旅の相談は「友近ツーリスト」にご用命を。家族や仲間をもてなす友近流旅の楽しみかた TRAVEL 2024.03.11

とにかく温泉が好きと言う友近さん。仕事のスケジュールには定期的に旅用のオフを事前に書き込み、予定を確保。各地の温泉を巡っていると言う。友近流旅の楽しみ方を教えてもらいました。

スケジュール帳に次の旅の予定を書いたときから、ワクワクがはじまるんです

友近

「窓が一枚絵のように大きい旅館やホテルで、そこに広がる景色をただただぼーっと眺めていたい。余計なことは考えず、深く深く深呼吸する。そして、そこから見える灯りの下にはどんな暮らしをしている人がいるんだろう…と想像したりします。そういうことからネタがふと浮かぶこともある。それを温泉に浸かりながらできたらさらにいいので、部屋に露天風呂がついていたら最高ですね」

岐阜・下呂温泉〈しょうげつ〉で飛騨の温泉街の夜景を眺める、または、冬に訪れる新潟・妙高高原の〈赤倉観光ホテル〉で白銀の山々を望むのもいいと言う。

最近行ってよかった温泉は群馬・万座温泉。「万座温泉の硫黄泉はいろんな泉質があって面白い」
最近行ってよかった温泉は群馬・万座温泉。「万座温泉の硫黄泉はいろんな泉質があって面白い」

友近さんの地元・愛媛の道後温泉には後輩たちを案内することもあるそうだ。

「道後だけではないんですけど、いろんなところのおいしいもの、いいところを知りたいとなったら、旅好きの友近に聞くといいよと芸人仲間の間でいわれています。福岡だって地元芸人やテレビ局のスタッフさんより通な店を知ってますよ(笑)。友近ツーリストの目利きは確かです。2023年は、ガンバレルーヤのふたりを連れて道後へ行きました。すべて私のアテンドで。なかなか楽しいコースなので、ぜひみなさんも行ってみてほしい。まず松山の老舗洋食店〈でゅえっと〉の絶品ミートソースで腹ごしらえをします。

道後温泉を訪れたら、足を延ばすのにおすすめしたい〈島のモノ 喫茶 田中戸〉のかき氷。
道後温泉を訪れたら、足を延ばすのにおすすめしたい〈島のモノ 喫茶 田中戸〉のかき氷。

そのあと港町の方へ出て、おやつにおいしいかき氷をいただき、お土産用にじゃこ天屋さんにもお連れします。市内に戻り、今度は奥道後へ。硫黄泉が楽しめる秘湯があり、そこで貸し切りの日帰り湯を堪能。旅館にチェックインし、夜はまた松山へ。私がコントで演じる西尾一男のモデルとなった大将がいる〈焼肉くいしん坊〉で夜ごはん。

ガンバレルーヤと〈焼肉 くいしん坊〉へ。西尾一男キャップとTシャツも友近さんが用意。とことん楽しませるおもてなし精神に脱帽!
ガンバレルーヤと〈焼肉 くいしん坊〉へ。西尾一男キャップとTシャツも友近さんが用意。とことん楽しませるおもてなし精神に脱帽!

最後の締めはストリップ劇場〈ニュー道後ミュージック〉。夜の道後もたっぷり楽しみます。翌日は、松山城へ。愛媛の気持ちいい風を感じてほしいから、ロープウェイでなくあえてリフトに乗ってもらう。あと、お土産には老舗和菓子店〈つぼや菓子舗〉の『坊っちゃん団子』を。今回は1泊2日のプランでしたが、もう1泊できるなら今治へ行くツアーもご案内できますよ(笑)」

歳を重ねても旅を楽しむ好奇心を持っていたい

友近

旅好きなのは20代から。常に忙しい合間をぬって行きたい場所をピックアップし、選択肢をいくつも持っているそう。温泉だけでなく、気楽なホテルを取りグルメ旅やひとり旅を楽しむこともある。そんな旅上手な友近さん、その完璧なアテンド力は家族旅行でもいかんなく発揮されるそう。

「昨年末からの年越しで、家族5人でハワイ旅行に行ったんです。95歳(誕生日を迎えて今はもう96歳!)の祖母がハワイに行きたいというので、それは連れて行かないとあかんやろ、と。祖母だけでなく同行した母も76歳。高齢者多めの旅なので、ホテルステイでのんびりできるプランにしました。年越しの瞬間も部屋のテラスから花火を見て。

年末年始のハワイ旅。「旅先で景色を楽しむのは温泉宿だけでなく、都会でもリゾートでもマスト。今回も眺めのいい部屋をチョイス。祖母もテラスから花火を眺め、海にも入り大盛り上がり!」
年末年始のハワイ旅。「旅先で景色を楽しむのは温泉宿だけでなく、都会でもリゾートでもマスト。今回も眺めのいい部屋をチョイス。祖母もテラスから花火を眺め、海にも入り大盛り上がり!」

祖母はがんばって長時間のフライトに耐えて、コース料理をモリモリ食べて、海水浴も堪能していましたよ。

ハワイで海水浴をする人

年越しの瞬間も大盛り上がり。母は踊り出すし、祖母も〝ハッピーニューイヤー〞の王冠をつけてご機嫌。こんな陽気な家族の中で育ったら娘も芸人になるよなと改めて実感したくらい。すごく楽しそうにしているのを見て、自分も歳をとっても旅を楽しめるマインドを持ち続けたいと思いましたね。

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3月には家族で国内旅に行くので今から楽しみです。旅は行く前の準備の段階から〝何を食べよう?〞〝何をしよう?〞とワクワクできるのがいい。ちょっとしんどい仕事があっても、スケジュール帳に旅の予定があるとそれまでがんばろうと思えるのが、実はいちばんの癒しなのかもしれません」

photo_Masanori Kaneshita styling_Yoshiko Fujii (masse) text_Kana Umehara

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