朝ドラ俳優・中沢元紀さん「僕が心惹かれるのは、レトロな内装の喫茶店」

なかざわ・もとき/2022年、俳優デビュー。2023年放送の日曜劇場『下剋上球児』での熱演で注目を集める。現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合)に、柳井千尋役で出演している。寒い冬でも一年中アイスコーヒー派。
連続テレビ小説『あんぱん』に出演中の俳優・中沢元紀さんは喫茶店好き。
「仕事の空き時間には、その土地の喫茶店を検索してふらっと行くこともあります。小腹が空いたときに食べたくなるようなオムライスやナポリタンなどの洋食も、喫茶店なら確実においしいですから」と喫茶店への信頼を語る。

普段の喫茶店での過ごし方を聞けば、考えごとをしたり、受け取ったばかりの台本を読んだりしているとのこと。
「セリフを覚えるときは声に出さないと覚えられないのですが、その前段階の作業は喫茶店がちょうどいい。物語の全体像を把握したり、役の感情を整理したり。ほかのお客さんたちの話し声や食器がカタカタと鳴る音など、適度な生活音は僕の気持ちを落ち着けてくれるし、集中力を高めてもくれます」

では具体的にどんな喫茶店が好き?
「僕が心惹かれるのは、レトロな内装の喫茶店。グリーンや絵画、ミニチュアなどが雑多に置かれていると、森の中を探検しているような気持ちになってテンションが上がります。実際、雑多さが気に入って足を運んでいる喫茶店もあります。自分で座る席を選べるときは、視界全部が喫茶店の世界観で埋まる場所を選びますね。入口から見えない場所だったら最高」

今回訪れた小岩の〈純喫茶 木の実〉は、そんな中沢さんの“理想の喫茶店”をまさに形にしたような内装。入店するなり目をキラキラと輝かせ、撮影合間にはインテリアや雑貨を見て回る姿が。特に気になったのは貝殻でできたランプシェードだそうで「光が当たるときれいですね」とうっとり。さらに店内に置かれた公衆電話に驚いたり、飾られた絵に見入ったり。

「不思議な絵があったんです。すごく繊細なタッチで描かれているので最初は写真なのかと思ったのですが、画家のサインがあったのでたぶん絵なんですよね。こうやって“これは絵なのか、写真なのか”と考えさせられてしまったり、謎解きができたりするのも、こういう喫茶店ならではだと思いますね」

料理好きが高じて、今は食器にも興味があるという中沢さん。
「〈木の実〉は洋食器の組み合わせもすてき。ドリンクやフードを、舌だけでなく目でも楽しむことができました」
住所:東京都江戸川区西小岩1-20-20
TEL:03-3657-5669
営業時間:9:00~17:00(土日祝~18:00)
定休日:正月三が日以外原則無休 分煙
座る場所で全く違う表情を見せる店内。
シャツ49,500円、ニット38,500円、パンツ42,900円、スニーカー41,800円(全てホワイトマウンテニアリング|ホワイトマウンテニアリング 03-6416-5381)