【横浜】愛され続ける老舗だから美味しさは絶対。行きつけにしたいお肉が自慢のお店2選

1. 創業1913年〈梅や〉の〈UMEYA KITCHEN〉
鶏を商い80年。ブリトーが新時代を切り拓く。

東京・浅草で鶏の卵を商った曽祖父から4代を数え、110年を超える歴史を持つ〈梅や〉。日本各地の産地から直送される丸鶏を解体し、鮮度を保ったまま即日販売する鶏肉専門店が、2021年、本店裏手にチキンブリトーの店をオープンした。
コロナ禍で飲食店の休業が増加し売り手も生産者も困っていた矢先、本店隣の物件が空いた。借り手がつかないと言う大家さんの姿に「何かできることはないか」と思案した、4代目社長の山下大輔さん。デリバリーやテイクアウトも視野に入れて、メキシコで生まれ、アメリカでも愛されている「ブリトー」に狙いを定めた。タコスやブリトーを出す東京の店に通い詰めて日夜研究。鶏肉専門店ならではの一品を出せると手応えを感じて、開店に踏み切った。

「王道のメキシカンにも、うちの惣菜メニューでも人気が高い醤油ベースや照り焼きにも合うよう味を組み立てました」

肉の部位を変えたり食材を変更したりカスタムにも対応。メキシカンとテリヤキブリトーに入る鶏白湯(ぱいたん)ライスもクセになるおいしさで鶏肉との相性も抜群!「野菜たっぷりのヘルシーさも奏功し若い人にも食べて店を知ってもらえるのがうれしいです」
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住所:神奈川県横浜市中区吉田町6-3
TEL:045-309-8552
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
席数:22席
Instagram:@umeyakitchen
ブリトーに加え、ライスボウル、サラダ、カオマンガイ、丼ものなどメニュー豊富。本店はこの場で半世紀以上。
2. 創業1923年〈尾島 本店〉の〈OJIMA DINING〉
野毛を行く肉好きが目指すニュースポット。

精肉の専門店として1923年に創業し、野毛の地に移り80年あまり。老舗の4代目を継いだ尾島隆一さんが「次の100年に何をするか?」を考えに考えた。答えは〈尾島 本店〉の拡大リニューアルと〈OJIMA DINING〉の新規オープン。どちらも「店の看板である肉と惣菜をより多くの人に届けたい」という思いの結実だ。
系列のベーカリーの跡地に2024年誕生したカフェダイニングでは、創業まもない頃からの看板商品である焼豚に火を通して提供するとろとろ焼豚、黒毛和牛のハンバーグやステーキ、国産牛で作るローストビーフなどの肉料理をオンリスト。いちおしは黒毛和牛100%プレミアムハンバーグ。炭火で焼きあげる肉の旨みたっぷりの逸品は昼、夜ともに大人気だ。肉と料理に合わせて職人が毎日焼くパンは、ドーナツなどとともに店頭販売し、ベーカリー時代を知る常連を喜ばせている。

道路を挟んで向かい合う本店には、テイクアウト用の惣菜が充実する。白パンでサンドしたメンチカツやコロッケのバーガー、肉が主役のお弁当、横浜土産の大本命、醤油ベースの甘めタレに漬け炭火で焼く「濱吟焼豚」も購入できる。

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住所:神奈川県横浜市中区野毛町3-110-1 1F
TEL:045-308-8808
営業時間:11:00~21:00LO
定休日:無休
席数:28席
Instagram:@ojima_dining
ドーナツを買いにくる子供から歴史を知る年配客まで、幅広く愛される老舗。