まだ「特別なもの」だと思ってる?最新美容医療、賢い選び方と心地よい付き合い方

まだ「特別なもの」だと思ってる?最新美容医療、賢い選び方と心地よい付き合い方
まだ「特別なもの」だと思ってる?最新美容医療、賢い選び方と心地よい付き合い方
HEALTH 2025.06.16

医療脱毛やシミ・クマ取り、アートメイクなどライトな施術が一般化し、気軽に美容クリニックに通える環境が整ってきた昨今。とはいっても、自分に合った施術は?費用は?リスクは?など美容医療に対する疑問や不安はつきものです。そこで今回は、初心者にもオススメの施術紹介や正しいクリニックの選び方、金額相場や失敗談など赤裸々なところまで深掘りした、美容医療のリテラシーを高めるイベントを開催。自分らしくいるために知っておきたい美容医療との付き合い方を学びました。
教えてくれた人
毛
毛 迪さん
〈トリビュー〉代表取締役

モウ・デイ/大学卒業後、リクルートやVCを経て2017年に〈トリビュー〉を創業。
累計170万ダウンロードの国内最大級の美容医療の⼝コミ・予約プラットフォームを運営。
初期はプロダクト開発やユーザー獲得、営業を担当し、現在はマーケティングを中心に事業全般を管轄。

気持ちもポジティブになれる。美容医療を活用して叶うこととは?

若いうちから美容に対する関心が高まり、昨今は“美容医療の若年化”と言われるほど、20代から始める人も珍しくないという美容医療。ライトな施術、金額で行なえるクリニックも増え、手軽に楽しみたい一方で、美容医療についてきちんと知っておきたい事情もたくさんあります。今回参加したハナコラボメンバーからも、美容医療に対する疑問や悩みが挙がっていました。

相談者

そもそも美容医療って何?どんな種類があるんだろう?

相談者

日頃のスキンケアとの違いはあるのかな?予算も気になるし、なかなか踏み出せない…

国内最大級の美容医療プラットフォーム《トリビュー》を立ち上げ、長年コミットしている毛 迪さんによると「美容医療施術の約9割は美容皮膚科が占めている」と言います。

「美容医療=整形など、メスを入れる外科のイメージがありますが、実際にはシミ、たるみにアプローチしたり、医療脱毛やボトックス、ピーリングなどの美容皮膚科の領域が人気。日頃のスキンケアは、肌の現状維持と予防に対して、美容皮膚科の施術は根本的なお悩み改善が可能で、アプローチの深さが違います。怪我をした時に傷が治るように、刺激を与えることで、肌の新陳代謝と再生を促すんです」

気になるシミやたるみも、美容皮膚科の施術であればスキンケアだけでは届かない根本的な部分の改善まで見込める、と毛さん。

毛さん自身も、美容医療を活用している一人。理想の自分へ近づくために目標を立て、定期的に続けたことで見た目だけでなく、内面からも変化があったそう。その経験から《トリビュー》を立ち上げるきっかけにもつながりました。

「初めて美容クリニックに行ったのは大学1年生の時。当時はSNSも発展していなかったので、情報収集に苦労しました。過去10年分の口コミを遡って探してもどのクリニックが良いのか分からず、結局テレビCMで見かけたクリニックへ。7万円分のヒアルロン酸注射を漠然とした不安を抱えたまま泣きながら打ったのですが、終わってみるとお化粧が楽しくなって友達と会う予定が増えたり、自分に自信が持てるようになったんです。情報がなく怖いイメージの美容医療も、正しく活用できればメンタル面でも良い影響があり、生き生きとした自分になれる。美容医療で、ありたい自分でいられる人を増やしていきたいと思いました」

毛さんの美容医療事情を少しだけ覗き見!
目標「たるみ撃退と小顔になること」
(22万円/年)

継続中の定期的な施術
→ボトックス、フォトフェイシャル、ピーリングなど肌管理系の美容皮膚科。「特にエラボトックスと、たるみケアに欠かせない高周波は効果が目に見えるのでお気に入りです」

これまで受けた外科施術
→クマ取り、二の腕の脂肪吸引、糸リフト、二重埋没。「クマ取りは4年前に施術。現在も継続して保っていて一番満足した美容医療です。すっぴんでもクマがないことに感動!」

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毛さん

美容医療は高いというイメージも強いですが、アンケートを取ったところ、実際は1ヶ月あたり予算約1〜2万円程度、3万円以下で施術を受けているという方が約8割奮発して高い美容液を買ったり、エステに行ったりするのとあまり変わらない予算の中で楽しんでる方が多い印象です。

もう迷わない!クリニック、施術の正しい選び方を知ろう

美容医療を受ける際に大切なのが、クリニック選びです。今回参加したハナコラボメンバーも、半数以上が『気になってはいるけど、美容医療をまだ受けたことがない』という初心者。ごまんとある美容クリニックや施術の中から最善の選択をするには、どうすればいいのでしょうか。

「よく聞くのが、友達に勧められたり、自分の好きなインフルエンサーの口コミを見て、という選び方。話題性のあるクリニックに行きたくなる気持ちも分かりますが、初心者さんこそ、まずはプラットフォームの活用をおすすめしたいです。例えば、ホテルやレストランを予約する時、比較サイトを使って場所や価格などを見ますよね。クリニック選びも同じような感覚で、自分の悩みに合うものをじっくり探してください。

《トリビュー》の場合、実際に受けた方のリアルな声が聞けたり、クリニックごとの価格を集計して施術ごとに平均価格を載せているので、価格、口コミ、人気順など、理想の比較条件に幅広く対応しています。ネガティブな口コミも一切削除していないので、安心して情報収集できるはずです」

point ①クリニック、医師の選び方

検索で上位に出てくるSNSでフォロワーが多いだけで判断するのはなるべく避けたい。普通の病院でも内科、外科とあるように、美容医療でも専門分野がある。自分の悩みや、受けたいと思っている施術に特化しているクリニックを選ぼう。同様に、専門医資格を持っている医師を選ぶのも安心材料。経験年数もチェックして。

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毛さん

口コミなどの信頼ある評価で、予算に合ったものを選ぶのが一番理想的です。掲載されている症例写真がない(=手術経験が少ない)、トラブルが多く学会で注意喚起されている施術を扱っているクリニックは危ないかも…とアンテナを高く張りましょう。また、初診料麻酔代が明記されておらず、別途料金がかかってしまったというケースもよく耳にします。カウンセリング時に確認するなど、下調べも含めて納得してから決めてください。

クリニック・医師選びの指針の一例

・皮膚科施術の場合
→人気の機械を使った施術は、比較的クリニックによっての大差がない。場所や価格帯、予約が取りやすいなど通いやすい条件を参考に。選ぶのが難しい場合は、カスタマイズ治療を提案してくれるクリニックも指針に。

・外科施術の場合
→ヒアルロン酸や糸リフトなど、顔を成形するものは症例写真から選ぶ。HP、Instagramなどで自分と似ているビフォーの人や、理想のビフォーアフターの作品を持っている先生がおすすめ。

point ②施術の選び方

①と同様に、まずは自分の肌質や悩みに合う施術を探すこと。施術の種類効果の違いが分からないといった疑問が出てきたら、最初にカウンセリング肌診断を受けてみよう。何から改善するのが最適か、数値を元に決めるもの◎。

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毛さん

自分に合った施術を一発で探すのは至難の業。コスメやスキンケアも色々試して自分に合うものを残すように、まずは手頃な価格帯でダウンタイムが少ない、痛みが少ないといった、ライトな施術から受けてみるのも手です。でも覚えておきたいのは、効果と価格・痛み(侵襲度)は比例すること。根本的に解決したい、しっかり効果を出したい場合は値段や痛み、ダウンタイムなど、多少の覚悟は必要です…!

初心者にオススメの施術

・肌診断
→機械を使った診断と分析技術で、肌年齢からシワ、毛穴、まだ目に見えていないシミの予備軍までも見てくれる。カウンセリング込みで相場は約3,000円ほど。

・エレクトロポーション
→電気の力で肌に一時的にすき間を開け、美容成分を浸透させる施術。エステに行ったような肌のツヤ感、ワントーン明るい肌に。痛みも少なく、低価格帯で数千円から可能。

・フォトフェイシャル
→複数の色素に反応する光「IPL」を当てることで、シミ、そばかす、毛穴など幅広い肌の悩みに効く。定期的な肌メンテナンスのイメージ。輪ゴムで弾かれるような痛みがあり。

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毛さん

最近では高周波やハイフなど、たるみ解消リフトアップにつながるような施術の注目度が高く、トレンドのようです。

美容医療へのイメージをみんなで共有

イベントの最後には、毛さんの話を聞いて美容医療のイメージの変化や付き合い方まだ不安に感じていることなどを意見交換する時間に。ハナコラボメンバーのほとんどが「美容医療をより身近に感じ、チャレンジしてみたい、楽しんでみたい」という前向きな気持ちになれたようです。

“飲む美容液”と言われる、ナノバブル×美容成分シリカのナノバブルウォーター「perfect water」をいただきながら、真剣にワークシートに取り組むハナコラボメンバーたち。
相談者

美容医療の約9割が美容皮膚科の施術と聞いて、ハードルもコストも高いイメージからガラッと変わりました。プラットフォームを活用して、美容室やサロンを予約するような感覚でまずは探してみたいと思います!

相談者

流行っているからこれをやろう!ではなく、自分が一番必要なものをカウンセリングで見極めるようにしたい。ライトなものから気軽に楽しんで、自分の肌を好きになれたらいいな。

毛さんもグループワークに参加しながら、ハナコラボメンバーの話に耳を傾けてくれました

そして、毛さんにアドバイスを貰いながら、まだまだ気になる疑問や不安なことについても一緒に解決していただきました。

相談者

女性の場合、妊娠中、産後、生理中など、ホルモンバランスと付き合いながら、どこまで施術していいのか分からない部分もあります。

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毛さん

たしかに、妊娠中は受けられない施術もあります。しかし、最近では産婦人科でも美容医療を始めているところもあるんですよ。妊娠中でも受けられる施術産後のシミに悩む方へアプローチするところもあり、美容医療の間口もだんだん広くなっているようです。不安なことは、迷わずカウンセリングの時に相談してみましょう。

相談者

コスト面失敗談などが先行してしまいます。施術の頻度の目安もそうですが、美容医療を受けた将来の状態がどうなっているのかも見えないので、不安が尽きない点も。

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毛さん

みなさん、失敗や将来のリスクも気になりますよね。美容医療はやらなきゃいけない、続けなきゃいけないものではないので、自分のライフスタイルに合う中で活用していく、ぐらいの気軽さで捉えてもらえれば嬉しいです。どんな施術も、物足りないくらいでやめるのがちょうど良いと私は思いますよ。

相談者

施術を受けて、少しでも維持するためにはクリニックのスキンケア商品を使うべきでしょうか?それとも、市販と並行して使い分けた方が良いですか?

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毛さん

冒頭でもあったように、ドクターズコスメでも市販のスキンケアでも、肌にアプローチできる深さは変わらないものがほとんどなので、普段使っているもので大丈夫ですよ。仮に月1回美容医療を受けるとして、残りの29日間、自分でホームケアを行うことはとても大切です。気になる悩みに合わせたアイテムを取り入れてみましょう。

【ホームケアにもおすすめのアイテムやコンテンツ】

あらゆる肌悩みにアプローチするビタミンC配合のサプリメントも。左からオンライン肌管理サービス〈ANS.(アンス)〉のオリジナルサプリメント〈ANS.〉ビタミンC1000、口臭ケア入り カラダ想いなブレスクリアvita+ レモン味。
栄養成分をミスト状にして飲む、吸収率にこだわった飲むミスト型サプリメント〈IN MIST〉。7月に新登場。左からシトラスレモンテイスト、トロピカルフルーツテイスト。
頭皮ケア、カラーによるヘアケアも欠かせない。左から、トリートメントほかダメージケア、頭皮ケアなど8役オールインワンのシャンプー〈cocone〉クレイクリームシャンプー スムース、サロンクオリティをホームケアに落とし込んだ〈GINZUBA〉3ステップ トリートメント。
キメが整い、ハリ、ツヤ、うるおいによる透明感に満ちた『透澄肌』へアプローチする、ナチュラル×サイエンススキンケア〈LINK+U(リンク)〉。化粧液と保湿乳液(1週間分)、クレンジングオイルと洗顔料(3回分)が付いたトライアルセット。
最新の美容医療の情報収集も是非。J-Beautyの発展のため美容業界の課題や変革と向き合い、国内外のトレンド分析・情報発信をする『ampule magazine』。最新号は「エイジング新時代」。美容業界の様々なプロフェッショナルへのインタビュー、ampule独自調査などをもとに、新しい時代の「エイジング」の形を模索した特集に。
写真提供:GREEN SPOON 
野菜たっぷり、ヘルシーミールの宅食サービス〈GREEN SPOON〉を活用して、インナービューティを目指して。お好きなゴロゴロ野菜4食セット。

photo_Miyu Yasuda text_Ami Hanashima

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