「落ち込んだり、何かあると必ず観ています。」 落ち込んだ時、ビタミン剤になる映画3選!映画ラヴァーなタレント・IVANさんが厳選。 LEARN 2020.05.08

家にいながらにして世界の旅や食を楽しむ映画に、時間がある今だからこその 長尺ドキュメンタリー。モニターの前にかじりつくこと間違いなしの作品とは!?今回は幼少期から映画を観ていたIVANさんにおすすめの映画を紹介してもらいました。

1.『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』

©2001 New Line Productions, Inc. ©2001 Fine Line Features. All rights reserved.

性転換手術をして夢を求めてアメリカへ来たヘドウィグ。ロックシンガーとして活動するなか、恋人に裏切られる。「ヘドウィグの悩みや葛藤が痛いほど分かる。音楽も好きでBGMのように流しています」。
■監督・出演/ジョン・キャメロン・ミッチェル
■1時間35分/ワーナー・ブラザース 1,429円(DVD)

2.『ブラック・ミラー』

『ブラック・ミラー』

近未来のテクノロジーがもたらす歪みと人間の醜い業が交わる時、世にも不思議で奇妙な世界が広がる。進化していく現代社会を風刺的に描くイギリスの人気シリーズ。「一話完結でどれも『えっ、ここで終わり!?』って(笑)。少しずつ観られて、面白いですよ」。
■制作/チャーリー・ブルッカー
■出演/ジェシー・プレモンスほか
■シーズン1〜5 全22話(各44〜89分)Netflixで配信中(オリジナル作品)

3.『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

©2017 Florida Project 2016, LLC.

“夢の国”の外側にある安いモーテルでその日暮らしをするシングルマザーと、6歳の少女の幸せな日々に現実が影を落とす。「映像の今っぽさもすごく好みです」。
■監督/ショーン・ベイカー
■出演/ブルックリン・プリンス、ブリア・ヴィネイトほか
■1時間52分/TCエンタテインメント 5,300円(Blu-ray)

「いつもとは違う景色が見たいから、映画を観る。」

IVANさん

「家ではいつも映画。お酒を飲みながら観るのが、至福家の時ですね。メキシコ人の母がマリアッチの人が出てくるモノクロ映画をよく流していたからか、アンダーグラウンドな映画体験が染み付いてしまって、幼少期に初めて感動したのは『スリラー』のMV。映画でも『メリー・ポピンズ』や『シャイニング』をせがんでいました。今は『男はつらいよ』のような昭和の作品も好き。ヒューマンストーリー系に惹かれますね。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、私のビタミン剤と言っていい映画。落ち込んだり、何かあると必ず観ています。

「ヘドウィグが自分の性別や心の中にある葛藤、怒りと、音楽で戦う姿は最高にカッコいい。自分のその時々の状況によって、観るたびに感じ方が変わる、私にとって永遠に色あせない映画ですね。映像の色に惹かれて観た『フロリダ・プロジェクト』には、ディズニーランドという夢の国と、対象的な貧困家族の現実の皮肉が美しく描かれています。インスタグラム上でのオファーで演技未経験で出演した、シングルマザー役のブリア・ヴィネイトの素の演技も心に響きました。海外ドラマでは、イギリス版の『世にも奇妙な物語』みたいな『ブラック・ミラー』。どの話も、オチはそれぞれが考えてください、というような不気味さを残して終わるから気になって。面白くて一気観してしまいました。映画を観るのって、違う世界に行きたいからなんだなぁと思います」

Navigator/IVAN

アイヴァン/モデル、タレント、女優。一時渡米し、アメリカ・カリフォルニアの高校で学んだ後、帰国。音楽活動を経て、テレビや雑誌、ファッションショーなど、さまざまな舞台で活躍する。

(Hanako1184号掲載/photo:Kenta Aminaka styling:Ayumi Matsuda hair&make:Yuka Ishizuka
text:Asuka Ochi edit:Asuka Och)

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