禅や茶の湯など金沢の伝統文化を体感! 金沢の美しきアートホテル!〈KUMU金沢〉の魅力をご紹介。 LEARN 2018.10.24

北陸新幹線が開通してから、盛り上がりを見せている石川県・金沢。震災や戦災の被害をあまり受けなかったことから、今でも城下町の風情や伝統文化が色濃く残る街として、国内外から人気を集める観光地となっています。そんな金沢に行くならぜひ訪れて欲しいのが、金沢の伝統文化やアートを楽しめるリノベーションホテル〈KUMU金沢〉。実際に試泊させていただきましたので、その魅力をご紹介いたします!

近江町市場からほど近いリノベーションホテル〈KUMU金沢〉。

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

〈KUMU金沢〉は、金沢市中心部のオフィス街、観光名所の近江町市場や尾山神社へのアクセスも良く、兼六園、金沢駅へも徒歩圏内で訪れることができる場所にあるホテル。築44年のオフィスビルをリノベーションして誕生しました。

(photo Takumi Ota)
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このホテルはリノベーションホテル〈HATCHi金沢〉や〈LYURO東京清澄〉をトータルプロデュースした、リビタが手がけています。

(photo Takumi Ota)
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禅や茶の湯といった武家文化が色濃く残る町にある〈KUMU金沢〉のコンセプトは、地元で活躍する気鋭の地域プレイヤーが集い、金沢の伝統文化を未来につなぐための文化サロン。

(photo Takumi Ota)
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まちに開かれたシェアスペースでは、工芸作家や茶人、僧侶、アーティスト等とともに、金沢の伝統文化にちなんだ多様なコンテンツを、現代的な目線で展開しています。ちなみにネーミングのKUMUは「金沢の伝統を“汲む“場所」が由来だそう。

茶室の美学を感じる木組みの天井が圧巻!

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

建物は築44年のオフィスビルの歴史が刻まれた内装解体後のコンクリートの表情を積極的に生かしたデザインに、職人の手仕事を感じさせるディテールを取り入れ、趣のある空間を演出。

(photo Takumi Ota)
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注目は「不完全さ、簡素さ」といった茶室の美学を感じさせる木組みの天井。こちらはパーテーションで仕切れるようになっていて、おしゃれなだけでなく実用的なデザインになっています。

ウェルカムドリンクはお抹茶と上生菓子!

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

エントランスを入ってまず目に飛び込んでくるのが、大きな木のカウンター。こちらはホテルのフロント機能とカフェ〈TEA SALON KISSA&Co.(キッサ アンド コー) 〉になっています。

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こちらのカフェの特徴は、地元の金工作家・竹俣勇壱氏が選定・制作した茶釜や茶道具を使用し、スタッフがお抹茶を点ててくれるということ。お抹茶と和菓子の組み合わせは800 円 (税込)~で、ホテルに到着してすぐに和のおもてなしを体験できるというのは、嬉しいものです。

メニューは抹茶のほか加賀棒茶、お茶を使ったアルコール類をはじめ、その日の上生菓子やおつまみもラインナップ。使用する器も金沢のアンティークと器のお店〈ENIGME〉選定による杉田明彦氏や中田雄一氏など地元作家の作品というこだわりぶりです。

(photo Takumi Ota)
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ちなみに店名の由来にもなっている喫茶去(きっさこ)とは茶席の禅語で「お茶を一杯召し上がれ」の意。日常の中で、誰に対しても等しく接することの重要性を説く言葉。店内には電源とWi-Fiも完備されているので、ロビーラウンジとしてだけでなく、友人との待ち合わせをはじめ、読書や仕事など思い思いの時間を過ごせそうです。

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こちらのラウンジではモーニングビュッフェを1,300円(税込)で楽しむことも可能。

〈KUMU金沢〉

焼きたてのパンとフレッシュ野菜のサラダ、石川県ゆかりの味噌を使った惣菜、卵料理、ハム、ソーセージなど、ドリンクはジュースやコーヒーなどたっぷりと味わうことができます。

客室は畳敷きの部屋や、グループ向けの二段ベッド部屋など全6種!

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

こちらはツインのフロアベッドを基本とし、畳敷きの小上がりに布団を敷いて4名まで利用できるSTANDARD 4 : Japanese-style Roomのお部屋。和の趣を残しつつもシンプルでスタイリッシュなデザインに仕上がっていて、洗練された雰囲気を感じます。

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

ちなみにJapanese-style Roomには、より広さを確保したSUPERIOR 4 : Japanese-style Roomと、畳のほかリビングセットがあるJUNIOR SUITE : Japanese-style Roomもあります。

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

JUNIOR SUITE : Japanese-style Roomにはこの部屋のためにオリジナルで製作されたという作家のアート作品も展示され、スイートといっても華美過ぎない侘び寂びを感じる空間となっています。

(photo Takumi Ota)
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残り3種は友達同士や家族など、グループ旅行に適したウェスタンスタイル。

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

2段ベッドが2台あるBUNK BED 4や、ロフトタイプの立体的なお部屋で上下段計4つのシングルベッドのある小さいお子さんも喜びそうなLOFT 4、デイベッド(ダブルベッド)のあるツインの洋室STANDARD 4が用意されています。

ティーテーブルなど館内には充実の共有スペースが!

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

お部屋以外でもリラックスしたり、グループでお話を楽しんだりと、館内2箇所に宿泊者が自由に使える共有のティーテーブルが設けられています。

炉が切られた大テーブルでコーヒーやお茶を煎れながらゆっくりと寛げるなんて贅沢なひとときです。

館内には金沢ゆかりのアートや工芸品がずらり!

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

そして特筆すべきは、館内に金沢ゆかりのアートや工芸品が、まるで美術館のようにディスプレイされていること。

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

作品は、アート・工芸を扱う文化事業会社ノエチカ・高山健太郎氏監修のもと、金沢の伝統文化を汲み取ったアート・ 工芸作品を選定・制作しキュレーションしています。

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

華雪さん、木谷洋さん、高本敦基さん、Nelholさん、橋本雅也さん、湯川洋康さん、中安恵一さんなどの金沢ゆかりのアーティストが手がける作品が、エレベーターホールやティーテーブルなどの共用部、スイートルームなど様々な場所に計13点設置されています。

(photo Takumi Ota)
(photo Takumi Ota)

各地から訪れるゲストがアートを通じて、金沢の奥深さと出会って欲しいという願いが込められているのだとか。ホテルに宿泊しながら、アーティストの作品をゆっくりと堪能できるなんて、とっても贅沢な気分した。

〈KUMU金沢〉では定期的にイベントも開催。ホテルにただ泊まるだけでなく、その土地の文化を体感しながら宿泊するという贅沢が、この〈KUMU金沢〉なら叶いそうです!

【KUMU金沢概要】
住所:石川県金沢市上堤町 2-40
アクセス:JR 金沢駅から徒歩 19 分、JR 金沢駅からタクシーで8 分、北鉄バス/JRバス「南町・尾山神社」徒歩 1 分
https://www.thesharehotels.com/kumu/

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