弘中 連載 20回

言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第21回~ Learn 2020.02.28

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。今回は最近の習慣について。

「弘中の作り置き」

 週に1度は自炊をするようにしている。空いた時間に作り置きをして、冷蔵庫にストック。朝食べられるときは朝ごはんとして食べたり、容器に詰めてそのまま会社に持っていき、デスクで食べる。春や秋はお弁当箱に詰めていたが、この冬は保温容器をゲットしたため、汁物にチェンジ。お味噌汁やスープ、ひいては、おでんなんかを詰めて、仕事の合間のお腹の足しに。荷物がかさ張るのが厄介だけど、始めてみるとそんなに苦じゃない。夜遅くなったときもお惣菜に頼らずに、なるべく作り置きをチンして食べる、そんな食生活を心掛けている。

 なんせ、不規則な生活だ。翌週の予定も見えないし、急に仕事が舞い込むし、2日後の収録スケジュールがまだまとまっていません、なんてことがザラにある。時間も日によってかなりバラバラ。朝早く出勤することもあれば、深夜3時近くまで会社にいることもある。そうなると、もちろん食生活も乱れて、決まった時間にごはんにありつけない。外に買いに行く時間がない。となると、気づけば3食続けてロケ弁を食べていた、なんて事態を招くことになる。
 このロケ弁というのが、厄介だ。そもそも「ロケ弁」というのは、どんなものか。ロケ先で食べるお弁当だからロケ弁というのだと思うのだけれど、外で撮るロケもの、スタジオで撮る収録ものなど、場所にかかわらずどの収録でもこのロケ弁なるものが支給される。言うなれば、ごく普通の仕出し弁当。コンビニで売っているお弁当よりも、もうちょっとおかずの品数が多くて見栄えがいい、けれども、デパ地下で売っているような鮮やかで心惹かれる魅力的な手の込んだお弁当とはまた違う。唐揚げやハンバーグ、エビチリや生姜焼きなど味の濃い炒め物、塩の効いた焼き鮭など、とにかく白いご飯に合うおかずが定番。というのも、制作に関わるスタッフ全員分をまるっと頼むから、カメラさんや大道具さんといった体力勝負の皆さん(食べ盛りのお兄さんたちが多い)に合わせてガッツリ系が多くなるのは自然の摂理。もちろんおいしい。ありがたい。のだけれど、毎日、しかも男性陣と同じメニューを同じ量食べていたらどんな末路が待っているのか、とてつもなく恐ろしい。
 だから、せめてものあらがいで持ち込み生活を始めた。手の込んだお弁当とは言い難いので、持ち込み生活とする。調子が良くなった、とか目に見える変化はまだ無いのだけれど、無心になって人参の千切りをしたりするのは良い気分転換になる。

 では、弘中がどんなものを作っているのか。聞いて驚くなかれ、作り置きのレパートリーの数々を!まずは、定番ひじきの煮物、そして切り干し大根、きんぴらごぼう、卯の花、高野豆腐の煮物。以上。全体的に茶色っぽい、昭和なおかず。料理が得意でいつも旬の野菜の煮物を持たせてくれた母方の祖母(皮のついた筍をゆでるところから始める筍の煮物が絶品だった!)の影響で、家庭でできる和のお惣菜が大好きで、今も自分で作るのはそういったメニューばかり。三つ子の魂百までとは上手く言ったもので、とにかく、出汁としょう油とみりんとお酒とお砂糖で味付けするものしか作らない、というかレシピなど見ずに作れるのはほんとこれくらい(笑)。料理用白ワインなんていつになったら使い終わるんだって感じ。
 このラインナップに、お刺身なんてあったら本当に最高!あとは録画してあるお気に入りの番組を再生して、と。好きなおかずが並ぶなら、一人きりの夕飯も悪くない。ただ、見栄えとしてはものすごく地味~な食卓になってしまうので、インスタにあげるのはよしておきます。
 

photo:moron_non
photo:moron_non

次回:3月13日更新予定

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【2020年12/25追記】この連載が本になります!下記画像をクリックすると購入予約可能な書籍紹介ページに遷移します。

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