現役ヴァイオリニストが選ぶ「はじめの一曲」は?。今日からはじめるクラシック音楽入門。
2020.08.29

第1回 つまみ食いクラシック 現役ヴァイオリニストが選ぶ「はじめの一曲」は?。今日からはじめるクラシック音楽入門。

3歳からヴァイオリンを始め、クラシック音楽と共に歩むこと26年。そんな筆者が、シンプルに「楽しい」「聴いてみたい」と思えるクラシック音楽の魅力をさまざまな角度から〝つまみ食い〞気分でお伝えしていくクラシック音楽入門。クラシック音楽は敷居が高いと思って遠ざけていたらもったいない!新しい趣味を見つけたい、癒されたい…そんなHanako女子へ、おすすめの曲からコンサートへの行き方や国内外のコンサート情報などご紹介していきます。
小林 絵莉奈
小林 絵莉奈 / Hanako.tokyo

「(こばやし・えれな)3歳からヴァイオリンを始め、都内の音大を卒業後ベルリンに留学。犬と自然をこよなく愛する和食派のHanako女子。」

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みなさんは、クラシック音楽を聴きますか?

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国内外のさまざまな土地のホールで演奏をしています。@コンツェルトハウスベルリン
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華やかなコンサートの裏側。

みなさんは普段、クラシック音楽を聴くことはありますか?今回、「クラシック音楽にどんなイメージを持っていますか?」という質問をハナコ世代の女性たちに投げかけてみました。『難しい曲が多そう。一曲の時間が長い(主婦・25歳)』『根気・お金・時間が必要(メーカー分析・27歳)』『大人が嗜む音楽(公務員・28歳)』『何回聴いても飽きない(フリーランス・25歳)』…といった様々な答えをいただきました。中でも多かったのは、『難しそう』、『お金がないと楽しめなさそう』というような答えでした。クラシック音楽がこのようなイメージを多く持たれる中、それでもなぜ何百年という時を越えても色あせることなく、世界中で愛され続けるのか。そんなクラシック音楽の魅力ってなんだろう。その魅力を知ることができたら、きっとあなたの世界も広がるはず。

おうち時間で気軽に楽しめるプレイリストをお届け。

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まずクラシック音楽の魅力を知るには、細かいことは抜きにして、聴いてみることから!第一回目の今回は、私がDJとなり、おうち時間で気軽に楽しめるクラシック音楽のプレイリストをお届け。今回のテーマは『あなたの日常に寄り添ってくれるクラシックたち』。ちょっとした小ネタをふまえて聴いてみると、聴きやすくなること間違いなしです。クラシック音楽は基本的に著作権がきれているものが多く、Youtubeなどで気軽に聴くこともできるのでぜひ検索してみてください。

1.これってクラシックだったの?!誰もが一度は聴いたことあるプレイリスト

実はテレビや街中でよく耳にする曲はクラシックだったりします。クラシック音楽を勉強していても、いまだに、「これ、クラシック作品だったんだ!」という発見がたくさんあります。これを知っているだけでも、隣にいる誰かと話が広がるかも!?(Youtube演奏曲:劇音楽『真夏の夜の夢』Op.61より『結婚行進曲』)

1.メンデルスゾーン作曲/劇音楽『真夏の夜の夢』Op.61より『結婚行進曲』
パパパパーン…パパパパーン…♪ではじまる、結婚式ラッシュのアラサーにはおなじみのこの曲。シェイクスピア作の喜劇『真夏の夜の夢』に感銘を受け、ドイツの作曲家・メンデルスゾーンが書いた曲です。夏の夜に森に入ってきた男女が妖精のいたずらに翻弄されるというロマンティック・コメディで、この『結婚行進曲』のシーンでは、問題が無事解決して結婚式が無事に執り行われ、円満に終わりを迎える様子が描かれています。まさに、結婚式にふさわしい曲と言えますね。

2.チャイコフスキー作曲/組曲『くるみ割り人形』op.71
某携帯会社のCMを筆頭に、頻繁に耳にするこの曲たち。ロシアの作曲家・チャイコフスキーによって童話を元に書かれたバレエ音楽です。バレエでは数十曲と演奏されますが、演奏会のためにチャイコフスキー本人が8曲抜粋して組曲として発表しました。一曲ずつが短いので聴きやすい作品でもあります。舞台はクリスマスイブの夜の少女クララの家でのパーティー。ぜひ、バレエもぜひ鑑賞してみてください!

3.リヒャルト・シュトラウス作曲/交響詩『ツァラトゥストラはかくかたりき』より『ファンファーレ』
映画で使われ一躍有名となったこの曲。ドイツの作曲家・リヒャルト・シュトラウスが、ミュンヘン大学の哲学科時代にニーチェの哲学書「ツァラトゥストラはかく語りき」から影響を受けた曲です。中でも冒頭の『ファンファーレ』は有名ですが、実際に全曲聴くとなると約30分。全てを聴くにはあまりにも根気のいる作品ではありますが、それぞれの曲につけられたタイトルと照らし合わせながら聴けば、ドラマティックなメロディの虜になること間違いなしです。

2.何かが始まる予感!?ワクワクするプレイリスト

これから何かが始まるの!?とワクワクするような曲、それは喜劇オペラの序曲(オペラが始まる前にオーケストラだけで演奏されるもので、ドラマなどのオープニングテーマのようなもの。)です。これから始まるドタバタ劇を予感させる序曲は、ワクワクせずにはいられません。曲自体も長すぎず、またどこかで聴いたことあるメロディーも隠れていたり…とても聴きやすいので、はじめの一曲としてもおすすめです。(Youtube演奏曲:ヨハン・シュトラウス2世作曲/歌劇『こうもり』より序曲)

1.ヨハン・シュトラウス2世作曲/歌劇『こうもり』より序曲
これはコメディの要素が強い作品で、今で言う「どっきり」のような内容です。ターゲットはお金持ちの新興銀行家の男性。そして、それ以外の出演者は全員仕掛け人となりどっきりをしかけます。そんなコミカルな劇にふさわしいこの序曲に、心踊ること間違いなし。親しみやすいメロディとテーマで今もなお全世界で愛されるこの喜劇。日本語版でも演奏されることが多いので、オペラが初めての方にもおすすめです。(個人的に、最後は全部お酒のせいにしよう!なんて言って終わるところが最高です。)

2.モーツァルト作曲/歌劇『フィガロの結婚』より序曲
舞台は、1930年代のスペイン・セビリア近郊の伯爵邸のとある1日で、伯爵の召使いフィガロとその恋人との結婚をめぐる騒動が描かれたモーツァルトの不朽の名作です。思わず口ずさみたくなる楽しい名曲がたくさん詰まったオペラです。序曲は、そんな楽しいドタバタ劇を予感するような曲になっています。(この作品はモーツァルトが29歳〜30歳の時に書かれたということも驚きポイントです。)

3.グリンカ作曲/歌劇『ルスランとリュドミラ』より序曲
この曲はロシアの作曲家ミハイル・グリンカによって書かれました。ストーリーの始まりは、大公の娘リュドミラ姫と騎士ルスランとの婚礼の宴。しかし魔術師にリュドミラはさらわれてしまい、大切な娘を取り戻すため若者たちが救出するための旅に出ます。果たしてリュドミラは助かるのか…そんなメルヘンチックなストーリーのオープニングにぴったりで、華やかな序曲はワクワクすること間違いなし。序曲を聴けばオペラを観たくなるはず。

心躍り出すプレイリスト
ベルリンの家のシェアメイト、ホリー。よく練習してると部屋に来て見守ってくれていました。

いかがでしたでしょうか。作品の解説についてはあくまで個人の見解であり、諸説あります。難しいことは抜きにして、この〝つまみ食い〞が、なにか1曲でも曲を聴いてみようと思ったり、クラシック音楽の扉を開くきっかけになれたら嬉しいです。次回もお楽しみに。

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