あんこラバー・藤森陽子さんが惚れ込んだ、ふと食べたくなる東京の名作“粒あん”3選
ふじもり・ようこ/お茶・コーヒーをこよなく愛し、昼間のカフェインを夜のお酒で洗い流す嗜好系ライター。食を中心にスイーツやレストラン、ホテルなどをテーマに寄稿&連載中。手みやげや和菓子の執筆&連載も多数。〈BRUTUS〉が監修を手がけた切手シリーズ「東京の名作菓子」「おいしいにっぽん」の編集も担当。ちなみに和菓子は粒あん&餅菓子推しです。
第3位:東十条〈黒松本舗 草月〉の「黒松」
1930年創業。看板商品のどら焼き「黒松」は、東京を代表する三大どら焼きの一つに数えられることも多く、連日行列が絶えない名店。


どら焼きは手のひらにズッシリ来るボリューミーなものが多いので、一つ食べるともうお腹いっぱいになってしまいがち。でも『黒松』は生地がふわふわとエアリー。口の中でスーッと溶けていくので、2個、3個と食べたくなります。
しかも、中に挟まれた粒あんが甘過ぎず軽やかで、生地とのバランスがお見事!個人的には、どら焼き界の粒あんの中ではベストでございます。スタッフの接客も清々しく、気持ちがいいのも名店の証。
住所:東京都北区東十条2-15-16
TEL:03-3914-7530
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火休(繁忙期は変動あり。月に1度月火の連休あり)
第2位:浅草〈徳太楼〉の「きんつば」
「和菓子好きの諸先輩方にお贈りすると、必ずや喜んでいただける」と藤森さんが教えてくれたのは、1903年創業の〈徳太楼〉。



化粧箱にきんつばがそのままストンと収まる景色がなんとも粋。甘さも控えめで、自己主張が強すぎないと言いますか、野暮なことは言わないよ的な江戸っ子気質と言いますか…シュッとした佇まいの粒あんが、しみじみと美味しいのです。


ごく薄く纏わせた皮や、かつて花街として賑わった界隈らしく芸者さんたちが食べやすいよう小ぶりなサイズで作られたところとか、浅草の歴史を感じさせるのもまた素敵で。翌日は、表面をちょっと炙ってもまた美味なんです。
住所:東京都台東区浅草3-36-2
TEL:03-3874-4073
営業時間:10:00〜17:00
定休日:日、月(隔週不定期)休
第1位:泉岳寺〈松島屋〉の「豆大福」
東京3大豆大福と呼ばれて久しい〈松島屋〉は、1918年創業。藤森さんは、このお店の塩みを利かせた粒あんが大好きだと語ります。


北海道十勝産小豆を粒感を残してほっくり炊いた餡に、しょっぱ過ぎず、しかしキリッと塩を利かせているその“塩梅”が絶妙なのです。ちなみに餡と餅生地に塩気があるので、富良野産赤エンドウ豆(しかも、煮るのではなく蒸している!)にはあえて塩味はつけない。そのバランスもさすがです。
たっぷりの粒あんを店主の文屋さんが搗いた餅生地で、ごくうすーく包んでいるのも素晴らしい。だから『粒あんを食べている!』という至福に浸れます。
住所:東京都港区高輪1-5-25
TEL:03-3441-0539
営業時間:9:30~15:00(売り切れ終い)
定休日:日、隔週月休
和菓子界期待の新生も。幡ヶ谷〈御菓子所 胡禾〉の「草餅」
老舗以外にも「どうしても外せない一軒」として挙げたのが、2025年4月渋谷区西原にオープンした〈御菓子所 胡禾〉。月替わりや二十四節気に合わせた季節の生菓子など、日常に寄り添う丁寧で美しい和菓子を提供しています。

こちらの粒あんもすっきりとしていてカッコいいのです。春を告げる「草餅」も粒あんで、深めに焙煎したきな粉を纏った姿はまるで主菓子のような気品漂う美しさ!
住所:東京都渋谷区西原1-14-13
TEL:03-6760-2596
営業時間:10:00〜17:00
定休日:月火休
Instagram:@koka_okashi
















