも楽しい。

旅の前半、クーサモやルカで私が体験してきたサウナは、ホテル併設のサウナだったので、基本的には宿泊者限定のもの。けれどこちらは、日帰りで誰でも立ち寄れる大型施設。日本で言うところのスーパー銭湯の、サウナ版のような?

そしてさすが都会、こんな大勢のフィンランド人、この旅で初めて見た〜!というくらい賑わっています(クーサモやルカでは、人よりトナカイを見る機会の方が多かったかも、なので…)

広い敷地内には、4つのサウナと、3つの屋外プール。さらにカフェテラスもあり、1日たっぷり過ごせそうな規模感。サウナは、男女別のものと、男女一緒に入るタイプのもの、どちらも完備されており、全て、持参の水着着用で入るルールになっています(日本のように裸で入るサウナは、フィンランドではあまりないみたい)

ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
©︎Allas Pool
屋外スペースの、なぜか一番端っこ。一見トイレかと思いきや、ここが1カ所めのサウナ小屋。3つ小屋があるのは、女性専用、男性専用、男女混合の3種に分かれているから。そして向こう岸に見えている白い外壁の豪華な建物は、なんと大統領官邸…! 官邸とサウナの距離感よ…! これが本場ということですか…
ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
©︎Allas Pool
中に入ってみると、意外とコンパクト。写真は人がいない時の様子ですが、実際は地元民でぎゅうぎゅうづめ。一応初心者なので、まずは女性専用サウナから攻めてみました。

本場の公共サウナは、最初こそちょっと勇気が要りますが、座る場所さえ確保してしまえば、あとはみんな同じ、サウナ民。地元フィンランドの人たちと汗だくで肩を並べていたら、緊張よりも暑さが優って、だんだんとアウェイ感も薄れていきました。サウナは国境を超える!のか?

それにしても地元の皆さん、さすが本場なだけあって、ちょっとやそっとでは外に出ません。長時間耐久! 高温上等! フィンランド人の耐性バンザイ!(でも、私は私のペースで。無理しないことがタイセツ)

ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
そろそろ限界が近づいてきたら、シャワーで軽く汗を流して、お待ちかねのプールへダイブ!

プールは全て、港を臨む屋外にあり、自然に近い環境?の海水プール(藻がいっぱいでちょっと勇気がいる見た目だけど、入ると、肌に触れる藻さえ気持ちいい笑)と、浅めでゆっくり浸かるタイプ、深めでガシガシ泳ぐタイプの3種。

上写真は、浅めでゆっくり浸かるタイプのプール。仲睦まじいフィンランド人カップルがデート気分で利用していて、あら、微笑ましい。…のですが、思わず遠慮してしまって、私はガシガシ泳ぐタイプのプールにて、クロールからのバタフライで、スポ根に過ごすことに(嫉妬じゃないからね!)

ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
プールの横には、デッキチェアが大量に並んでおり、外気浴がし放題。波音と、船の汽笛を真横に聞きながら整う時間。いや〜これぞ、THEヘルシンキ・サウナ・スタイル!
ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
©︎Allas Pool
個人的には、ツワモノたちが集う、写真の屋内サウナが一番好きでした。常連のおばあさんが、何かにつけてロウリュをしまくるので、どんどん高温になって命からがら…だったのですが、ローカルの皆さんと一緒に、必死に暑さに耐えた時間は、唯一無二。あの時、あの場所は確かにワンチームだった(←?)

サウナ→プール→サウナ→プール→ときどき外気浴の無限ループ=最高!

さて、すっかりカラカラになった体に流し込む、黄金の液体も忘れずに! ここ「Allas Sea Pool」は、カフェスペースも広々。タップで注いでくれるクラフトビールもありました!

ヘルシンキ サウナ Allas Sea Pool
屋内スペースもあるけれど、ここはやっぱり太陽の下で。サウナとプールと港を借景に、カンパーイ! サウナ後のビール。この世にこれ以上の幸せなんて、ありますかいな…?

挑戦者求ム!
サウナ付きの大観覧車。

ところで、「Allas Sea Pool」の隣には、「スカイウイール・ヘルシンキ」という名の観覧車がありまして、これがなかなかスゴイ。

エアコン完備の快適ゴンドラから、ヘルシンキの街並みを一望できると人気の観覧車なのですが、その中に1つだけある茶色のゴンドラは、まさかの「サウナ」なんですって…! まじ?

スカイウイール・ヘルシンキ 観覧車
分かります? この真ん中にある、1つだけ茶色のボディになっているゴンドラ、これがサウナ。合計10〜15分で観覧車を何周かして、降りてからシャワーを浴びる流れだそう。さすがサウナ大国、考えることがユニーク!

ちなみに観覧車には、シャンパン付きのVIPゴンドラというのもあって、それも1つだけボディの色が違うんです。酒好きとしては、サウナもいいけど、そっちも気になる。今回、私は時間がなくて体験できなかったけれど、挑戦者&レポート求ム!

…そんなこんなで、「Allas Sea Pool」でのサウナ&プール&ビールの三つ巴を大満喫したフィンランド3日目。

宿泊した「Solo Sokos Hotel Pier 4」にも素敵な館内サウナがあるらしいのですが、そこまで辿り着けずに無念のタイムアウト…zzz。私の「毎日サウナ修行inフィンランド」は明日がついに最終日。

information
Allas Sea Pool(アッラス・シー・プール)

住所:Katajanokanlaituri 2 A 00160 Helsinki Finland
営業時間:月〜金6:30〜21:00、土日8:00〜21:00
料金(大人):月~木、金曜14:00まで19€、金曜14:00以降と土日24€、いずれも2時間制限
https://www.allaspool.fi
https://www.instagram.com/allaspool/

ヘルシンキ郊外のビーチサウナで、
不思議な「サウナヒーリング」と出会う。

さて、フィンランド4日目。ここまで毎日約3時間のサウナ修行を日々積み重ね、体調はすこぶる好調(これがサウナ効果か?)。目覚めも良く、鼻歌まじりでヘルシンキ郊外へと向かいます。

目的地は、中心部から車で約30分、ヘルシンキ東部のヨラス地区にある「Furuvik Seaside Sauna(フルヴィック・シーサイド・サウナ)」。森を抜けた先、美しいビーチ沿いにたたずむ桃源郷のような場所…。

ここは、敷地内にいくつかあるサウナ小屋ごとに、予約制で貸し切るタイプなのですが、本日体験するのは「サウナヒーリング」というプログラム。昨日の、賑やかでオープンなサウナ時間とは打って変わった、静かで濃密で、ちょっとスピリチュアルなサウナ体験の始まりです。

Furuvik Seaside Sauna(フルヴィック・シーサイド・サウナ) ヘルシンキ サウナ
出迎えてくれたのは、サウナセラピストのアンナさん。ヘルシーかつ透明感のある出立ちの彼女は、まるでサウナの妖精のよう…!(マジで発光して見えた)

アンナさんによる「サウナヒーリング」は、全部で3ラウンド。1ラウンドごとに、10〜15分ほどのスチームサウナ体験と、5分ほどの休憩時間がセットになっています。アンナさんも一緒にサウナ小屋の中に入って、手順の説明と、ヒーリングにつながるアクションをしてくれます。

1ラウンドめは、ロウリュで立ち上がったスチームの中、目を閉じて、大きく息を吸う静寂の時間。「深く呼吸をしながら、意識を自分の内側へと向けてください」と、アンナさん。まるで瞑想のような雰囲気に圧倒される…。

Furuvik Seaside Sauna(フルヴィック・シーサイド・サウナ) ヘルシンキ サウナ
サウナ小屋の中はこんな感じ。アンナさんが手にしているのは、ヴィヒタ(白樺の葉をブーケ状に束ねたもの)。2ラウンドめは、ヴィヒタを使ったヒーリングタイムです。

2ラウンドめでは、まずヴィヒタに顔をうずめて香りを吸い込み、さらに胸に抱きかかえて「森からのハグ」を感じます。その後、自分の体をヴィヒタでパシパシと叩いていきます。

「自分の中にある“よくないもの”を、ヴィヒタで追い払っていきましょう」と、アンナさん。妬み、そねみ、焦り、劣等感、日々のイライラ……全部全部飛んでゆけー!!!! …“よくないもの”だらけの(?)私、ヴィヒタを握る手にも力が入ってしまいます。

そして3ラウンドめ。アンナさんが「サウナの精霊の歌」を朗々と歌い始めました! う、歌ですか!?…と最初は驚いたのですが、だんだんと歌声がサウナ小屋に静かに共鳴し、しっくりとなじみ始めます。

それから、一人一人の体にヴィヒタでトントンと優しく触れ、最後に、頭頂部から少しだけ、冷たい水をかけてくれるのです(まさに恵みの水…!)。その一連の行動が、なんだか「神事」のように感じられて、静かに感動…。アンナさん、あなたはやっぱり妖精ですよね…

Furuvik Seaside Sauna(フルヴィック・シーサイド・サウナ) ヘルシンキ サウナ
3ラウンドが終了したら、目の前のビーチから海へ入ってクールダウン。ヒーリングのおかげですっかりイノセント気分に浸っている心身に、波が心地よく打ち付けます。私、生まれ変われたかな…(青空を仰ぎながら)
information
Furuvik Seaside Sauna(フルヴィック・シーサイド・サウナ)

リフレッシュorスピリチュアル?
結論:本場のサウナはかなり深い!

ルカ、クーサモ、ヘルシンキ中心部&郊外。4日間、4つの場所で、4種類のサウナを体験しまくった濃密なフィンランド旅、これにて完。

みんなでお互いの体をヴィヒタで叩き合ったり、お酒を片手にしたりとワイワイ楽しいサウナ時間もあれば、老若男女が暑さに耐え忍ぶローカルサウナあり、最後はまるで儀式のような、スピリチュアルなサウナあり。

サウナ=リフレッシュだけにとどまらない、自由な形と、フィンランドの生活に密着したカルチャーとしての一面、そして、マインドフルネスへとつながる深い精神性を実感。いやぁ本場のサウナって、想像以上に奥深いぞ!

私のサウナ修行はまだまだ始まったばかり。今度はどこで、弟子入りしようかしら…?

フィンエアー フィンランド航空 ビジネスクラス
帰りも、我らがフィンエアーで快適フライト。ビジネスクラスの長距離路線では「AirLounge」という、レイフラットベッドにもなる座席が導入されているので、普通のベッドのように足を伸ばして寝ることができるんです。これさえあれば、東京までの飛行時間=12時間半なんてあっという間! 目が覚めたらもう、東京です(帰りたくないヨ〜〜〜)

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