朝活にはやっぱりパン。 朝からバターの香りに包まれる幸せ。モーニングを食べにいきたい名店ベーカリー3軒  FOOD 2018.08.10

ギリギリまで寝ていたい朝も、ベーカリーのモーニングを食べに行くという「美味しい目的」をつくれば、早起きできるかも。東京・横浜のモーニングメニューが有名なベーカリーをHanako特別編集のMOOKから3軒ご紹介。名店中の名店のパンで、バターの香りに満ちた、幸せな朝を。

1.もはや、バゲットの代名詞とも言うべき名店〈ヴィロン 渋谷店〉/渋谷

ヴィロン 渋谷店 渋谷

朝9時の〈ヴィロン〉ほど悦楽に満ちた場所はない。
この店のパンがフランス的な理由。小麦粉はフランスの最高級品レトロドール、水は高硬度のコントレックスをブレンド、オーブンはボンガード、ミキサーも分割機もフランス製。このブラッスリーに座って、天井に反射した赤い光を浴びながらプティ・デジュネを食せば、自分がいるのが渋谷なのか、ジョルジュ・サンクなのか、見失ってしまう。

ヴィロン 渋谷店 渋谷

バゲットに、クロワッサン、パン・オ・ショコラ。ヴィエノワにショソン・オ・ポムさえも。大きなバスケット山盛りになったパンから、好きなものを選ぶ。トレイの上の6種類のコンフィチュールはジャムの王様と呼ばれる「フランシス・ミオ」。のみならず、ベルギーのチョコスプレッドとパリ〈レザベイユ〉のはちみつ。これらは塗り放題なのだから、ヴィロンのパンへの冒涜だとそしられようが、たくさんつけすぎずにいられない。
土日祝は開店と同時に満席になることも。

(Hanako特別編集FOOD東京名作パン屋さん30 P77掲載/photo:Youichiro Kikuchi,Akiko Mizuno)

2.まるでパリのパン屋さん。〈カタネベーカリー〉/代々木上原

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2002年にオープンした〈カタネベーカリー〉は、駅から徒歩10分ちょっとの住宅街の中。にもかかわらず、朝から閉店まで人が途切れることなく訪れるお店だ。また、近所の飲食店にもパンを卸していたりと、食のプロも認めるパンを作り続けている。フランスのパン屋のように、〈カタネベーカリー〉は早朝7時から営業する。地下のカフェに下り、旅行気分で、「パリの朝食セット」を頼む小さな贅沢。

フランスパンは7:00・10:30・16:30、クロワッサンは7:30・13:30・17:30に焼き上がる。
フランスパンは7:00・10:30・16:30、クロワッサンは7:30・13:30・17:30に焼き上がる。

「パリの一ツ星か二ツ星の、安いホテルの朝食をイメージ」と、片根さんは笑う。素っ気ない食堂のテーブルに置かれるカゴ盛りのパン、そのおいしさに感動した記憶が甦る。特に謳うわけではないけれど、このパンには、片根さんのありったけの技と情熱が注ぎ込まれる。クロワッサンをひとかじりしたとき、流れ込んでくる圧倒的なバターの香ばしさは、きちんとバターを折り込み、焼き込む、という職人仕事の積み重ねからしか生まれないものだ。

「パリの朝食セット」。右から時計回りに「キッシュ」230円、「バゲットフランぺ」220円、「十勝あんぱん」120円(各税込)。
「パリの朝食セット」。右から時計回りに「キッシュ」230円、「バゲットフランぺ」220円、「十勝あんぱん」120円(各税込)。

(Hanako特別編集FOOD東京名作パン屋さん30 P57掲載/photo:Kaoru Yamada text:&edit:Kisae Nomura)

3.横浜での朝食には愛に満ちたパンを。〈ベッカライ 徳多朗〉/横浜

横浜 ベッカライ 徳多朗

カレーパン、ミルククリーム…。売り場は名物パンが目白押し。なぜそうなのか、厨房に入ってわかった。手作りゆえのおいしさ。大きな銅鍋にデニッシュ用のリンゴが煮えていて、煮汁の、なんとも美しいピンク色。「皮まで使うのがコツ」と、久美子さんは教えてくれた。本当に料理が好きな人。元気いっぱいに厨房を走りまわる。「おいしいものを食べてもらいたくて。お客さんの顔を思い浮かべて作ります」

7:00~9:00限定の徳多朗モーニングトーストは1枚120円。ジンジャーレモン300円
7:00~9:00限定の徳多朗モーニングトーストは1枚120円。ジンジャーレモン300円

食パン、バゲットは取り置き可。カフェスペースあり。ブレンドコーヒー300円、ジンジャーレモン300円。
7:00〜9:00限定の徳多朗モーニングトーストは、1枚120円。

(Hanako特別編集FOOD東京名作パン屋さん30P85掲載/photo:Shin-ichi Yokoyama text:Takeo Terao,Tomoko Matsumoto edit:Rie Nishikawa)

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