発酵と、大豆と、わたし。 7/1〜7/7 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。人生初!ヨーロッパ納豆デビュー。 LEARN 2019.07.14

納豆をこよなく愛する23歳「なっとう娘」が送る、納豆のビジュアル、香り、テイストについてコメントしつつ、魅力を語っているコラムです。(あくまでも個人の感想です)日々ライブ配信にて紹介している色とりどりな納豆たちがずらり!身近な存在だけど実は奥が深い納豆の世界へ、あなたも誘われちゃうかも!?ぜひご覧くださいませ!

最近ドはまりしている納豆パスタ@大手町「カフェレストラン・ロア」
最近ドはまりしている納豆パスタ@大手町「カフェレストラン・ロア」

このコラムでは、毎日の配信で食べている納豆1週間分を3つの評価軸をMAXの数値を5として、私の主観で評価させていただいています。あくまでも、その納豆の特徴を表すための数値なので、数値の高い低いに優劣はありません!ご自身の好みに合った納豆探しの参考にしてみてくださいね。

〈3つの評価軸〉
・ねばり(弱い 1↔5 強い)
・納豆のかおり(控えめ 1↔5 濃厚)
・豆のかたさ(柔らかい 1↔5 固い)

上記3つの評価のほかに、各納豆に関する情報と感想として「なっとう娘メモ」を添え、私の思う納豆の魅力を余すことなくお伝えさせていただきます。みなさんと多種多様な納豆の世界を共有できたら嬉しいなと思いコラムという形で発信をはじめましたので、ゆるりと読んでいただけたら嬉しいです!

それではレッツ「ねばログ」!

▽1週間分の納豆配信まとめ動画も公開中!▽

1.黒と金の織りなす高級感と優しいだしの味わい。「美味だし」/〈あづま食品 株式会社〉

購入価格:128円(40g×3P)
購入価格:128円(40g×3P)

●ねばり 2.7
●納豆のかおり 3.2
●豆のかたさ 3.5

黒色の背景に金色のデザイン。黒と金が織り成すその高級感と重厚感を私たちは一体なぜ感じるのだろうか。そんなビジュアルの「美味だし」は焼きあごとカツオの旨味重ねだしタレと言うこだわりをより高級感をまとってラベルという小さなキャンバス内で演出している。一体どんなタレで納豆を楽しむことができるのだろう。そんなことに胸をわくわくさせながら、パッケージを開ける。

納豆をかき混ぜ口に運ぶと、だし感が華やかすぎず、醤油に近い塩気あるマットな味に仕上がっているではないか。個人的にはもっと華やかさのあるタレor塩気の強いカツオ感のどちらかに振り切ってしまっても良いのではないかと個人的に思った。優しいだし感を納豆で楽しみたい方にオススメの一品。

2.はんなり納豆お食べやす。「京の白だし」/〈京都 鶴の子納豆〉

購入価格: 180円(40g×3P)
購入価格: 180円(40g×3P)

●ねばり 3.6
●納豆のかおり 3.5
●豆のかたさ 3.7

まるで納豆ではなく白だしが商品かのようなパッケージ。左右サイドに施されているデザインが京都の雅な繊細さを表現している。白だしのタレはなかなか食べたことがなかったので、果たして納豆とどのようなハーモニーを奏でるのかそんな疑問と、まだ経験せぬ味わいへの遭遇に期待を膨らませつつラベルを外した。豆にタレを加えよくかき混ぜていく。ふわふわと泡立つまるで京都のはんなりさを彷彿させるような柔らかい印象の納豆だ。

ひとくち口に含むと、ふわっとした粘りにだしの味がふんだんに詰まっていることがよくわかる。気泡の一つ一つから出汁の香りがこみ上げ、その香りを楽しむ。豆の固さも納豆の香りもしっかりしていて、だしの香りが独走するのではなく、お互いのバランスが取れており、豆感、タレ、納豆独特の香り、全要素の存在感を感じられる点に好感が持てる。

3.愛情は旨味になる。「城里青御前(農家の納豆シリーズ)」/〈菊水食品〉

購入価格:1,847円(30g×6P)
購入価格:1,847円(30g×6P)

●ねばり 0.2
●納豆のかおり 4.9
●豆のかたさ 3.9

フランス初日での納豆。まるで異国で食べると、納豆も日本食ではなく海外の少し不思議な伝統食のように思えるので不思議だ。この農家の納豆シリーズは、6つの納豆をそれぞれ別の農家さんがこだわって作ったものが6つセットになって売っている。セットの箱のデザインもとても可愛らしい。中を開けると説明書も付いており、1つ1つの納豆に対し、美味しさの五角形のチャートで評価されているものと、農家さんのプチ情報について記載されている。その説明書によるとこの「城里青御前」はねばりと香りがマックスで評価されている。

農家さんの似顔絵の書いてある蓋を開封すると、若干色味が緑かかっている豆が出迎えてくれる。粘り気はなぜかとても弱くなっていた。私の食べるタイミングがあまり良くなかったのだろうか。またいつかリベンジしたいと思った。口にすると豆の甘みと華やかな香りを存分に感じることができる贅沢な納豆である。豆一粒一粒は歯ごたえもあり満足感も高く、農家さんの愛情を納豆を通してひしひしと感じることのできる納豆であった。

4.フォーカスポイントに座布団一枚!「からしも旨い」/〈かじのや〉

日本販売価格:160円(45g×3P)フランスでの購入価格:1.91ユーロ(約231円)
日本販売価格:160円(45g×3P)フランスでの購入価格:1.91ユーロ(約231円)

●ねばり 1.8
●納豆のかおり 2.4
●豆のかたさ 2.6

タイトルからしてからしの推しがすごい。そのストレートなタイトルから思わず手が伸びる人も多いだろう。あえてこのからしと言う役所に目をつけたと言うところも面白い。早速開封すると、薄いシートの下に透けて見える納豆の上に、タレと通常のサイズより明らかに大きいからし私が私を迎える。そして私はそのからしを手に取りラベルに書いてあった「練りからしが当社比2倍量」と言う言葉を思い出す。しかもなんと3種の辛子を贅沢にブレンドしているらしい。気になりが過ぎる。

早速シートを取り納豆を箸でかき混ぜる。こんなにもタレからしを入れることが楽しみになった事は今までない。納豆の粘りが出てきたところでタレからしを入れる。通常からしは入れずにタレの味で楽しむ。なぜならからしはもともと納豆の臭みを控えめにするために付けられているものだからである。タレとからしを入れさらに混ぜる。

見るからにイエロー味がかった納豆全体を眺めながらも口に運んで行く。口に入れると同時にからしのマイルドな辛さが広がる。粒は柔らかく、間違いなくネギが合うなぁそんな妄想している時、ふとピリッとした辛さが後から追ってやってくる。さすが特製のからしなだけあって、今までにない新鮮な味わいである。そんな味に感心しながらのりと卵を入れても美味しそうだと妄想がどんどん膨らむそんな楽しい新しい楽しみ方の納豆である。

5.売り方が異国な感じ好き。「おいしい水戸納豆」/〈JFC(UK)LTD.〉

フランスでの購入価格:6.40ユーロ(約774円)
フランスでの購入価格:6.40ユーロ(約774円)

●ねばり 3.6
●納豆のかおり 3.1
●豆のかたさ 3.2

フランスの冷凍コーナーでひときわ目立つこの納豆。「おいしい水戸納豆」と表記されているストレートな商品名。6パック入りとお徳用サイズで、なかなか見ることのないこの販売スタイルに私も、いま海外の納豆棚を目の前にしているのだと高揚を隠せずにはいられない。商品名以外の部分はすべてフランス語、英語など多数の言語で商品説明が記載されている。全く日本語での記載がないところも潔くて良い。

袋開けて純白のパックを手に取り、蓋を開けて豆をタレとともにかき混ぜていく。タレが納豆の味わいに深みを出し、うまみを引き立てている。小粒すぎない小粒の豆感もgood。醤油感の強いおかず納豆で、白米とのりが欲しくなるようなそんな罪深い納豆。冷凍した納豆は冷蔵庫で何日か置いて発酵させると、より味が引き立つことが今回のフランス滞在でわかった。(種類にもよっては日にちを置かない方が美味しい場合もあると思うので、悪しからず。)

6.スパニッシュ納豆。「NATTO」/〈Sojhappy〉

フランスでの購入価格:2.50ユーロ(約302円)
フランスでの購入価格:2.50ユーロ(約302円)

●ねばり 0.4
●納豆のかおり 4.7
●豆のかたさ 4.0

なっとう娘史上初、スペイン産の納豆である。これはフランスのオペラ座の近くにある「京子」と言うお店に置いてある納豆。冷凍で日本から輸入しているため冷凍コーナーに納豆が置いてあることが多いのだが、この納豆だけ冷蔵のコーナーに置いてあった。危うく見落とすところだったが店員さんに自分の「なっとう娘」の活動を説明したところ、納豆コーナーまで案内してくださり、見つけることができた。

NATTOと描かれたパッケージはどこかポップでかわいらしい。またタッパーのようなプラスチックのパックに入っているのもビジュアルとして、異国の食べ物且つスーパーフード感が漂っていて新鮮極まりない。若干中のビニールの蓋が開けにくいのが難点だが、フランスで購入し食べた納豆の中で一番美味しかった。

タレはついていなかったので、タレ無しのストレートで食べた。粘り気はさらっと糸はあまり引かないタイプで、納豆の香りが最高に引き立っている。小粒もしっかりとした粒感で、冷凍解凍後少し冷蔵庫で寝かしておいたのが良かったのかもしれない。スペイン産の納豆。なかなか食べる機会がないと思うので、納豆好きとしては、ぜひフランスに足を運んだ際に、この〈Sojhappy〉のNATTOを手に取り食べてみていただきたいと思う。

7.冷凍納豆との付き合い方。「有機納豆」/〈納豆屋〉

日本販売価格:128円(35g×3P)フランスでの販売価格:2.70ユーロ(約326円)
日本販売価格:128円(35g×3P)フランスでの販売価格:2.70ユーロ(約326円)

●ねばり 3.5
●納豆のかおり3.4
●豆のかたさ 3.9

初めて目があったのは、フランスの冷凍庫だった。「はじめまして。ボンジュール。」と言う気持ちでカゴへと入れる。冷凍の状態から冷蔵庫に入れ、何時間か置いて解凍する。

いざ開封。黄色のラベルをはがしパックを開ける、それと同時にタレに何か入っていることを確認した。タレに何が入っているかを確認するのに裏の表示を見るがフランス語のシールが貼ってありわからない。フランス語のシールをはがし日本語で探す。どうもこれは昆布エキスらしい。どんな味わいになるのだろう。そんな期待で胸を膨らませながら納豆の味をかき混ぜていく。そこにタレを加えさらに混ぜ進めていく。混ぜている段階からタレの香りと伸縮性のある粘度を感じ始める。よく伸びる粘りを愛情たっぷりの眼差しで見つめながらひと口食べる。

口に入れた瞬間のタレによる旨味の広がりがすごい。これはきっと昆布エキスの働きだとすぐに脳裏をよぎった。徐々に旨味の後に甘いタレの味わいを感じる。そんなタレの存在が大きいせいか雨ですか豆の存在も香りも全て持っていかれる感じが否めない。全体的に納豆の香りは強くないが、口の中の納豆が食道へと向かう口の中が終わりかけの時にたまに鼻から抜ける納豆の香りが、個人的にグッとくるポイント。

●「 6/24〜6/30 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。アレンジ・大容量・サミット、納豆という大海に溺れて。」はこちら。
●連載『なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。』まとめページはこちら。
●毎朝8:30〜納豆ライブ配信中のインスタグラムはこちら。 @nattou_musume_

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