まるでアートギャラリー?ものづくりの街・蒲田が舞台。 “町工場”を体験できる〈ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田〉が誕生!
ホテルに泊まりながら、その街のことを深く知れたら一石二鳥ですよね。今年4月にオープンした〈ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田〉は、大田区蒲田に根づく町工場の技術と、そこで働くクラフトマンのライフスタイルを宿泊するだけで体験できるというユニークなホテルです。“体験できるホテル”ってなんだろう?かなり気になるので、レポート開始です!
町工場を感じる…そこはまるで小さな美術館。
東京の玄関口、大田区蒲田にオープンした〈ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田〉。昔から蒲田に根付く“町工場”をコンセプトに、そこで働くクラフトマンの技術やライフスタイルを体験できる工夫が凝らされています。
ホテルに足を踏み入れてまず目に入るのは、エントランスに置かれた旋盤機(せんばんき)。こちらは実際に町工場で使用されていたというもの。使いこまれた機械を見ていると、せっせと働くクラフトマンの姿まで浮かんでくるようです。
他にも、館内には町工場の技術を知ることができる展示が盛りだくさん。その代表的なものが「フロアサイン」です。本来は宿泊者だけが鑑賞できるものですが、今回は特別に私も見せてもらいました!
クラフトマンの手仕事が詰まったフロアサイン。
蒲田では、ひとつの製品を複数の町工場で協力して作り上げる「仲間まわし」というネットワークが築かれているのだそう。例えば「穴あけはこの工場」「研磨はこの工場」というように、それぞれの工程を分担することで、効率よく製品を作り上げていきます。
その要領で10社以上の町工場の技術を集めて作られたのが、各階に設置されたフロアサインです。
「磨く」「曲げる」「折る」など、それぞれの階によって加工技術は異なり、作品の雰囲気もガラリと変わります。熟練した加工技に、手仕事のすごさを思い知らされました!
また、1階ロビーにはフロアサインの一部と共に、設計図が書かれた展示もあり、じっくりと知識を深めることができます。
“お弁当風”の朝ごはんにも注目!
さらに1階の〈EXPRESS CAFE(エクスプレスカフェ)〉の空間、そして提供する朝ごはんにもクラフトマンのライフスタイルを反映しています。まずはカフェの「スチールルーフ」。
こちらのスチールルーフは、全長6mある一枚の大型金属を折り曲げて製作されています。6m…そんな巨大なものを折り曲げるなんて、想像するだけで高度な技術がいりそうです!
また、朝ごはんはクラフトマンが食べていたであろう「お弁当」を再現。お弁当箱に好きなおかずを詰めていくという、斬新な発想のブッフェです。カフェが混んでいるときも、お部屋に持ち帰ってゆっくり食べられるのが嬉しい!
ブッフェに並ぶのは、海苔問屋数で日本一を誇る蒲田の海苔で包んだおにぎりや、創業1927年の“超”深蒸し茶専門店「浦南茶荘(ほなんちゃそう)」など地元の名物。
海苔は香りがよくて、お茶とも相性ばっちり。朝からほっこりとした気分にさせてくれます。
快適な空間でプライベートタイムを。
客室は、無料Wi-Fi、Apple TV、マルチ充電器、Bluetoothスピーカーなどを完備した充実の設備。快適な空間で、旅行中でも自分らしい時間を過ごすことができます!
さらに館内着にはUNIQLOのパジャマ、マットレスは有名スポーツ選手も愛用していることで話題のエアウィーヴを使用しているのも魅力です。
スタイリッシュな内装のなかにも、「木毛セメント板」という材料を利用した壁など、町工場らしい雰囲気づくりは忘れません。
また、部屋番号が書かれたプレートにも町工場の技術が詰まっているので、部屋を出入りするときにはぜひ注目してみてくださいね!
もっと楽しみたい方には「ON THE TRIP」アプリ!
もっと蒲田のことを知りたいという方には、同ホテルで利用できるトラベルガイドアプリ「ON THE TRIP」がおすすめ。テキストや写真・音声を使って館内展示をより詳しく解説してくれるだけでなく、ホテル周辺の観光スポットまで案内してくれます。
銭湯めぐりをしたり、下町の雰囲気に浸ったり…蒲田の魅力をたっぷりと感じてみてくださいね!
〈ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田〉
■東京都大田区南蒲田1-3-15
■03-3733-5511
■チェックイン15:00~27:00、チェックアウト~11:00
朝食6:30~10:00(9:30LO)
■無休
■全室・全館禁煙
■公式サイト