投資と運用、どう違うか知ってる?それぞれのメリット・デメリットも解説

いずみ・みちこ/子どもの環境・経済教育研究室代表。全国各地で「女性のためのコーヒータイムの経済学」や「親子経済教室」など講演活動を行う。環境、経済絵本や児童書など著書多数。
投資に関心があるけどまだ本格的に始めていない人は、現金の増減がないポイント運用から始めると、初心者でも気軽に投資にチャレンジすることができる。ただし、この分野は法整備がまだ追いついていないので、貯め方、使い方のルールを自身で決めることが大切。気軽に貯められるポイントだが、使わずにいると消失することも。ポイントサービスによる各社の違いや、クレジットカードや金融機関など多様で細分化されているポイントの知識リテラシーを身につけたい。
チェック項目は、「利用する際には個人情報を登録する必要があるため、運営会社が信頼できるかどうか(プライバシーマークを取得しているか)」「ポイントを貯めるための買い物になり、かえって無駄遣いになっていないか」の2点。気がつけばどんどん増えていくポイントの管理が苦手な人は、一括管理してくれるアプリの活用もおすすめだ。どんな目的でポイントを増やしたいのかを明確にし、効率よく管理し貯めることができる。自分に合ったポイ活で、賢く投資の第一歩を踏み出そう。
ポイント運用

ポイント運用は、投資の擬似体験のようなもの。証券会社の口座開設は不要。ポイント運用会社が用意したコースにポイントを投じると、株式市場などの値動きに連動してポイントが増減する仕組みになっている。
ポイントを単なる消費に使うだけでなく、資産運用に活用する方法。貯めっぱなしのポイントで投資初心者もトライしやすい。
ポイント運用に向いている人
少額から始められ、リスクの少ない運用が可能。貯めたポイントを使って気軽に運用を楽しみたい人、リスク回避を重視する人や初心者向け。
ポイント運用のメリット
- 証券会社の口座不要。思い立ったら、いつでも始められる。
- 増えたポイントの使い道も様々。生活費を賢く節約することも。
- 現金は減らないからリスクが少ない。
ポイント運用のデメリット
- 保有ポイントの限りでしか投資できないから、投資対象が限られる。
- 現時点では選択肢が少ない。
- 市場動向によって、現金は減らなくてもポイントが減る場合も。損失が生じるリスクも。
ポイント投資

ポイント投資は買い物やサービス利用で得たポイントを使って、実際に株式や投資信託を購入することができる。ポイントと現金を組み合わせた投資プランもある。ポイントだけで投資する限り、運用で損が出ても現金が減るわけではない。
まずは初心者でも利用しやすいサービスをチェック。
ポイント投資に向いている人
株式や投資信託など、金融商品の運用に興味を持っている人。投資には価格変動やリスクが伴うが、そのリスクを受け入れて運用を楽しみたい人。
ポイント投資のメリット
- ポイントを使うから、損をしても自分の「現金」が減るわけではないので、気軽にできる。
- ポイントと現金とを組み合わせることもできるので、少額からできる。
ポイント投資のデメリット
- 取引手数料がかかる場合がある。
- 目的と手段が逆転して無駄遣いも(ポイント投資のために余計な買い物をするなど)。
- 株式や投資信託などの価格変動によって損失が生じるリスクも。