要町 カリープンジェ
2021.01.01

第17回 【カレーときどき村田倫子】 初体験のカレーに感動!要町〈curry Punje〉で出会ったクリエイティブなカレー。

「カレーときどき村田倫子」へようこそ。食べたいカレー屋さんを訪ね、自身でつらつらとカレーに対する想いを綴る、いわば趣味の延長線ともいえるこの企画。今回は、要町のカレー屋さん〈curry Punje(カリープンジェ)〉を訪れました。

みなさま、あけましておめでとうございます。新たな年の幕開け、いかがお過ごしでしょうか?

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2021年のはじまりを祝して、ハレノヒに私からのプレゼント。あなたの味覚にはじめての驚きと感動を…。開ける前から、いやいや開けてなおびっくり、そんなカレーを今回はお届けします(ハードル上げまくり)。

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池袋から少し歩いて、閑静な住宅街へ。ふと目に留まる黄色い壁に、青い扉が浮かび上がる一軒家。そう、ここが今回のお目当て〈curry Punje〉。

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ここは、食べたことのない魅惑のカレーに出会えると噂の新進気鋭なカレー店。さて、どんな顔ぶれが揃っているのかしら?

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「キーマ&スープ」、「ヨーグルトマトンとザクロ」、「香草とゴマ」、「ナッツのダールとヨーグルトミント」、「ビリヤニ風ポロウ」…。

名前から興味深々なラインナップ。この定番カレーたちが月替わりに、または季節の移ろいに合わせて提供される。

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料理が好きで、よく友人を集めてはカレーを振舞っていたというオーナの中野さん。信頼するハラペコ同士達から背中を押され、その延長線上に今のお店がある。

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スパイスカレーに虜になった最初のきっかけは、食品メーカーに勤めていたお姉さんから送られてきたとあるスパイスキット。この出会いが中野さんの扉をあけた。家族の輪から紡がれる縁と新たな道、とても素敵なお話ね。

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「ここでしか食べられないカレーを届けたい」。
そんな信念を抱きながら紡がれるカレーは、驚きとユーモアと感動に溢れている。

「香草とゴマ」1,200円。
「香草とゴマ」1,200円。

本日のお品書きは「香草とゴマ」。色々とりどりの副菜が装飾され、香草色に染まった一皿。まるで深緑の帽子を被ったような彼は、なんだか不思議な空気を纏う。

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ほうれん草、春菊、パクチー、セロリの葉、カスリメティ…様々な香草達をくつくつ煮込んだ"ゴルメサブジ"というイランの料理。そこにゴマのペーストを合わせたプンジェ流のペルシャの風。

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香り高い風味と味わいをぎゅっとしっかり詰め込まれた香草グレイビー。そこにずしんと、確かなボディーブローで旨みをプッシュする胡麻のコク。ただそこにいるだけで存在感の強い胡麻。そんな彼が前に出過ぎず、香草のためのさりげない引き立て役に立ち回っているところが特に好き。そうゆう人が1番モテるのよね。

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プンジェのカレーが面白いのはここから。さて、この副菜達がこれからはじまる召喚魔術の秘密。

豆やスパイスを炒って粉にしたインドのふりかけチャマンディポディ
笹掻きのごぼうと厚削りの鰹節
青唐辛子のアチャール
さつまいものココナッツチャトニ

まぜて加えて、旨味の層を重ねて、食べて。

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この一皿でまた再び調理が行われている…そんな感じ。

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そして忘れちゃいけない、スープさん。ヨーグルトとイエロームングダルを煮込んだライタに近いスープ。くるりとひとかけ。酸味と甘味が、味をまあるく整えて、またほら新しい味覚よこんにちは(魔法みたい)。

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海外旅行が好きで、そこで食べた味の印象や異国の料理の写真を見ながらインスピレーションを沸かせるという中野さん。特に中東料理は、見栄えから美しく面白く、好奇心を掻き立てるという。このカレーのスパイスとなる、ペルシャ料理の要素もここから沸いて捉えて形となった。料理人であり、アーティスト。なんてクリエイティブな切り口だろう。

「ビリヤニ風ポロウ」。
「ビリヤニ風ポロウ」。

今回特別に用意していただいた「ビリヤニ風ポロウ」。知らない、こんなビリヤニ、わたし知らないよ…?焦茶色の表皮、周りに取り巻くミステリアスな副菜たち。謎のサーカス団に迷い込んだような、わくわくした高鳴りに、思わず頬が赤く染まる。

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インパクトの強い焦茶のそれは、おこげ。実はペルシャ料理はおこげに強い執着があり、大事な調理の要素だそう。なんだかわたしって日本人と似てますね(おこげ大好きわたし)。

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カリカリに香ばしく焦げたおこげ。まあるい楕円はポテト、その下にはナッツ、ドライフルーツ、カレーのグレイビーが計算されて仕込まれている。旨みが巧妙にミルフィーユされた、プンジェの発明ビリヤニ。熱量高めのナイスボディだ。

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この旨味の層だけでも大満足なのに、周りの副菜たちが混ざることによって美味しいと驚きに拍車がかかる。あぁ、とてもいい。楽しい。クリエイティブで遊び心に飛んでいて、戯けているように魅せながら、パンチはしっかり正面に当ててくる。

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もうすっかりロックアウト。ずるいよ、こんなの知らないもん。何にも例えようのない。これは発明であり、わたしたちにとってかけがえのない出会いである。食体験を通して、好奇心がむくりと芽生える。カレーってやっぱり素敵な料理。飽きることはない無限な一皿。

要町 カリープンジェ

今年も存分にわたしを骨抜きにしておくれ。だいすきです。

〈curry Punje〉

■東京都豊島区池袋3丁目21-13
■11:30〜14:30 月〜水曜休

(photo:Kayo Sekiguchi)

村田倫子
村田倫子 / モデル

「モデルとして雑誌をはじめ、TV、ラジオ、広告、ファッションショーなどで幅広く活躍。モデル界きってのカレー好きとして知られ、イベント出演や界隈の著名人との対談も行う。自身がカレー屋に訪問し執筆まで行うWEB企画「カレーときどき村田倫子」をHanako.tokyoで連載中。」

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