作り上げるプロセスもまた楽し。LIGHT RAY WINDOW 浦本真梨子さんのMy Better Room
都心で暮らすヒントが詰まった、 大きな窓から光差し込むワンルーム。 LEARN 2023.07.07

取材や撮影で都内を軽やかに駆け回るライターの浦本真梨子さん。都心でありながら落ち着いたエリアにあるマンションの一室に引っ越してきたのは、コロナ下のことだった。

「まだ思うように外出できなかったとき、大きな窓から緑が見えるところに惹かれてこの物件を選びました」と浦本さんが言う通り、高い天井から広がる窓から気持ちの良い光が部屋に差し込んでいる。「決して広くはないけれど、朝方に入る柔らかな光や緑に癒されています」と言うその窓の近く、部屋の中心に配置されているのは、円形のテーブルだ。「エクステンションで大きくなるものが欲しくて、ネットオークションでヴィンテージのテーブルを狙い撃ちしました」と浦本さんが丸いテーブルを広げると、オーバル形の6名用に。
「家で過ごす時間が増えて、友人を招くことができる場所にしたいなと思うようになったんです。心地よい時間を過ごしてほしいから、テーブルは迷わずこの部屋の特等席に」

部屋に入るとまず、大きな窓の向こうの緑が目に入る。天井が高く、上から光が差し込むこの部屋の特等席にはダイニングテーブルを配置。
部屋に入るとまず、大きな窓の向こうの緑が目に入る。天井が高く、上から光が差し込むこの部屋の特等席にはダイニングテーブルを配置。

ダイニングテーブルに座ると、窓の外の緑は目に入るが、ロフト上のベッドルームは死角になる。もともと自宅で仕事をすることも多く、「仕事をするスペースとベッドルームを分けたい」と思って部屋探しをしていた浦本さんの狙いは、このロフトによって叶えられている。
「人を招いたときにプライベートスペースが目に入ることがなので、お互いに気を遣わずに過ごせます」。そう言われてみると、部屋の中を見渡してみて目に入るのは、本棚に並ぶ書籍雑誌と選び抜かれた家具や家電くらいで、良い塩梅で生活感がない。それも空間を広く感じる一因かもしれない。

「食器棚や靴箱のほかにはクローゼットが一つあるくらいで収納は少なめ。存在感のあるテレビの代わりに小型プロジェクターを導入したり、シーズンオフの服はクリーニング店に預けるなど、ミニマルな空間を心地よく保つ工夫をしています」

時に本棚の上はスタンディングデスクに、ロフト下のソファはこもって映画を見るのにぴったり。都会の暮らしを楽しむために、限られた空間を生かすヒントがこの部屋に詰まっている。

大きな窓の下に配置した本棚は、スタンディングデスクとして使用するのにもぴったり。気分転換で窓の外の緑を眺めながら仕事をすることもあるそう。
大きな窓の下に配置した本棚は、スタンディングデスクとして使用するのにもぴったり。気分転換で窓の外の緑を眺めながら仕事をすることもあるそう。
photo : Yu Inohara text : Rio Hirai (FIUME Inc.)

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