チェーン店とは思えない! 店舗ごとの個性が際立つ〈コーヒーハウスぽえむ〉を調査

チェーン店とは思えない! 店舗ごとの個性が際立つ〈コーヒーハウスぽえむ〉を調査
チェーン店とは思えない! 店舗ごとの個性が際立つ〈コーヒーハウスぽえむ〉を調査
FOOD 2025.05.26
チェーンなのに各店独自の進化を遂げてユニークな〈コーヒーハウスぽえむ〉を調査。中でも個性豊かな3軒を紹介します。
photo_Kaori Ouchi text_Eri Tomoi

1. 旬スイーツとコーヒーの好相性に舌鼓。〈ぽえむ〉高円寺店

新鮮な旬の果実をたっぷり使ったフルーツサンドやタルトは、目も舌も心も弾ませてくれる逸品。まろやかですっきりとした味わいのオリジナルブレンドが実によく合う。

目印はこの外観!

〈ぽえむ〉高円寺店の外観

四つ角に面していてわかりやすいが、行列ができている場合もあるので、頭上の看板を目印に。

個性豊かな店主たち

〈ぽえむ〉高円寺店の店内

壁の「MANO A MANO=手から手へ」には、真心を込めてお客様の心を満たしたいという思いが。

名物フードメニュー

〈ぽえむ〉高円寺店のフルーツサンド

厳選した苺とこだわりのクリームで作るフルーツサンド2,200円、ブレンドコーヒー650円。

おいしい定番!

〈ぽえむ〉高円寺店のプリン

看板メニューのプリンは、もっちりとした弾力と滑らかな口当たりがやみつきに。650円。

店内もさまざまに

〈ぽえむ〉高円寺店の店内

2020年にリニューアルオープン。元の店内のレトロさを残しつつ、ゆったり落ち着ける空間に。

information
Poem MANO A MANO Coffee

住所:東京都杉並区高円寺南4-44-5
TEL:03-3316-0294
営業時間:10:00~19:00
定休日:火休
席数:26席

2. 100種類のコーヒーという伝統を守る。〈ぽえむ〉小平南口店

創業時の〈ぽえむ〉のモットー「100種類のコーヒーメニューが飲める」を実践し続けていて、幅広い味わいが堪能できる。店主が愛する小鳥をモチーフにしたアイテムが店内随所に。

目印はこの外観!

〈ぽえむ〉小平南口店の外観

小平駅前ショッピングセンターの2階にある、ガラス張りの外観。量り売りのコーヒー豆も。

個性豊かな店主たち

〈ぽえむ〉小平南口店の店主

高校生のときからこの店に通う店主の永田暁子さん。「〈ぽえむ〉は家以上に家のような存在」

名物フードメニュー

〈ぽえむ〉小平南口店のサーディントースト

長年愛されているサーディントースト680円は、ジョッキコーヒー750円を合わせてさっぱりと。

おいしい定番!

〈ぽえむ〉小平南口店のアイスコーヒー

ラム酒とレモンが香り高いアイスコーヒー、カフェ・アカプルコ750円。暑い季節にぴったり。

店内もさまざまに

〈ぽえむ〉小平南口店の店内

1973年の開店時の姿のまま。ガラス天板の下に豆を敷き詰めたテーブルも〈ぽえむ〉らしい。

information
コーヒーハウスぽえむ 小平南口店

住所:東京都小平市美園町1-33-1 2F
TEL:042-345-2168
営業時間:9:00~19:00
定休日:無休
席数:43席

3. オリジナリティあふれる海近の喫茶店。〈ぽえむ〉三浦海岸駅前店

三崎まぐろを使った自家製ツナや、オリジナルイラストのTシャツなど、随所に店主の個性があふれる。コク深くしっかりした風味のブレンドは、潮が香る街にぴったり。

目印はこの外観!

〈ぽえむ〉三浦海岸駅前店の外観

駅から近く、三浦海岸までも徒歩約8 分。レトロな黄色の看板と店先の緑がいいコントラスト。

個性豊かな店主たち

〈ぽえむ〉三浦海岸駅前店のトーストサンド

二世代にわたって〈ぽえむ〉を営む辻恵蔵さん。「僕は〈ぽえむ〉のコーヒーでできてます(笑)」

名物フードメニュー

〈ぽえむ〉三浦海岸駅前店の自家製ツナのトーストサンド900円

三崎まぐろを使った自家製ツナのトーストサンド900円と、コクのある海岸ブレンド650円。

おいしい定番!

〈ぽえむ〉三浦海岸駅前店のクリームソーダ

昭和の定番メニューはやはり大人気。鮮やかな緑に、変わらぬ味わい。クリームソーダ800円。

店内もさまざまに

〈ぽえむ〉三浦海岸駅前店の店内

日が差し込む明るい店内。海近らしく、窓辺には海モチーフのガラスオブジェも飾られている。

information
コーヒーハウスぽえむ 三浦海岸駅前店

住所:神奈川県三浦市南下浦町上宮田3130
TEL:046-888-5656
営業時間:9:00~20:00
定休日:無休
席数:34席

都内各地で見かける〈コーヒーハウスぽえむ〉の看板。ひそかに「よくある店名?」などと気になっていた人もいるのでは?実は、〈ぽえむ〉は日本でいち早く始まったフランチャイズの喫茶店。

「日本に本物のレギュラーコーヒーを広めたいという理念のもと、私の父が1971年に〈日本珈琲販売共同機構〉を設立しました。その思想に共感してくれたオーナーたちが、今の店舗を支えてくれています」と、二代目の山内豊也(やまのうちとよなり)社長は語る。

質の高いフランチャイズを目指していただけあって、コーヒーについては設立当初から今なお、高いクオリティをキープ。

「小釡の直火式焙煎機で丁寧に煎り上げた100%アラビカ種の豆だけを使っています。また、全店舗でペーパーフィルターによるハンドドリップで一杯ずつコーヒーを淹れるのも、半世紀以上変わっていません。さらに、創業当時は、コーヒーの奥深い魅力を100種類のコーヒーメニューに集結。今なお、各店ごとにさまざまなコーヒーメニューを取りそろえています」

内装は、ドイツの山小屋のような雰囲気を基調としていて、どの店舗を訪れてもどこか懐かしくなじみのある空間に感じられるのは、こうした理由から。

一方で、コーヒーや内装以外では、各オーナーの個性が光る。

「たとえばフードは、本部からの提案もありますが、各店のオリジナルメニューも多いですね」

そのほか、コースターやステッカーを製作したり、定期的に寄席を開催したりする店舗も!

「どの店主もコーヒーへ並々ならぬ情熱を注いでいますが、それぞれで愛情表現の仕方が違うので、フランチャイズといっても画一的ではない、というか、統一化なんてできません(笑)。際立った個性が店舗の魅力につながると思うので、各店の独自の〝色〞を楽しんでいただけたらうれしいですね」

店名は同じでも中身は千差万別な〈ぽえむ〉。おいしい一杯や心に残るフード、店主との会話などを楽しみながら、日々巡ってみるのも一興だ。

〈コーヒーハウスぽえむ〉にまつわるトリビア

1. 1971年にフランチャイズ展開を始めてから、最大80店舗ほどまで拡大。現在は、直営店2店、フランチャイズ店18店の計20店舗で、関東を中心に全国に広がっている。現在も加盟者を募集中で、コーヒーを愛する方なら大歓迎とのこと。〈ぽえむ〉が再拡大&さらに個性豊かになる日も近いかも!?

2. 直営店の笹塚店と幡ヶ谷店では、自家製チョコレートを使ったオリジナルメニューに注目。自家焙煎カカオから作ったチョコレートによるショコラプリンは香り高く、口の中でとろけるおいしさ。また、笹塚店のランチでは、カカオとスパイスのスープカレーも! ここにしかない味わいをぜひ試してみて。

※記事内に特段の記載がない場合は禁煙店です。
※20歳未満の方は喫煙可能エリアへは入ることができません。

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