【銀座のご褒美レストラン】滋味深い味わいに感動する資生堂ビル10Fの〈FARO〉。

【銀座のご褒美レストラン】滋味深い味わいに感動する資生堂ビル10Fの〈FARO〉。
【銀座のご褒美レストラン】滋味深い味わいに感動する資生堂ビル10Fの〈FARO〉。
FOOD 2026.04.28
名店であればあるほど、変革は難しい。だが、名店だからこそ、完璧にやり遂げる。東京銀座資生堂ビル10階に店を構えるイノベーティブイタリアン〈FARO〉は、新潟の自然の中で育ち、東京と地方のシェフを経験した山口瑞樹シェフを新たに迎えた。注目したいのは、幼少期から海外生活を送り、デザイン、美術、現代アートやモノづくりに興味を持つ、加藤峰子シェフパティシエとのタッグ。2人が共鳴し、新たな一歩を踏み出した新生〈FARO〉を紹介します。
photo_Michi Murakami text_Michiko Watanabe

日本の食文化を大切に守り伝え、自然の循環に寄り添って未来へ。

銀座  レストラン FARO 資生堂 シグネチャーディッシュ
シグネチャーディッシュ「山女魚塩蔵山菜のタルタル」。「祖母たちの貯蔵文化を未来に残したくて」とシェフ。蕗の薹の塩漬け、穂じそのピクルスと山女魚でタルタルを。野草で里山のような仕立てに。

皿の中に、日本の原風景がある。口に含めば、幼い頃の風や匂いの記憶が懐かしく蘇る。実際に経験をしていなくても、不思議と胸に想起されるものがある。そんな料理を作り上げるのが、2026年より〈FARO〉のシェフに就任した山口瑞樹氏である。

文化の情報発信基地として、「銀座の灯台」を役割として竣工した東京銀座資生堂ビルは、2026年、25周年を迎えた。その10階に2018年に誕生したイノベーティブイタリアンが、その名も灯台を意味する〈FARO〉だ。この春、山口シェフを新たに迎え、加藤峰子シェフパティシエとタッグを組んで再始動したばかり。

銀座  レストラン FARO 資生堂 山口シェフ 加藤パティシェ

掲げた新たな料理コンセプトは「食の循環」。森の恵みが川の栄養を育み、その実りが海へと運ばれ、海に新しい命を生む。それがまた大地へと巡っていく。その大きな循環が、日本の食文化の根源を作ってきた。ところが今、その循環が崩れかかっている。山の景色がなくなりつつある。森や川、海の生態系が崩れかかっている。昔ながらの知恵も忘れ去られようとしている。それが現状である。

コースを体験することが、日本の自然環境に目を向ける小さなきっかけになれば。少しでも思い出したり、感じたりしてもらえたら。それが、日本の食文化を未来へと繋ぐ大きな原動力になるはずだ。ただただ、素直に味わってみてほしい。

銀座  レストラン FARO 資生堂 店内

コースは、どの一品にも自然があふれて美しく、体にすっとなじむ。物語性もあって、食べながら頭の中がクリアになり、豊かなイメージの世界が広がっていく。この春、一度は訪ねてみたいレストランである。

自然とともにある料理とデザートのスペシャリテ。

information
FARO

住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル10F
TEL:03-3572-3911
営業時間:12:00~13:00LO、18:00~19:30LO
定休日:日月、夏季・年末年始休
席数:28席

ランチ10,000円~、ディナー20,000円。

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