今さら聞けない!参拝の『基本のキ』。【完全保存版】正しい参拝の作法から、おみくじやお守りの保管方法まで。
2020.09.16

なぜ?なに?神社仏閣Q&A 今さら聞けない!参拝の『基本のキ』。【完全保存版】正しい参拝の作法から、おみくじやお守りの保管方法まで。

どこの寺社に行けばいいんだろう?神社とお寺ってどこが違うの?参拝の正しい作法って?…など今さら聞けない!?数々の神社仏閣にまつわるギモンを、民俗学者・畑中章宏さんに聞きました。
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Q1.神社とお寺ってどこが違うの?

神社仏閣参拝の『基本のキ』

どちらも日本人になじみが深いが、信仰する宗教が違う。神道の教えを元にしているのが神社。日本古来の神様を祀り、神職や巫女が祭祀を行う。一方、仏陀を開祖とした仏教の教えに基づいて建てられたのがお寺。仏様を祀り、僧侶や尼僧が住みながらお勤めや修行をする。神社は神々が宿る場所に祭壇を設け、そこを神殿と呼び、寺では仏様を祀る場所を本堂などと呼ぶ。

Q2.どこの神社・お寺に行くべき?

初詣やお宮参りなどは自分が住んでいる場所から一番近い神社=氏神社へ参拝を。氏神様はその土地に長く住み着く地域の守り神であり、もっとも大切にすべき対象。初詣は1カ所と決まっていないので、氏神社へ参拝したあと自分の願い事に合わせてご利益のある神社へ行くのもいい。

神社の種類
●神宮/天皇家との結びつきが強く、神社の中でも格式が高い。一般的に「神宮」と呼ぶ場合は〈伊勢神宮〉のことを指す。

●稲荷/商売繁盛の神様を祀っている神社。朱い鳥居があり、狛犬の代わりに狐が設置されている場合が多い。総本社は京都の伏見稲荷大社。

●大社/地域信仰の中核をなす大きな神社の意味で、中社、小社と続く。もともとは島根県の〈出雲大社〉のみに使われている呼び名だった。

●天満宮/学問の神様=菅原道真を祭神として祀っている神社。道真とゆかりが深い、京都の〈北野天満宮〉と福岡の〈太宰府天満宮〉が有名。

Q3.適切な参拝時間は?

決められた時間はないが、神域の空気が清らかな方がいいので、人が多くなる前の朝早い時間帯がおすすめ。初詣は1年の平穏無事を祈願するために行くものなので、元旦から1月3日くらいまでに参拝するのが理想的。遅くとも1月末までには行きたい。大晦日の深夜から年明けにかけての参拝は二年参りと呼ばれる。

Q4.参拝にふさわしい格好は?

神社仏閣参拝の『基本のキ』

清潔で質素な格好が好ましい。極端に派手だったり、露出が多い服装はNG。デニムやスニーカーなどカジュアルな印象を与えるものもできることなら控えたい。女性はブラウスとスカートであれば大丈夫。アクセサリーも控えめに。厄払いや安産祈願など正式参拝の時はスーツがベター。

Q5.参拝の作法を教えて。

神社の場合は、鳥居をくぐる前に一礼。鳥居は神域(神様の領域)と俗世(人間の世界)を分ける境界の役割なのでここでの挨拶を忘れないこと。境内に入ったら参道の端を歩いて進む。手水舎(ちょうずや)で両手を清め口をすすぎ、身を清めてから神殿前へ行き、軽く一礼。賽銭を入れ、鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼。寺の場合は、山門の前で浅くお辞儀をしてから寺内へ。手水舎で身を清め、線香を上げる(線香がない場合は省略)。本堂の前に着いたらお辞儀をし、賽銭を入れ、鐘を鳴らして胸の前で合掌。最後にお辞儀。寺の場合は拍手を打たないのがお約束。

【手水の手順】

手水の手順1
1
手水の手順2
2
手水の手順3
3
手水の手順4
4
手水の手順5
5
手水の手順6
6

1.柄杓で水をすくう。
手水舎に着いたら柄杓を手に取り、水をたっぷりとすくう。

2.左手を洗う
右手で柄杓を持ち、3割くらいの水で左手を洗う。

3.右手を洗う。
柄杓を左手に持ち替え、2割くらいの水で右手を洗う。

4.口を清める。
右手に持ち替え、水を左手にのせて口をすすぐ。飲むのはNG。

5.もう一度左手を洗う。
1割くらいの水で左手をそっと洗い流す。

6.柄杓の柄を洗う。
左手を添え、残った水で柄杓の柄を流し、柄杓を伏せて戻す。

Q6.おみくじの順位は?

おみくじ

大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶、大大吉凶の順が一般的だが、寺社によって吉の位置が変わる場合もある。ただ、吉凶の結果より今後の指針となる運勢の解説の方が大事。凶や大凶でも、気を引き締めていればご加護があるとされているので、縁起が悪いといって落ち込む必要はない。

Q7.引いたおみくじはどうすればいい?

おみくじ

「縁を結ぶ」に通じることから、古くから境内の木の枝に結ぶ習慣があったおみくじ。現在は木ではなく、おみくじを結ぶための場所を用意しているところも多い。各寺社のルールに従い、決められたところへ結ぼう。持ち帰っても問題はないが、その場合は大切に持ち歩くこと。

Q8.御朱印ってなに?

御朱印
こんなかわいい御朱印帳も!

「御朱印帳」は本来「納経帳(のうきょうちょう)」といい、写経を納めた証として押してもらうもの。現在は納経しなくても押してもらえるが、スタンプラリーのように御朱印の数を増やすことにとらわれると本義から外れてしまう。ちなみに、神社と寺社で御朱印帳を分ける必要はない。

Q9.お守り・お札に期限はあるの?

お守り・お札

お守りやお札の効果があるのは1年ほど。長期間外気にさらされると汚れがつき、効力が薄まるといわれている。新しいものをいただく前には、古いお守りやお札はいただいた寺社へ返納し、お焚き上げをしてもらう。遠方の場合は、近くの寺社へ持って行ってもよい。

Q10.お守り・お札の保管方法を教えて。

直射日光を避け、風通しの良い、目線より高いところへ置こう。護ご摩まや破は魔ま矢やのように厚みがあるものはそのまま立てかけ、お守りやお札など自立しないものは糊や両面テープで壁や柱に貼り付ける。お守りやお札の数は1つが基本。いくつも並べるのは良くない。

教えてくれた人…畑中章宏(はたなか・あきひろ)

民俗学者、作家、編集者。主な著作に『日本の神様』(イースト・プレス)、『蚕絹糸を吐く虫と日本人』(晶文社)などがある。最新刊は『関西弁で読む遠野物語』(エクスナレッジ)。

(掲載/photo:Maki Ogasawara, Yuko Moriyama cartoon&illustration:100%ORANGE text:Mariko Uramoto supervision:Akihiro Hatanaka model :MARIKO)

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