クラシック連載
2021.02.01

第5回 つまみ食いクラシック テレワークがはかどる!集中したいときにおすすめ「モーツァルトプレイリスト」。

3歳からヴァイオリンを始め、クラシック音楽と共に歩むこと26年。そんな筆者が、シンプルに「楽しい」「聴いてみたい」と思えるクラシック音楽の魅力をつまみ食い気分でお伝えしていくクラシック音楽入門。クラシック音楽は敷居が高いと思って遠ざけていたらもったいない!新しい趣味を見つけたい、癒されたい…そんなHanako女子へ捧げる連載。今回は、集中力をアップしてくれるクラシック曲をご紹介します。

クラシックが会社を救う!?

クラシック連載

(illustration:Erena Kobayashi)

最近、オフィスにクラシックBGMを導入するという企業が増えてきているということを耳にしました。取り入れている理由として、社内の作業音などをカバーしたり、感情を穏やかにしてくれるといったことから、集中力を高める効果があるそうです。売り上げが増えたとかミスが減ったとか…そんな興味深い結果も出ているのです。そこで今回は、企業が取り入れているこのアイデアを在宅でも取り入れよう!ということでリモートワークの助けになってくれるようなクラシック音楽をご紹介していきたいと思います。

クラシックと言っても一生を掛けても聴ききれないほど果てしない数が存在します。そこで今回は、先日1月27日に265歳の誕生日を迎えた(この表現が正しいのかは…?)、クラシック音楽を代表するモーツァルトの曲の中から、聴きやすい室内楽作品をご紹介したいと思います。誕生日だったから彼の作品をご紹介しようと思い立ったのではなく、モーツァルトの楽曲は科学的にも集中力を高める力があると証明されているのです。「なんで?」と聞かれれば、“副交感神経を刺激してくれるから。”だそうです。でも難しいことは後にして、音楽はとりあえず聴いてみる。それに限ります。

(iPhoneの方はぜひピクチャ・イン・ピクチャ機能を使って音楽聴きながら読んでください♪)

1.仕事始めの朝に聴きたいさわやかな曲「オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370」

オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4人で演奏される曲です。オーボエの密度のある上品な音色が堪能でき、さわやかな1日のはじまりにコーヒーを飲みながら聴きたくなる曲です。仕事始めにぴったりではないでしょうか?

2.昼下がりに聴きたい。やさしい音色に包まれる曲「ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498」

この曲は、ピアノ、クラリネット、ヴィオラの3人で演奏される曲です。実はモーツァルトはヴィオラの名手で、さまざま楽曲でそんな彼の才能が狭間見ることができます。クラリネットの空気に溶け込むようなやさしい音色が昼下がりにぴったりです。

3.疲れてきたな…そんな時はわくわくする曲で「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」

この曲はピアノ2台で演奏される曲です。あの有名なクラシック漫画「のだめカンタービレ」で使われていたので、ご存知の方も多いかもしれません。モーツァルトは2台ピアノの曲をいくつか書いているのですが、どれも未完成のままで、この曲は唯一完成された2台ピアノの曲です。ピアノの愛弟子と一緒に弾くために書いた曲だそうで、そんなエピソードもなんだか素敵ですよね。ピアノ2台の掛け合いが楽しくて、わくわくする曲です。

4.疲れたら…懐かしいこの曲で頭をリセット!「きらきら星変奏曲 ハ長調 K.265」

実はみなさんご存知の童謡「きらきら星」は元の作品があり、フランスで当時流行していた恋の歌「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」というものでした。そんな当時の流行曲をモーツァルトがアレンジしたのがこの曲。有名な『きらきら光る〜♪』のメロディーがどんどん発展していく、変奏曲というスタイル。誰もが知っているこのメロディーが彼の手によって変化していく様が、ピアノの巧みな技と共に楽しめる一曲。

いかがでしたか?このプレイリストが、毎日頑張るみなさまの助けになると嬉しいです。
余談ですが…モーツァルトの作品は、世界中のあらゆる学校の受験をはじめさまざまなオーディションの課題曲として起用されるほど、音楽家にとって鬼門の作曲家です。一見とてもシンプルな曲に思えますが、知れば知るほど彼の魅力に引き込まれていきます。その魅力がなんなのか…それを知りたいと思ったところからモーツァルトの探求は始まります。今回の“つまみぐい”が、みなさんのクラシック音楽への扉を開くきっかけになりますように。次回もお楽しみに。

※解説についてはあくまで個人の見解であり、諸説あります。

小林 えれな
小林 えれな / Hanako.tokyo

「宇宙の街(茨城県つくば市)出身のヴァイオリン弾き。音大を卒業後、ベルリンに留学。現在はクラシックとデジタルを行き来するパラレルワーカー。」

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